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年中さんのお姉ちゃんがいる1歳になったばかりのHくんは、生まれたときは片耳が先天性難聴と診断されました。
「先天性ですので一生聞こえません。上手に付き合っていきましょう。」と、難聴専門の先生にも診断され、お母さんはそれはそれはショックでした。 「でも、私のせいだと思うんです。」お母さんは言います。 「下の子を望んでいなかったのです。周りの人にも、意外にも出来てしまったと赤ちゃんを軽視したことを言っていました。きっと赤ちゃんはおなかの中で聞きたくないと、耳を閉ざしてしまったのだと思います。」 確かにそうでした。 上のお姉ちゃんを私が受け持っていたので、「妊娠しました。」の報告のとき、とても驚いていていたのを思い出します。 赤ちゃんはおなかの中で、一心同体の愛するお母さんの声を聞いています。 愛ある言葉に安心し、愛のない言葉に不安になります。 本心ではなくても、お母さんの周りに話す声は赤ちゃんに刻まれ、心をはぐくみます。 Hくんはお母さんの言葉に傷つき、心も耳も閉ざしてしまってのでしょう。 しかし、生まれてみるとお母さんにとってHくんはあまりにかわいい天使でした。 お母さんは耳の聞こえない事実を受けとめて、しっかり育てていこうと思いました。 「もっともっと難病の子がたくさんいる。片耳が聞こえないことぐらいなんでもない。」と。 そして愛情ある言葉をたくさんかけました。 いつか耳も治るのではないかと希望を持ち続け、「きっと耳は聞こえるようになるよ。」という言葉も毎日かけ続けました。 すると半年を過ぎたころの検診のとき、奇跡は起こりました。 耳が聞こえ始めたのです。 「こんなことはありえない。」とお医者さんはいいますが、1歳過ぎた今「病院に来なくていいです。」と言われるようになりました。 お母さんの愛にHくんは心を開き、耳を開きました。 私たちの子どもへの言葉は子どものすべてを作り出し、深い愛情は難病をも消してしまいます。 どんなことにもくじけず、勇気を持って子育てをしていきましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.07.01 17:03:42
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