ナイト・ディーラー <株・為替・債券・石油などのマーケット・ニュースを報道・解説>

２０１０年５月６日（米国時間）

＜株式市場＞

ＮＹダウ　　１万0520ドル32セント　　前日比347ドル80セント安

Ｓ＆Ｐ５００　　 1128.15　　　前日比37.72ポイント安

ナスダック　　　2319.64　　　前日比82.65ポイント安

日経平均先物６月物（シカゴ）　１万0195円　　大証比485円安

ＮＹ原油６月物　１バレル＝77ドル11セント　　前日比２ドル86セント安

（概況）

ギリシャに端を発したソブリン債リスクが、スペインやポルトガルなど他の欧州諸国にも波及するのではとの懸念が拡がる中、この日開催された欧州中央銀行（ＥＣＢ）の理事会において、トリシェＥＣＢ総裁がギリシャ債購入について協議が行われなかった事を明らかにした事で、市場には失望感が拡がり、リスクポジションを手仕舞う動きが一段と加速し、米国株式市場は連日の急落となった。ＮＹダウは誤発注も相まって、一時１０００ドル近い下げを記録するなど、パニック的な様相も垣間見られた。


＜ＮＹ外国為替市場＞

ドル／円　　１ドル＝90円55―60銭　　前日比３円20銭 円高

（概況）

ギリシャに端を発したソブリン債リスクが、スペインやポルトガルなど他の欧州諸国にも波及するのではとの懸念が拡がる中、市場の沈静化に向けて欧州中央銀行（ＥＣＢ）がギリシャ債購入について協議するのではとの観測が強まっていたが、トリシェ総裁が会見でそうした観測を否定した事で、リスク回避の動きから円は対主要通貨で全面高の展開となり、ドル／円も一時87円95銭まで急落する場面もあった。


ユーロ／円　１ユーロ＝114円25―30銭　前日比５円95銭 円高

（概況）

ギリシャの財政問題が、スペインやポルトガルなど他の欧州諸国にも波及するのではとの懸念が拡がる中、欧州中央銀行（ＥＣＢ）がギリシャ債購入について協議するのではとの観測が強まっていたが、トリシェ総裁が会見でそうした観測を否定した事で、パニック的なユーロ売りの動きが一段と加速し、ユーロ／円は一時８年ぶりの水準となる110円50銭付近まで急落する場面もあった。