魔の土曜日でした・・・
昨日は一年に一回あるかないかという位の悪夢の一日でした・・・何が起こったかというと・・・天気も良かったので調子よくふんふんと鼻歌まじりに車のアクセルをさっそうと踏んで子供達とドライブに出たのです。風は爽やか、ああ新緑がまぶしい~と気分は絶好調!ところが走り出してすぐに前日ガソリンを入れ忘れた事に気づいた私。しかし「近くのガソリンスタンドに行けば大丈夫だろう」と全く気にせずにドライブを続けたのです。が、数分後赤信号で停車したときに悪夢が始まりました。「グルルルルン、キュウン」という音と共にエンジンが止まっちまったんです。そう!ガス欠です!超恥ずかしいー何をやってんだ、あたしは!と自分に罵声を浴びせながら思わず旦那がよくやるように舌打ちををしてしまいました。アフリカンワイフのかたはよくご存知ですねー.しかしこのまま路上にこうしているわけにはいかん。なんとかせねば・・・と思いもう一度エンジンをかけたら動いた!けどまたすぐ止まるのは目に見えている。どうしよう・・・と思ったその瞬間、目の前の大きい公園にある駐車場の看板が目に飛び込んできたんです。よし、なんとかあそこに車を入れるしかない!と思い恐る恐るアクセルを踏んでノロノロと車を発信させました。歩く位の恐ろしくゆっくりな速度で動き続け、なんとか駐車場に無事車を入れられることができた!ふうー!やれやれ、と早速JAFに電話したところ、ガガーン!有効期限が切れているではないか!電話受付のお姉さんが申し訳なさそうに「この状態ですと6,500円プラスガソリン代を実費でいただく事になります。」と教えてくれた。給料日前でカツカツなのにそんなの払えん!子供達を今日遊びに連れていってやるお金がなくなってしまう!その為に取っといたお金だし子供達が楽しみにしていたのに。どうしよう・・・と悩んでいたらそのお姉さんが「他の方法としましてはどなたかお知り合いのかたにガソリンを持ってきていただくという手もありますね。」と言ってきた。考えたあげくとりあえず近所の友達に連絡してみるので一旦電話を切ります、と伝えあちこちに電話をしてみました。しかし行楽日和の、しかも土曜日に家にいる友達はなかなかおらず誰も来てくれそうにない。一番近くのガソリンスタンドまでどんなに早くても徒歩30分以上はかかる。バス停までもかなりの距離がある。しかもバスは30分に一本くらいしか来ない。しばらく考えて、えーい!しょうがない!ガソリンスタンドまで歩いていこう!帰りだけバスかタクシーを使えば、お金のロスが最小限で済むし。天気もいいからお散歩だと思えばいい。とケチくさい考えを起こした私。ほんとにセコイですねー。けど先月と今月は支払いがたくさん重なってしまい、我が家は大赤字、火の車状態だったので子供達をずーっとどこにも連れて行ってやれなかったんです。で、どうしてもこの日は近場でもいいから遊びに連れて行ってやりたかったんです。ということで早速ガソリンスタンドに向かって歩き出した私たち。ほんとにこのシーズンでよかったー。これが炎天下の真夏や、北風ビュービューの真冬だったらおそらくあきらめてたかもと思いながら頑張って歩きました。そしてようやくガソリンスタンドに着いたのです。ところがスタンドの兄ちゃんが「最近ガソリンを持ち帰っての事故があまりにも多いのでお断りしています。」というではないか!なにー??じゃどうすりゃいいわけ?と詰め寄ったら「すみませんが他をあたってみてください」としきりにあやまる兄ちゃん。ちぇっ、しょうがない。他をさがそう!とまた歩き出しようやくもう一件のスタンドを見つけた。そこでは「大丈夫、持っていけますよ」との返事でよかった~と大喜びしたのも束の間、「ただしガソリンを入れる専用の携帯缶のレンタル料が1050円、さらに保証金として1万円、そしてガソリン代実費となります。」とニコニコして言って来た。保証金は携帯缶を返却した時に返してくれるというのでお願いすることにした。ここ最近ガソリンが本当に高くてヒーヒーいってんのに、その店は何と!レギュラーが1リットル146円もするではないか!しかし他に方法はないので最小限のガソリンだけ買うことにし、後は安いところで買おうと決めてお金を払いスタンドをあとにした。帰りはバスで公園駐車場の出来るだけ近くのバス停まで行き、ようやく車まで戻ってきた。ガソリンもなんとか無事に入れ、よし!あらためて出発だ!と車を駐車場出口まで走らせた。しかし悪夢はここで終わらなかった・・・車で駐車場出口まで行き駐車券を精算機に入れ、お金を払おうとしたら、ガン!ガン!ガン!ガーン!(ベートベンの「運命」引用)お金が足りない!やばい、さっきスタンドで払った1万円のせいだ!途中でATMでお金を下ろすことまで頭が回らなかった・・・これでは駐車場から出れないではないか。近くのコンビニのATMか銀行だって歩いてやはりかなりの距離がある。もーどうしてこう馬鹿なんだろう。と自分を責めるばかり。これで旦那がいればなー、問題ないのに。しかしあいにく現在里帰り中で日本にいない。考える元気もなくなりかけたときピーン!とひらめいたそうだ!月曜日に支払う為のお金を家に保管してあるではないか!あーもうなんでそれに早く気づかなかったんだろう。その分のお金はあとでATMで下ろせばいいのだ。家までなら歩いて15分くらいで行ける。しかしスタンドまでかなり歩いて、帰りは重い携帯缶を持って歩いたせいで老体の私のバッテリーはもう切れそうだった(残り1本くらい)。すると小学校高学年の長男が「ママ、僕が行ってきてあげるよー。いつも歩いてる道だし簡単だよ」と言ってくれるではないか!うう、我が息子よ。なんていい子なんだ。君は将来必ず立派になれる!というわけで息子に行ってもらうことにした。家の鍵(車の鍵も一緒についているキーホルダー)を手渡し「お願いね」と息子を送り出した。往復で30分くらいで戻るだろうと思い車内で待っていたが、待てど暮らせど帰ってこない。どうしたんだろう。何かあったのかと心配になり家に電話したところ「もしもしー」と応答する息子。「どうしたの?」と聞くと「お金の置いてある場所がわからないんだよ」と言う。「そしたらママがやっぱり行くから車まで戻っておいで」と言って電話を切ってさらに待つこと数十分。まだ帰ってこない。もう一度電話するとまた「もしもし」といって電話に出るではないか。「まだ探してる」と言うのでとにかく戻るように伝えて再度電話を切った。そしてようやく戻ってきた息子。こうなったら公園事務所まで行って事情を説明し、代金は後で払うということにしてお願いするしかないと思いつき、遠く離れた(なんせ広い公園なんで)事務所まで老体にむちうち歩いていった。すると事務所のおじさんは休憩時間でお弁当を食べていたにもかかわらず「いいよいいよ、また来たときに払ってくれれば。今自転車で行くから先に行っててね」と言ってくださり(ほんとにいい人だ)快く了承してくれた。なら初めからこうすれば良かった、とまた反省。しかし人間ってやつは突然ハプニングに見舞われると思考能力を失ってしまうのか、それとも私が単なる馬鹿なのか、いずれにしても既に今朝家を出てからかなりの時間が経過してしまった。車まで戻って息子から鍵を返してもらおうとしたときに「家のドア、ちゃんとロックした?」と聞くとハッとし「しまった!」という表情で固まる息子。既にかなり体力を消耗し疲れきっていた私はため息混じりに「いいよいいよ、出てから車で戻ってロックすれば」と言おうとした。そのとき「あらー○○(私の名前)さんじゃない!」と私を呼ぶ声が。振り返って見ると娘が通っていた幼稚園の父兄の方だった。「久しぶりー。元気?」とこちらに歩いてくる。私も挨拶をして「はい、元気です」と答える。よっぽど「駐車場代を貸してもらえませんか」と聞こうとしたが、そのかたとは、あまり親しいというわけではなかったのでどうしても勇気が出ず聞けなかった。(まあいいや、公園事務所のおじさんが来てくれるし)と思いながら話をしていたら、おじさんが自転車に乗って来てくれた。そこでその父兄のかたと別れ、おじさんに「すいませーん。ありがとうございます。」とさわやかな笑顔で手を振り、後をついてきたはずの息子に「車を出すから鍵をちょうだい」と振り返ると、あれ???息子がいない!車に戻ってみても姿がない!え、えー??どこに行ったの?とあわててあちこち見るが何処にもいない。もしかして・・・いやーな予感。そう!息子は「ドアをロックした?」と私に言われロックしなかったことを思い出し、私がさっきの父兄の人と話している間にだまって走って家まで戻ってしまったんです!おじさんが「どうしたの?」と言いながら出口でスタンバっているのを見て、お昼休みを中断してわざわざ来てくれてるのに申し訳ない!と私もあわててしまい、大急ぎで通りに出てみたが既に足の速い息子の姿はどこにも見えない。今朝からのハプニングの連続ですっかり頭がおかしくなっていた私はどこにもぶつけようのないこの怒りをどうすればいい??となぜかヒートアップしてしまい、もう姿が見えない息子に向かって「うおーい!○○(息子の名前)ーー!!戻ってこーい!」と雄叫びを上げた。道行く人達が恐ろしい怪物でも見るかのような、おびえた表情で私を見るがもう壊れてしまった私にはそんなの気にならなかった。もーどうして今日はこうも歯車がずれっぱなしなの??あたしが何をしたって言うんだ!!なんでなんで??しか考えられなかった。おじさんに事情を説明し平謝りで待っていただいたところ、ようやく息子が戻ってきた。「ふうー!2往復もしちゃってクタクタだよー」という息子に「おりゃー!だまっていなくなったりして何とんじゃー!!」といつものドスのきいた声で怒鳴ってしまった私。しかしそもそもガソリンを入れ忘れた私が悪いのであって息子に罪はない。我が息子よ、許しておくれ。そのあと、ようやく出かけることとなりましたが元気一杯の子供達とは正反対に完全にバッテリー切れしてしまった私は運転するのもやっと。しかも歩きすぎたせいで両足首の周りがツッてしまい帰り道は車をしばしば停めて、足をマッサージ。とほほ。情けないですねー。もうすぐ40代になってしまうけど体力はもしかしたら60代くらいかも??こりゃー日頃いかに運動不足かってことですね。しかし肉体的な疲労と精神的な疲労が重なるととっても大変ですよね。皆さん、こんな長文を最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。