小春日和の朝

2022/01/19(水)20:34

熊本の方言・・・「ごもくぞ」

熊本の方言(27)

 「ごもくぞ」は熊本の方言なのだが、私の実家がある、熊本県南部地方、 そして天草地方で主に使われているようである。ネットにある熊本方言集で 検索しても、この「ごもくぞ」は掲載されていない。  ということは限られた地域で使用されているものだろう。 この『ごもくぞ』は、枯れた杉の葉、広葉樹の葉、小枝など山に入ったときに 服に付着する、木の葉屑などを指している。でも、天草地方では港の船溜まり が満潮のとき、岸壁にくっ付くように浮かぶゴミも『ごもくぞ』と言うらしい。  ネットで方言集でないところで『ごもくぞ』を検索すると、その意味は『ゴミ』と 載っていた。    この、『ごもくぞ』は死語に近く、若い人たちはこの言葉さえ知らない人が 多い。私の母はその昔、幼い頃、山に遊びに行って帰ってきた私に向かって 「そん、ごもくぞはなんかい、はよ、つんぶらわんば」 と言っていた。  訳すと「服についた、木の葉などの屑が付いているのは見苦しいから 早く取り払らいなさい」ということである。 「つんぶらう」の「つん」は接頭語で『ぶらう=払う」を強めるものである。  私は私的な名刺を作っているが、その中に『工房ごもくぞ』と使わせて もらくま

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る