今日は非番ですが、会社にちょっと行ってきました。風邪引いて休んだ時の傷病休暇申請書を提出しに行ったのです。

基本的には「次回出社したとき」で良いのですが、今月末まで待機要員（スタンバイ）の私の場合、次がいつになるかわかりません。また、その「次」が突然急にやって来て、あたふたと出発しなければならかったりして、悠長に書類に記入している時間がないかも知れません。

幸いウチは空港から車で10分ほどなので、別に出かけていくのも苦になりませんから、早めにやっておこうと思ったのです。



さて、我々のような「飛び職」の場合、いつも同じメンツで飛ぶわけでもなく、オフィスにデスクがあるわけでもないので、個人的によっぽど親しくない限り、知り合いになった同僚とそう顔を合わすわけでもありません。

仕事で出社したときにバッタリ顔を合わすこともありますが、お互い出発前にバタバタしているのでゆっくりおしゃべりをする暇もありません。

しかし、こうして仕事でない時に出社すると、誰かに会ってもゆっくり話ができます。今日も職員駐車場からオフィスへ向かって歩いていたら、久しぶりに顔を見た同期の女性に会いました。




「んまぁ～、こあらオヤヂぢゃないの！　ひっさしぶりねぇ～！　どうしてたの？」

ハグ♥ハグ♥してひとしきり雑談をした後、彼女が云いました。

「さぁて、そろそろ行かないと…上の子をテニス教室に連れて行くのよ」

「は？上の子って…幾つになったの？」

「上のが八歳、下のは五歳よ」

八歳って…小学校三年生です…ね？




オフィスに行って書類に記入していると、またお声がかかりました。

「おぉ～、こあらオヤヂだわ！　何してんのヨ！」

こちらもココ暫くご無沙汰していた女性クルーでした。ハグ♥ハグ♥したあとまた近況報告（って私は何も変わりないんですけど…）が始まります。

「そ～なのよ～。もぅ、今は子供の世話も大変でねぇ」

「は？子供？…あのカレと結婚したんだ？」

「そ～ヨ。娘は昨日二歳になったばっかりなの。ほら（と写真を取り出し）カワイイでしょ～？」

あらま、カワイらしい…って、結婚して既に二年以上経ってるんですか…。




書類を提出して、少しだけ会社の野暮用を済ませたあと、近所のショッピングセンタに行きました。ちょっとカフェ・ラテでも飲もうかね…と一軒のカフェに立ち寄ります。

「はぁ～い！　こあらオヤヂ！　元気ぃ～？」

こないだ（だと思っていました）まで同じアパートの住人だった女性が、このカフェでバイトしていることは前々から知っていました。いつも彼女が居るわけではないのですが、今日はたまたま飲み物担当でコーヒーマシンの前に居ました。

「最近は娘も付きっ切りで面倒見なくてもいいから、店にはだいたい毎日出てるわヨ。またコーヒー飲みに来てね」

「おや、そう。ところで、あの子は幾つになったの？」

「五歳…来年小学校ね。ほら（と財布の中の写真を見せて）こんなんなったの」

来年小学校？…私が覚えているのはヨチヨチ歩きの赤ちゃんですけど…？






淹れて貰ったラテを啜りながら思いました。

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