テーマ:韓国!(17270)
カテゴリ:今
☆ いよいよ彼が韓国に帰る日が来た。 彼ら元バンドメンバーは帰り組、釜山へ、店の他の数人と店長は、大使館や身体検査を受ける戻り組、ソウルへ。 彼が本当にソウルなら戻り組、釜山なら帰り組。 ほんとのほんとはチケットを受け取るカウンターで分かる。 私は、ずっと柵の外で彼を追っていた。 プロダクションの人が、チケットとパスポートをそれぞれに渡したその時、元バンドメンバーがいっせいに彼に向かってもの凄い勢いで怒鳴りだした。 (彼はソウルだ・・・ほんとに戻りなんだ) 私もここで確信した。他のメンバーもそうだったんだろう。 店長が何かを話している。彼も叫んでる。でも、血相変えて 帰り組は怒鳴っている。韓国語だから分からない・・。 店長が私たちの方を指さして、みんながいっせいにこちらを向き、怒鳴りあいは止まった。 そして、カウンターの中から、ソウル組が出てきた。 釜山行きはそのまま中へ・・・別れ道。 その瞬間、バンドリーダーが私の方へ来て何か言った。 でも、お兄ちゃんが「妹違う!」と言って止めた。 きっと、私を同罪と思ったのだろう。 持ち物身体検査のカウンターをくぐり、中へ入っていくまで、 私は釜山組を見送った。 でも、お兄ちゃんだけ手を振ってくれたけど、後のメンバーは誰一人振り向くことなく、怒鳴りながら中へ入っていった。 プロダクションの人が言うには、言葉の中に“殺す”ということが何度も出てきたという・・・ 釜山行きを見送り、ソウル行きメンバーがいるほうに私たちは行った。そこにはもちろん彼がいる。 これで、完全に私戻り組だということが、分かった時だ。 彼の反応は・・まったく私と目を合わせない。 (まだ、何も言ってくれないの?) 釜山行きと少しでも重ならないように、ギリギリまで中に入らないように、プロダクションの人から指示が出て、喫茶店でお茶を飲むことになった。 みんな心配しているのは彼のこと。 店長も、プロダクションの人も、解散後だから、フリーだから 何も言われることはない!と彼に言う。 それでも、彼は「大丈夫」と言っていたけど、動揺している。 こうなることは分かっていたはずだから。 解散後、自分の口から話がしたい!という彼を、店側は止めていた。 彼は、こんな風にメンバーと別れたくなかっただろう。 ほんとうは、スジを通したかっただろう。 喫茶店で、彼と私のことを店長も友達たちも、Kさんも意識して見る。何か話せという合図も友達は私に、店長は彼にした。でも、彼にかける言葉は私にはない。 彼も、私には何も言わない。 目と目が合ったが、ただ、見てるという確認だけ。 時間が来て、出発となった。 カウンターに向かう通路を歩いてると、友達が彼の横に駆け寄った。彼に私と話すよう言ってくれたようだ。 でも、それを見ていたKさんは、すっと私の横についた。 だから、彼がこっちに向かってきてくれたけど、話をすることなんか出来なかった。 (これが現実。もう、始まっている。Kさんの監視で 私たちの関係は作られる) 私の方に来てくれただけでいい。そう思った。 彼は何も言わなかったけど、手を出してきた。 「いってらっしゃい」そういって、握手した。 その後すぐ、同じように、Kさんも握手し、「きをつけてね、何かあったらすぐ電話しなさい」そう言っていた。 振り返ることなく、彼はそのままカウンターを通っていった。 それを、みんなで見送り、安心したみんなは、次のことについて、プロダクションの人と集まり話しをしだした。 カウンターを通ったら、下に行くエスカレーターが横にあった。 少しだけど、そこでは、向かい合って彼を見ることができる。 私は、Kさんに気がつかれないように、そこに立って待っていた。 そしたら、他のメンバーは気が付かなかったのに、彼だけが、こちらに気が付いた。 まるで、奇跡が起きたよう。 やっと、やっと一対一で向かい合えた。 笑顔の彼だった。手を振って。私も手を振って。 まるでドラマのワンシーン。でも、現実はドラマなんかとは比べようになく切なくて、悲しくて、辛くて。 でも、あの笑顔が見れた。これから先、あるかどうか分からない二人だけで向かう時間。 けど、韓国へ向かう最後の瞬間に、笑顔で向かい合えたのは、きっと神様はいたんだって、イタズラ神様が、最後にくれたプレゼントのようだった。 “忘れない、私は絶対にあの笑顔を忘れない” もう、これで私の好きだったYは韓国に帰ったと思うことにした。想い出のアルバムを持って、韓国に笑顔で帰っていった。これでいい。私のことは、もうこれでおしまい。 Kさんに、「今日、少し時間を私にください」 そう言われ、その後、Kさんと共に過ごすことになった。 新しい、時間の始まり。 私はそう、覚悟した。彼への想いは、もう心に封印。 けして、Kさんに見せるわけにはいかない。 次に来る彼は、Kさんに可愛がってもらわなくてはいけないから、彼も私も、少しも引きずるわけにはいかない。 ひとます、Kさんと一緒に、寮の掃除にいくことになった。 (長くなるから、続きは次の日の分で書きます・・) ★私の心境そのもの・・・フリーページ「song for・・」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年01月20日 04時43分29秒
コメント(0) | コメントを書く
[今] カテゴリの最新記事
|
|