カテゴリ:ひとりごと
季節に遅れてきた台風が接近、空港から品川へ向かう電車のなかから
見える雨上がりの夜景がやけに くっきりしているのは 急激に 気温が下がったせいもあるかもしれない。 もう少したてば、街中でも クリームイエローの落ち葉に覆われた 道を踏みしめることができるようになるだろう。 この季節がずっと好きだ。 昔、好きでどうしようもない人とおつきあいしていた頃、ひそやかに 抱き合ったり、キスしたりするだけでは飽きたらず、四六時中 いつも どこかつながっていたいと思っていた。 若い男性は 人目のある場所でのスキンシップを嫌がったが、手足冷え性の 私が両手をこすりあわせると、前を向いたまま、手だけを差し出して 大事なもののように そっと包んでくれた。 手を繋ぐ”正当”な理由ができて ホッとしたのと その理由によりぬくもりのうつし合いができて 双方 満足なんである。 あの頃は貪欲だった。すべてにおいてそうなのだが 特に恋においては ダントツだった。 最後のひとつぶまで食べ尽くさないと気が済まず、しかし食べ尽くして しまえば 今食べた味を忘れ また別の味も欲しくなるのだった。 おなかは一杯なのに 口寂しいみたいな感覚。 オトナになれば 違うのだろう そう思っていた。 しかし ホンネでいえば それは あまり変わらないみたいだ。 きっと 私のまわりにいる20代半ばの子たちに こんなことを 言ったら百叩きにあうに違いない。 だって もうそんなお年頃じゃないものねー。 世間一般で言うなれば・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ひとりごと] カテゴリの最新記事
|
|