カテゴリ:テレビ全般
明治時代に家長をなくし女3人の生活となると
着物の仕立てか洗濯などの収入の少ない仕事しかない・・・ たった17歳で母と妹を養っていかなければならなくなった一葉の 作家になろうと思い立ったきっかけが、生計を立てるものだったとは まったく思いも及びませんでした。 師と仰いだ半井桃水(なからい・とうすい)に最初の小説を見せたとき、 文章が王朝文学調で古臭い、というような指摘を受けたらしい。 それほど世間知らずでもめげなかったガッツが現代人にあるでしょうか? 生活がかかっている、ということが今の高校生には理解しがたいでしょうが・・・ 半井桃水が世間で一葉のことを「妻である」と吹聴してまわっていると聞き、 自分の淡い初恋も心の奥に押し込めて、桃水と絶縁宣言をする潔さ。 もちろんそうしなければその時代の女性には耐えられなかったのでしょうが、 その心中は複雑きわまりなかったでしょう。 せっかく書いても出版社が倒産したために原稿料がもらえなかったり、 一度はあきらめ住居を移して子供相手の雑貨屋を営みますが 住んだ場所に問題があるため、それまでに借金に応じてくれた人が答えてくれなくなることもあり、これもうまくゆかず。 その次に住んだ場所が一葉に転機をもたらしたのです。 世間にさげすんだ目で見られる酌婦から手紙の代筆を頼まれるようになり、 彼女らとの交流の中で酌婦たちにも一途な恋があることを知ります。 それが一葉の書く小説に生かされるようになったのです。 そして「にごりえ」が生まれました。 この作品は絶賛され、その後「たけくらべ」も発表されました。 しかしたった24歳(満年齢)で結核によって一葉はこの世を去ります。 わたしたちが手にした5千円札に印刷された樋口一葉は、 たった7年間の間に貧困の中、さまざまな人間模様を目にした末に 森鴎外に「最高の詩人」と言われた一流の作品を書いた偉大な作家なのです。 「樋口一葉って誰?」 と新札発表の日、会社の女の子が不満そうでしたが、 わたしもここまでは知りませんでした。 たった24歳で亡くなったなんて!(30歳くらいで亡くなったのかと思ってた) 人間は年齢ではない、ということの証明のように感じました。 そんなふうに生きられる時代ではありませんが、やはり人生には経験が重要なのだと思います。 *** 今日も風の強い、天気のいい一日でした。 車のオイル交換をするついでに1年点検をしてもらいに、トヨタディーラーに行って来ました。 実はマイカーは去年の車検が9年目、今年で10年になります。 わたしが購入したのは1年ちょっとの中古車でしたが、1年に1万キロも乗っていません。 そろそろガタが来る頃かなぁ・・・と思いながら乗れるうちはなんとか、と思っています。 はっきりとは言われませんでしたが、ディーラーはなんとか新車を勧めたいみたい。きっぱり「もう少し乗ります」と言って来ました。 そのための点検ですから。 帰りに楽器屋へ行って、楽譜を物色してきました。 おととい、つぼにはまったフランス風序曲も入っているものを購入。 あ~~~~練習しなくちゃ。というより、練習したい。 さっき30分ほど弾いてみました。楽しい♪ 風船とかおふろにうかべるあひるのおもちゃとかも買ってきて 帰りに甥っ子に届けに行きました。 楽しんでくれるといいけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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