|
カテゴリ:仕事と人間心理
昨日の続きである。 当日に入る店や店の最寄駅とよく似た名前の店ないし駅がその近くにあると、特にまだ経験が浅いデモンストレーターの中には、間違えてしまうケースもしばしばある。 仲間の例を示そう。 Aさんとする。 パートのかたわら土日だけデモンストレーターの仕事をはじめて1ヶ月ほど経った頃、携帯に派遣会社から電話がかかってきた。 「Aさん、明日は火曜日ですが、もしかして何かご予定はありますか?」 「別に。明日はパートに出ている店のシフトも入っていません。休みです」 「それは良かった! ぜひ明日していただきたいお仕事があるんです。本来そこに行くはずだった人がインフルエンザになりまして」。 現場の場所を尋ねると、大阪府の茨木にあるイ◯ン新茨木店だと言う。 「茨木駅から歩いて5分くらいのところにありますよ」。 Aさんは引き受けた。 「駅からそれだけ近いのなら、店の行き方は駅で聞いたらエエわ、イ◯ンはどこですかと」。 電話での急な依頼だったので、指示書はなし。しかも、デモの性質上、サンプルもデモに使う試飲カップその他もすべてメーカーから届けられ、営業も待機しているから手ぶらで行ってくれてかまわないと。 翌日、Aさんは、予定通り茨木駅で降りて駅員に 「イ◯ンにはどう行ったらよろしいの?」 と尋ね、教えられた通りに店に向かった。 従業員出入り口で入店証を受け取り、「お取り引き様入出店ノート」にメーカー名と自分の名前を書こうとして、ハッと全身をかたまらせた。 えっ、何、これ? 「お取り引き様入出店ノート」の一番上には、「イ◯ン新茨木店」ではない「イ◯ン茨木店」と書かれていたのだ。 えっ、確か私が入る店はイ◯ンイ◯ンでも新茨木店だったはず。電話を受けた時にメモした手帳にもそう書いてあるし、、、。 Aさんはそばにいた警備員に 「ここ、イ◯ンですよね?」 「はあ、そうですよ」 「新茨木店、、、ですよね?」 「違いますよ。イ◯ン茨木店です」 「でも、茨木駅から5分ほど歩いたら新茨木店があると私は聞いていて、、、」 「ああ、それは、茨木駅は茨木駅でも阪急線の方ですワ。ここはJR茨木駅から歩いて5分です」。 間違いに気づいたAさんは、慌ててタクシーを呼び、イ◯ン茨木店からイ◯ン新茨木店に向かった。 幸い、ギリギリで入店時間に間に合ったらしいが、、、。 Aさんの場合、現場を間違えたのは、派遣会社の方にも原因があったと思う。 デモンストレーター歴が長くてあちらこちらに行っていたなら、茨木駅が複数あり、仕事依頼の電話で話をしている時に 「茨木駅はどの線の茨木駅ですか?」 と質問することも出来ただろうけれど、そうでなかったらねえ、、、。(なお、阪急線の茨木駅は正式には「茨木市駅」。ただ、一般には「茨木駅」で通っている)。 もっとも、Aさんもやや準備不足。 今日日のことだ。店へのアクセスは簡単に携帯で簡単に検索出来る。 念のため、やっておいて無駄ではなかろう。 写真は、そのイ◯ン新茨木店のフードコートのメニューの一つ、「安威川ダムカレー」。 茨木市にある梅◯女子大で食物を専攻する学生たちが共同で考案した、ご当地カレーだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.07 13:47:47
コメント(0) | コメントを書く
[仕事と人間心理] カテゴリの最新記事
|