巨人 VS ヤクルト GAME1(2021年11月10日)
ヤクルト・奥川 無四球プロ初完封CS史上最年少で飾り「ホッ」 塩見も絶賛「凄すぎて何も言えない」
2021年11月10日
読売ジャイアンツ 0-4 東京ヤクルトスワローズ(神宮球場)
巨 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤ 3 0 0 0 0 0 1 0 X
東京ヤクルトスワローズにとっては3年ぶりとなるクライマックスシリーズ。
そして、6年ぶりとなるファイナルステージ。
そのどちらも、戦った相手は読売ジャイアンツでした。
そして今年も相手は巨人。
3年前は、エースの菅野智之投手にノーヒットノーランの屈辱を味わい敗れた因縁の相手です。
ヤクルトの先発は高卒2年目、CS初体験となる奥川恭伸投手が抜擢されました。
若干20歳の若武者が百戦錬磨の巨人打線を相手にどこまで善戦できるのか。
ヤクルトファンのみならず、たくさんのプロ野球ファンからの注目を集めたであろう奥川投手でしたが、なんとこの大舞台で最後まで投げきり無死四球の完封勝ち!
球数98というのも驚きですが、中でもその内75球がストライクというものすごいコントロールの良さ。
このコントロールを武器に、シーズン中の最多投球回は7回だったにも関わらず、このこれまでで最も大きな舞台で最後まで投げ切ってしまいました。
おまけに、ヒットは打たれても連打は許さず、危なげなく巨人の打者を斬っていく姿は、普段のあの可愛らしい奥川投手とは思えないぐらい、エースとしての雰囲気が漂っていましたね。
優勝へ向けての大事な一戦となった10月19日の阪神タイガース戦では、奥川投手にしては珍しく序盤で崩れノックアウトされてしまったこともあり、大舞台でどれだけやれるだろうかと少し懐疑的にも見ていましたが、そんな心配は完全なる杞憂でしたね。
そして、その奥川投手にとって大きな心の支えになったであろう初回の先制点。
巨人先発の山口俊投手からツーベースで出塁した先頭の塩見泰隆選手が、その後三塁へ進み村上宗隆選手の打球は残念ながらショート奥への平凡なフライ。
と思いきや、塩見選手はこの打球でスタート!
これがなんと悠々セーフとなりヤクルトが幸先良く先制します。
すると、続く五番のドミンゴ・サンタナ選手が、打った瞬間のツーランホームラン!
シーズン終盤は絶好調で、月間MVPの候補にも入っていたサンタナ選手は今も好調をキープしているようで頼もしいですね。
初回の1点は、普通なら点が入らないショートフライからの得点。
そして豪快なホームラン。
3点のリードもさることながら、勢いがつきそうな点の取り方で良いですよね。
これが奥川投手にとっての大きな心の支えとなったに違いありません。
最大の山場はおそらく5回表。
勝ち投手を意識したというのもあるのか、1アウト1、3塁という大ピンチ!
ここで迎えるのは、八番の小林誠司選手に代わり、今季限りでの引退を表明している亀井善行選手。
今シーズンで引退とはいえまだ力の残っている百戦錬磨のベテランを相手に、奥川投手は真っ向勝負で浅いレフトフライに打ち取ると、続く山口俊投手の代打、八百板卓丸選手を絶妙なコントロールで見逃し三振に打ち取り、見事このピンチを切り抜けました。
すると7回、初回に走塁で先制点奪取に貢献した塩見選手がダメ押しとなるタイムリー!
そして、その塩見選手のタイムリーを呼び込んだのが、その前を打つ奥川投手の絶妙な送りバント。
塩見選手の打席で巨人が極端な前身守備をして来たのも、奥川投手がランナーを三塁へときっちり進めたからこそですから、半分は自分の力で勝ち取った1点と言っても過言ではないかもしれません。
その後も奥川投手は危なげなく巨人打線を抑え完封勝利となりました。
ヒーローインタビューでは、塩見選手が奥川投手の投球のことを聞かれて思わず笑ってしまっていましたが、本当に、笑うしかないぐらい呆れる好投ぶりでしたね。
高津臣吾監督が大事に大事に、1年間育てながら使って来た苦労がここで花を咲かせてくれました。
このシリーズが最終戦までもつれたとしても、奥川投手が登板することはおそらくないとは思いますが、ヤクルトに大きな勢いをつけてくれたのは間違いありません。
流れが巨人に行く前に、一気に決めてしまいましょう。
この試合のハイライト
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GET DREAM 佐々木朗希×奥川恭伸
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