2006/10/28(土)23:47
高校教育に期待するもの
最後の?翔鴎祭(K高校の文化祭)に行ってきた。
娘も高校3年生。今年が最後かもしれない。
数えてみると息子と娘と計5回目の参加だ。
そのうち2日間連続で参加した年も何回かあるので、かなりなフリークかもしれない。
それには理由がある。
いたるところで、夏の甲子園にみるような感動が得られるからだ。
スポーツと文化の違いはあるが、高校生が高校生活の中で一生懸命打ち込んできたものが形となって顕れているからだ。一つ一つの発表の中に、感動が呼び起こされてくる。
今年はまず「舞踊打弦」という発表を見に行った。
フリースペースという場に即席の平場のステージができていた。
普段ダンス部や音楽系の部活で活躍している人たち(6人のダンサー、クラシックギター、太鼓)が、この文化祭のためにコラボレーションしている。これが、とっても本格的。
ホールでは「コーラスラバーズ」天使にラブソング系の合唱。
野外ステージでは、ディズニーランドのステージのようなダンスが・・・
エレベーターにも装飾がしてあるだけでなく、エレベーターボーイ・ガールが楽しませてくれる。
「打楽」は、パーカッションだけのグループ。去年も感動で涙が出た。アンコールでは、飛び入りで卒業生も交じっての演奏。
PTAのお休み処では、世界平和を訴えるシンガーソングライターとしてCDを出している女の子が、キーボードで弾き語りをしている。
毎年楽しみにしているのは、テーマ学習の部屋だ。
生徒達が1~3年間かけて取り組んできたテーマ学習の発表がまとめられている。
ファイルのタイトルを見ていくだけでもすごい。
本当の意味での「総合的学習の時間」を実現している。
今年は、娘の作品も奨励賞のシールが貼ってあり、誇らしかった。
会場のいたるところに、5種類くらいに分別された創作ゴミ箱が置いてある。その取り組みと遊び心が素敵だ。
どの部屋へ行っても、どのお店に行っても、心を動かされる何かがある。
もの凄く密度の濃い高校生活をたくさんの生徒が送っているのだろうと想像される。
今までに、たくさんの高校説明会に参加した。
ほとんどの学校が、いかに受験に力をいれ実績を出しているかを語る。
それを聴くたびに「大学受験のための高校じゃない!」と憤りがこみ上げてきた。
高校生だからできること、高校生でなければできないこと、それを見て、聞いて、感じて、行動して、失敗しても次にチャレンジできる、そんな高校生活を送ってほしいと思う。
偏差値を上げて、志もなく大学へ行って何になるのか。