心地いい物たち

2007/11/30(金)12:13

ここまでする?!

ウィリアム4世の治世に作られたナイフのエングレービングです。 細かなエングレービングが施され、この繊細な線には迷いは見られません。 しっかりとした確かな線、特に葡萄の丸い曲線は楕円をしっかりと描き、みずみずしさや美味しさを十分に表現しています。 葉脈は彫刻のための道具の刃先を細工し、それを向こうに押すように線を描くことによって出来る独特のギザギザ。(今でも銀製品を作っているメキシコの工房で、この技法を見たことがあります) 葡萄は艶消し。直線的な彫りは光を受けてキラキラと輝いています。 驚くことに、彫り装飾は刃先の切れる側ギリギリまで細工されていると言うことです。しかも両面同じに・・・・!!ここまで刃全体に幅広く細工されている物は始めてみました。カットする側は当然切れやすくするために非常に薄いです。しかし、それでもギリギリに入っています・・・・。 なんという技量でしょう~!!驚嘆してしまいます。 そして仕上げにかけられたゴールドギルド。200年近く経ったいまでもとても綺麗に残っています。ここまで手間を惜しまず時間をかけて作られたカトラリーを始めてみました。 実は、これは先日の画像でお見せしたハンドル(先にゴールドギルトの細工物が付いている)の刃先です。

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