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これ、このティーキャディーの細工、蝋型鋳金ではないかと! 少し前、なんでも鑑定団を見ていたら、日本の佐々木象堂の作った花瓶が出ていました。 その説明の時に蝋型鋳金の事が出てきて、作品群を見たらその中にそっくりな装飾のものが!! 「こ、これかも?!!」 すごく興奮しました~。 だって、どうやってこの模様をつけたのか、誰も分からなかったのですから。。。 蝋型鋳金とは、佐渡の伝統工芸の一種です。 蝋型鋳金は、蜜蝋(みつろう)を主体とする練り合わせ蝋で作品の原型を作り、それを土で塗り覆います。土が乾燥したら湯口を下にして窯の中で蝋を溶かして土より流出させて、空洞になったところへ溶かした銅合金(銅・鉛・錫・亜鉛)を注入します。この後仕上げ着色の工程を経て完成する一品製作の美術品です。 (佐渡の歴史・文化・自然のHPの中より抜粋させていただきました) 読まれた通り、蝋で細かい模様を刻んだ後その上から土で覆って原形を作るのですから、どんな細やかな模様でも浮き上がらせることが出来ます。 しかし反面、1品製作と言うように、一つの作品を作ったらもうその型は使えなくなります。 一つの鋳型から一つの鋳物を作る古くからの伝統工芸。よって、一点物ということになりますね。 と言うことは。。。。このティーキャディーも。。。ウフフフ それから、日本の?型鋳金の技法がどうしてアメリカに。。?と思われるかもしれませんが、明治時代以降、日本の銀職人が海を渡りアメリカの銀工房などで働いていたという事もあって、その時にもしかしたら日本の職人が作った。。もしくは技法を教えたということかもしれませんね。 こうやって、一つ一つなぞ解きをして言ったり、その当時に思いをはせてあれこれ想像するのって、すごく楽しいですね~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 10, 2011 09:35:45 PM
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