あろは島時刻の07:30おめざコールでしたが、いつも前夜はよく眠れません。棲息地とは-21時間の時差、裏を返せば+3時間の時差ですが、これが案外ビミョーな時差になります。

そんなこんなで二時間ほどしか眠れませんでしたが、今日はこれから棲息地へ帰る飛行機に乗務します。飛行時間は離陸後9時間40分…往きと同じです。ビジネスクラスは満席でしたが、エコノミーは八割弱の搭乗率…ちょうどいい混み具合です。

出発時がウソのように、何事も無くスムーズに進んで行きます。ただお客様がずっと元気な昼間フライトなので、サービスとサービスの合間にもひっきりなしにリクエストが入ります。

呼び出しコールが鳴ったので、そのお客様のもとへ…。そちらのリクエストにお応えすべく、ギャレー（飲食物準備場）に戻ろうとするまでの間に「あ、ちょっと」「すいませ～ん」とあちらこちらからまたお声が…。ひとつだけだったドリンク・オーダーはいつの間にか七つになっています。

手袋をはめ消臭・除菌スプレーを持ってトイレの点検（紙が足りているかどうか、キレイな状態を保っているか…ハイ、掃除もしますよ…）をしている最中、補充用の便所紙（言い方が…）を取りに行こうと個室から出て来た途端、「コーヒーください…クッキーか何かあります？」「ぢゃ、私はウォッカとオレンジジュースを」。

紙を補充し、ギャレーに戻り、ドリンクを作っている間にも「水ください！」「これはどこに捨てればいいの？」

お盆にドリンクを載せて「いざ！」と出て行こうとしたその時、哺乳瓶を持ったママが「これ、少し温めてくれませんか？」

こんな調子が延々と続く中、ギャレー担当の私は次の食事サービスの準備もしなければなりません。リストと睨めっこしながら「お子さん用食事が八つに、ベジタリアンが五つ…座席はココとココ…」、食事のカートはこれとこれで、ホットの部分をオーブンへ入れて…少なくなって来たコーラとレモネードを他の保管場所から出して来て…。

そんな中、二回目の食事のトレイをお下げしている時、お客様にこう云っていただきました。

「あんた、とってもよく働いてたわね。ありがとう。」

この一言で、私たちは疲れも吹っ飛ぶんですよ…いや、ホンマに。

そんなこんなでどうにか二回目の食事サービスも済み、ほどなく飛行機は下降体勢に。ギャレーを片付け、機内のチェックをして、やっとジャンプシート（←左図）に座って…お疲れ様でしたぁ～。

夕方六時前の入管エリアは、他の到着便と重ならないのでガランとしています。朝に到着するとどこもかしこも長蛇の列ですが、今日はスイスイ通り抜けられました。

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愛車(シビやん)で帰路についたら、急にハラが減ってきました。そう云えば、機内では一回目のサービスが終わった後に余ったミール喰ったっきり、それから何も喰ってなかったなぁ～、とそのまま嘘つかない人々のカレー屋（なんぢゃそりゃ）に寄りました…手っ取り早く食べたかったもんですから。

はぁ、お疲れ様でした。今夜はよく眠れそうです。