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テーマ:鬱病(2269)
カテゴリ:エッセー
オイラは精神科医でもないし、心理学者でもないが、近い将来、自分のうつ体験を基に、うつに関する本を自費出版したいと考えている。
本のテーマは「『うつ』と共に生きる」。うつを抱えながらいかに仕事をし、そして生きてゆくか、その方法について書きたいと思っている。今はまだその答えを、自分自身が見つけ出せていないけどね(苦笑)。 「うつ」というのは、一般には理解されにくく、誤解されやすい病気である。単に「気の持ちよう」ではないのか、怠惰なだけではないのか、そういった誤った認識を、一般の人にもわかりやすく、正しく理解できるような本を書きたいと思っている。 ここで、あらためて言っておきたい。うつは「気の持ちよう」ではなく、紛れもなく「病気」である。正確には、脳の機能低下が原因で、心を病んでしまう病気である。 逆に、「病気」であるということは、適切な治療さえすれば、寛解 [かんかい] させることができるということでもある。寛解とは、症状がほぼなくなり、臨床的にコントロールされた状態のことをいう。 問題なのは、「うつ病」または「うつ状態」といえる人の中に、自分が「病気」であるという自覚がない場合があることだ。 うつ病だと思うかわりに、「自分は暗い性格だ」「自分はダメな人間だ」と、自己嫌悪にかられ、自殺しようと考えたり、実際に自殺してしまうケースもある。 もし、この日記を読んでくれている人の中に、思い悩んで自殺を考えている人がいるなら、一度、精神科に診察してもらった方がいい。オイラ自身も勇気を出して、精神科の診断を受けて、自分が「病気」だということを知れて本当によかったと思っている。 もちろん、自分が「病気」だということを自覚したからといって、それでうつ状態が良くなるわけではない。しかし、それを自覚することによって、闘病の気持ちが生まれる。戦う相手として、自分の「うつ」と真剣に向かい合うようになる。 それが一番重要だと、オイラは思う。 そして、「うつ」と共に生きる方法へのカギも、その辺りにあると思うのだが、いまだ悟りは開けていない…(苦笑)。 (C) 2005 KIYO Project お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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