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カテゴリ:生活雑記
私の菜切り包丁は、使い方に癖があるため、手元の方がちびて丸っこくなっています。
実家に、菜切り包丁があります。 母の愛用の包丁で、長年使っていて、幅が5センチくらいになっています。 三徳包丁やドイツのナイフにない、質感と厚みと暖かみが鋼の包丁にはあります。 鋼の包丁は、ぼてっとした存在感があり、まな板の上に置いておくと、奇妙な一体感があります。 さりとて、実際、鉄なのでまる1日濡れたまな板の上に放っておいたら、赤く錆びてしまうことでしょう。 子どもの頃から、私は母の包丁が大好きで、家庭用品を揃える時に、母にねだって同じような鋼の菜切り包丁を買ってもらいました。 私の菜切り包丁を買ってもらう時、お店で新品を初めて見ましたが、その幅が広いのに驚きました。 母の包丁の1.5倍くらいの幅です!! 中華料理の包丁ほどではありませんが、明らかに大きいのです。 包丁のサイズに驚いている私に、母は「うちのはちびたの」と一言。 うっそーーーーと思っていましたが、私の包丁も年月が経るにつれ、本当にちびていきました。 ある日、包丁の柄がぽろっと取れてしまったので、お店に持っていって、修理してもらいました。 お店の人にその包丁が鋼だと伝えると、 鋼がそんなに長持ちするわけがない。錆びてしまいますから。 と言われましたが、どう見ても、うちの包丁は鋼です。 全体的に銀色ですが、少し赤くなったところがあるので、それを指さして、 ほら錆びてますから、鋼です。 と言いましたが、 それくらい・・・。錆びてませんよ。 と言い返されてしまいました。 修理が終わって、引き取りに行った時、お店の人にもう一度確認すると、打って変わって、鋼だと言って、手入れのいい包丁だと褒めてもらいました。 鋼は、使ってすぐに布巾で拭いて納めても、水気が残っていると包丁によくありません。 うちの子も菜切り包丁を好んで使いますが、ぞんざいにしか拭かないので、痛む機会も多いように思います。 ちょっと錆びようが、手元がちびていようが、私にとってはお気に入りの重たい包丁です。 田舎のおばあちゃんの家にも同じ様な包丁があって、色々な料理に使われていたのを覚えています。 私の包丁より長持ちしている母の包丁が、このまま錆びずにいるように願っています。 そうそう、鉄の包丁やフライパンなど調理器具は、鉄分の補給に役立つそうです。 貧血気味の方は使ってみてはいかがでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月13日 21時47分53秒
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