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彼が日本に戻ってきた。
今から始まる生活は、彼にとって戦場にいるようなものだろう。
店を知り尽くした人達(韓国芸能人)がみんな言う。
「あの店は人を変えてしまう。何も知らず入ってきたバンドマンは可哀想。そして、再び戻る人は、心に穴が開き、傷つき、魂か泣く。」
「彼にとってもtotoちゃんにとっても不幸です。彼が好きなら遠くで応援してあげてください。それは、彼が一番分かっている事です。今、彼の判断を怒らないで広い心で・・・理解してあげてください。仕方ないんです。」こんなメールが私のところに届いた。
どんな事が起きるのか想像はできるけど、そんなとこに彼は戻ってきた。
Kさんより電話!
「今日、来られますよね。Yは先ほど帰りました。今日から仕事に入ります。」
「私は行かないほうがいいのでは?だって、忘れたって言ってたし、忘れないといられない覚悟をしてくるのだから、私を引きずったら・・」そう、Kさんに話した。
「彼の言葉をそのまま鵜呑みにしないでください。
貴女のこと、忘れるわけないじゃないですか、“忘れない”って言葉を“忘れた”と言わなくてはいけないくらい、大変なとこを、彼は超えて壊れそうなとこを超えて戻ってきたんです。今日は来てください」
彼のこれからのスポンサーになるKさんに言われたら、逆らえない。でも・・・彼はきっと店に来て欲しくないだろう。
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大阪についたらすぐに、Kより電話が入った。
「今、店にいるんですが、まだですか?」
Yの目の前で電話しているようだ。ほんとは店に行くことを悩んでいたが、これでは断れない。
店に入ると・・・
髪型を変え、VIP席にいるKの横にピッタリ座っている彼がすぐに目に入った。
「Y、おかえり~」と友達は明るく挨拶したが、私は顔が見れない。
私たちの席が、いつもはKの隣なのに、ずっと離れた見えない席にセットされていた。
・・・こういうことか・・・
Yはすぐに挨拶に来たが、どうしてもお互い意識して会話ができない。
お祝いに卸したボトルに、彼は私の名前を書いた。
そして、「戻ります」と言ってKの席に行った。
“いってきます”ではない。戻るのだ。
もう、彼の席はここではない。
お客さんも、そこで働く人たち全てが、私と離れた席の彼を伺う。私は彼を見るわけにいかない。
店長までもが、席に来て、可哀想な顔をする。
Kのペットのように、ずっと横につき、Kの指示で行動するYがいる。
店の最後、カラオケで、KとYが歌った。
「出会い」という韓国の歌だ。
サランヘ~サランヘ~♪彼が歌った最後のフレーズを「愛してる~Kを愛してる~」とちゃかして訳した人がいた。
・・・・これが、戻ったということ。
・・・・ずっと我慢してたけど、涙が出てきてしまった。
店を出て、駐車場に向かうと、Kさんが待っていた。
Kさんに呼ばれ、トランクの荷物の整理を手伝っていると、
着替えのすんだ彼が来た。
「今日は疲れてるから、寮に帰って寝なさい。私はtotoさんに用事だから、食事して帰りますから。」
私の目の前で彼にKは言った。
私が自分の車に乗り込みと、彼は、今まで私にしてきたことと同じことをKさんに言った。
「お酒を飲んでいるから、気をつけてください。私は心配していますから・・・」と。
その後、私の顔を見た彼は、とても悲しそうだった。
私だって悲しいよ。今日から、もう、始まったんだね。
「totoさん、話ありますから、私の車に乗ってください。」
そう言われ、友達たちに私の車をあずけ、Kの車に乗った。
私と彼は、これから、Kによって引き裂かれていく・・。
★口ずさんでしまった・・・フリーページ「思い出さない夜はないだろう」
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最終更新日
2005年01月26日 20時16分23秒
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プロフィール
toto.yo
恋をして輝いて、恋をして成長する。私の今までの素敵な恋の話です。恋のアルバム日記です。
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