私にとってSFに来るという決心はやっぱり一大決心でした。もちろん、行きたかったです。どうか卒業後SFにいますようにーと願いを込めてサンフランシスコの地図を購入し眺めお祈りしていたくらいです。でもSFを選択するときここまで一人の男の人に溺れて別れたとき、どう思うのか不安だったのです。
仕事が決まったとき、ファーストフードを二人でかぶりつきながら、もぐもぐ食べているジェフリーに聞きました。「ねえ、私これから真剣な話するから聞いてね。」「あなたに何も聞かないまま、一人で就職活動をSFに絞り結果こういう状況になったのだけれど、ビザも将来も自分が思い描いていた仕事の内容も思った以上に難しいと就職活動をして悟ったよ。1年やってもしもし仕事もあなたとの関係もDoneだと思ったら、私はその時にまた違う選択をするかもしれない。どうしてもSFを選ばずにはいられない。私のこの気持ちにあなたの意見を聞きたいよ。」「私にとってあなたが再びデートしてくれるチャンスをくれたのは奇蹟みたいなもので、満足している、いつでも振っていいのよでも、SFに行く前に聞きたい!」
ジェフリーは、私の話思いを一通り聞いた後、真剣な眼で
「僕のほうこそ付き合えるのはとても幸せだ。僕は心からmakieにサンフランシスコに来てもらいたいと思う。僕にとってこの恋愛は人生で初めて深くコミットする恋愛なんだ。僕は、僕たちに輝かしい未来(結婚の遠まわしの意味が込められいた)があると思う。」
その一瞬で私は霧が一気に晴れたかのように迷いが吹き飛んだ。人生で一度くらいおかしいくらい一人の男の人を追い掛け回してもいいんじゃないかと思った。別れが来るならSF経由で日本に帰ってまた新しいスタートを切ればいいのだ。ジェフリーという存在は未来がどう転ぼうとも私にとって財産なのだ。彼という、私のお金にもキャリアにも出来ない存在なのだ。どうせ恋愛するなら後悔のしない恋愛にしたい。私が日本に戻り彼との関係を諦めたら私はその後の人生ずっと後悔するだろう。
サンフランシスコに決まった。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう