|
カテゴリ:進歩に向かって
*************** 学習や仕事をしている限り進歩があります。それどころか、人生は 日々進歩の積み重ねなのです。しかし、戸惑ったり焦ったりすることは ありません。自分らしく進めばよいのです。意欲的に自分らしく日々 進歩を重ねることへの想いを、週間記に書き綴っています。 *************** あっという間に今年も残り一ヶ月余り、やり残しそうなものばかりが 浮かんできます。振り返ってみますと、行動項目が明確になり前進すれ ばよかった前半は、それなりの結果を残せたようですが、構想と企画に 右往左往した後半は、苦闘している感があります。これから年末までの 期間は、年明け早々から前に進めるよう状況整備に力を入れようかと 思っています。
今回のお勧めは、大人(たいじん)の行動を示す次の言葉です。 ◎自己を厳しく見つめる◎ 中国の古典に「天知り、地知り、我知り、子知る」とあります。誰も 見ていない時の行動でも、事実は存在しますし、自分は知っています。 他人が見ていない時には気持ちが緩みがちになりますが、こういう時に こそ自己を厳しく見つめ、毅然として正しく振る舞いたいものです。 小人(しょうじん)と大人(たいじん)を分けているのはこれです。 小人はまずい事が起こってからこれを治めようと振舞います。大人は 状況の変化をつかんでまずい事が起こらないように振舞います。小人は 人目に付く場面で行動し、大人は誰も気付かぬうちに行動しています。 しかし、小人のほうが評価されることが多いのは、評価する側も小人だ からでしょう。大人はそんなことにはお構いなしに、やるべきことを 毅然としてやってのけるのです。評価する側にも行動する側にも大人が 多い組織が強いのは当然のことです。 これからもどうぞ進歩の日々をお楽しみください。 ============================== ◆うまくいかない時にどうするかを考える◆ 仕事でも生活でも、私たちはうまくいかないことに遭遇することが 多いものです。辛口の見方をすれば、うまくいくことなどきわめて稀だ とも言えます。そこで、過去にうまくいかなかった時にどうしたのかを 振り返りながら、うまくいかない時にはどうすればよいのか、自由に 想いを語り合いました。 ・うまくいかないとはどういうことか、思いつくままに挙げてみた。 *所定の結果が出ない *期待する結果とならない *計画の通りに進まない *目標が達成できない *壁に突き当たり、これを越えられない *やると決めたのに着手できない *ゴールイメージが湧いてこない *成功の予感がない *予感はあるが確信が持てない 大体こんなことではないだろうか。 ・やめてしまう、という行動選択もある。他には次のようなことが考え られる。 *止まって待つ *出発点に引き返す *道(やり方)を変える *突破したり乗り越えたりすることを考え実行する *目標を変える *逃げる *開き直る
・止まって待つとは、動き出す環境が整うまで待つということだろう。 麻雀のことを考えてみると、ツキがないと判断できる時はじっと我慢 してやり過ごし、ツキが来たと感じた時に動き出すとも言える。 ・出発点に引き返す場合、そこで何をするかが問題だ。引き返した時点 までの思考と行動を振り返ることは必須だ。その振り返りを押さえて 何を考え何をするかだ。 ・引き返すことになった原因・要因を突き止めることに取り組むことが 第一ではないか。そこから何をすべきかが見えてくる。例えばやり方 を変えるとか、担当者を替えるとかだ。障壁が判れば、これを突破し たり乗り越えたりする方法も検討できる。 ・目標を変えることは、計画を作り替えることの一方法だ。計画の通り に進まない場合にこうしたことを考える訳だ。時期をずらすことも あれば、到達内容の質を落とすこともある。 ・いきなり目標を変えるのではなく、計画の何処に問題があったのかを 見出すことが重要だろう。戦略レベルの大きな計画に誤りがある場合 には、社員たちの戦術レベルの頑張りでカバーすることは不可能だ。 こんな時には、計画そのものを廃棄しトップが交代する必要がある だろう。 ・以前に業務改善活動に取り組んだ時の経験から言えることは、計画の ゴールまでにどれだけの期間があり、どれだけの時間が残っているか を明確にすることが、まず第一にやるべきことだ。 その上で投入できるパワーを確認し、残り期間内に残り時間を使って 何ができるかを考えることだ。期間や時間が残っている限り、目標を 達成できる可能性があるからだ。 やり方を変えたり、応援を頼んだり、目標を変える交渉をしたりする ことは、こうした思考の中から生まれてくるものだ。ただし、残り 期間や残り時間の多寡によって、考える内容は違ったものになる。 ・やると決めたのに着手できない時には、一般的につぎのような対応に なるのだろう。 *怠惰な自分にハッパを掛ける *着手できる条件を検討し、その条件作りに取り組む *やらなくてもよいことかどうかを再考する やらなくてもよい、やったほうがよい、やらなければならない、 の3種の答のどれかになるはずだ。意外かもしれないが、やらなく てもよいケースが多いようだ。自分の思い込みでやらなければなら ないと決めていることが多いのだ。 ・壁に突き当たった時の対応は、性格を反映して人それぞれのようだ。 例えば事業がうまくいかなくて追いつめられたケースを考えてみると、 *夜逃げをする人 *自殺をする人 *自己破産を申請する人 などがいる。自殺をする場合は精神的に逃げ切れないからそうなる のだろう。他の2つは逃げているということだ。 ・「人生の9割は逃げていい」という本が出ている。読んではいないが 結構当たっている様な気がする。こうした言われ方をすれば、かなり 気が楽になるだろう。 ・止めること、逃げることは決して悪いことではない。事業をやる人の 中にも、次から次へと色々なことに手を出し、うまくいかないと止め るというタイプの人がいる。こうしてうまくいったことだけを掬い 上げて自分の事業にする訳だ。 他者から色々なことを持ち込まれて、同じような対応をして成功して いる人もいる。こうした事例は、うまく行かないときは止めたり逃げ たりすること無くしては成り立たない。 ・成功者へのインタビューの中でよく出て来る言葉がある。「成功する まで諦めずに続けた」というものだ。止める、逃げるとは正反対の 対応だ。しかし、これは一般的ではない。インタビューされるような 成功者は稀少なのだ。稀少な存在である人たちの言葉を信じてその 通りやってうまくいくことなど、これまた稀少だと言える。 止めること、逃げることを通して人生を立派に生き抜いている人の ほうが圧倒的に多いだろう。止めること、逃げることの価値をもっと 前向きに捉え、普通の人間として立派に生きることを考えるほうが 現実的だろう。 ・壁に突き当たった時には、次のように考えてみるのが良いだろう。 *これまでのプロセスを振り返り、壁の原因を考える *壁そのものの在り方を調べ、意味を考える *壁に当たりに行って、その体感から考える *人に起因する壁、制度上の壁、習慣の壁、技術的な壁、などに分類 して考えてみる *自分の正しさが壁を作っていることもある(例:クレーム対応等) ・最後になったが、1つのほのぼのとしたお話を紹介する。知的障害者 雇用率が7割もありながら、チョーク製造で国内トップシェアを維持 している日本理化学工業の話だ。既にご存知かもしれない。うまく いかない時にはやり方を変えるのがよい、という一例だ。 同社が知的障害者の雇用を始めた切っ掛けは、1人の養護学校の先生 からの懇願だった。「あの子たちはこの先、親元を離れて地方の施設 に入ることになります。そうなれば一生、働くことを知らずにこの世 を終ってしまう人になるのです。一度だけでも、働くことを経験させ てやりたいんです」 これを機に、同社は知的障害を持つ2人の少女を雇った。そして、 知的障害者とともに働く中で、人間が生きていく上で最も大切なこと を学ぶこととなった。それは、「人の役に立つことこそ、幸せ」と いうことだ。 人間の究極の幸せは次の4つだと言われている。 *人に愛されること *人に褒められること *人の役に立つこと *人から必要とされること 愛されること以外の3つの幸せは、働くことから得られる。知的障害 を持つ少女たちの働きぶりは、この3つの幸せを体現するものだった のだ。 知的障害者は理解力に限界があるが、それに合ったやり方を考える ことで健常者と同じ仕事ができることも判った。当初うまくいかない のを彼らのせいにせず、違うやり方を考え出すことに取り組み続け、 今では社員の7割が知的障害者が占めるようになった。 うまくいかない時にはどうすればよいか、この事例からその答が浮か び上がってくるようだ。これは知的障害者だけに限定された問題では ない。一般の職場でも、振り返りを行い、見直してみることが大切で はないだろうか。 以上のような内容でした。うまくいかない時にどうするかを考える ことは、必ず進歩につながります。この対話の中にお役に立ちそうな 事例や見解が見当たりましたでしょうか。そういったものをうまく活用 していただけましたら幸いに存じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です *どんなことにも意味がある http://kokenpat.cafe.coocan.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆未知の荒野に踏み込んでこそ光が見える:心学からのヒント◆ 私たちの生き方は、心の在り方にも左右されます。これを追究する ことは生き方の向上につながります。心の在り方を追究する上でヒント になりそうな言葉を贈りますので、自己の現状と突き合わせてみて、 少しの間だけでも想いを巡らしてみてください。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ なかなか光が見えてこない時、同じ所を堂々回りしていることが 多い。闇の中をいくら探し回っても光は見えてこない。そんな状況に あると感じたら、勇気を持って未知の荒野に踏み込むことだ。知らぬ 世界、初めて触れる世界に踏み込んで光を見い出すことは結構多い。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★東日本大震災からの復興支援にご協力をありがとうございました。 *皆様からご協力いただきました支援金は、東日本大震災遺児育英資金 「もも・かき育英会」に寄付させていただきました。 *震災からもう6年が過ぎましたが、復興には10年超が必要です。 これからも引き続き、同育英会には寄付を続けてまいります。 大島啓生 E-mail <hiro.oshima@nifty.com> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大島啓生 進歩の考房 主宰 認定NPO法人 産業人OBネット正会員 E-mail <hiro.oshima@nifty.com> URL <http://kokenpat.cafe.coocan.jp/> 神戸市垂水区桃山台5-7-7 郵便番号655-0854 TEL:078-755-2276 FAX:078-752-9097 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.11.21 07:53:14
コメント(0) | コメントを書く
[進歩に向かって] カテゴリの最新記事
|