カテゴリ:家族
今朝、子どもたちと夫をたたき起こして食卓につかせようとしているところで、実家の母から電話。 緊張した声で、 「お姉ちゃんが入院したんよ。」 と言われて、一瞬血の気がひいた。 ええっ。 姉は、現在7か月の妊婦である。 つい一昨日の電話で、「産休に入ったら豪華ランチでもしようねー」などと話したばかり。 母によれば、昨夜おなかが痛くなって救急車で運ばれたということで、母はいまにも飛行機で飛んできそうに慌てている。とりあえず、「私が様子を見てくるよ」と言って電話を切った。 まず、姉の自宅に電話。 午前1時まで病院にいたという義兄が起き抜けの声で出て、「本人も赤ちゃんも心配ない、ぴんぴんしてるよ」という。 いや、いくらなんでもぴんぴんしてるはずはないと思うのだが(笑)義兄らしい言い方にちょっと安心。 切迫早産なんてコトバ、縁がない者がきくと焦りますが、大病院で安静にしていれば大丈夫なのかな……。 義兄がこれから着替えなど一式持って病院に行くというので、私の方はひとまず出勤。 今日は200頁分くらいの校正刷を戻さねばならないので、夕方様子を見に行くことにした。子どもたちはご近所にお願いしようかと思っていたら、夫がお迎えを買って出てくれた。助かる!! 午後、姉本人から携帯にメール。 「心配かけてごめんね。午後から大部屋にうつります。無理しないでね」 おお本人!! ……夕方、会社から地下鉄とバスを乗り継いで病院に直行。 思ったほど遠くないし、きれいな病院で驚く。エレベーターホールから放射状に伸びた廊下のひとつを教えられた通りに進み、午後6時前には、姉のいる四人部屋に辿り着いた。 わー、よかった。 ちょっと見ない間に、また大きくなったおなかをかかえて、ベッドに座る姉を見たら、緊張がとけるのがわかった。 いやー、無事で良かった…… まだ少し脇腹が痛いけど、張りはおさまってきたところ……という姉は、おなかに測定器をつけて、赤ちゃんの心拍数を測っている。(分娩台でもつけるやつかな? 2回も経験したのによくわかってない私。笑) 腕には点滴。おなかの張りを止める薬だという。 同室には2人の産婦さん&新生児もいて、基本的には元気な女性ばかりなので(笑)暗いイメージはない。いや、むしろ、ウルサイくらい甲高い声でお喋り(情報交換、体験談、噂話……)が続いている。 偏屈者の私は、2回とも個室つきの産婦人科医院を選んだが、総合病院ってこんな感じなんだなあ。姉も、まだちょっとお喋りの仲間に入るのは辛そうだった。 「(産休前の)引き継ぎはほとんど終わったけど、私物の整理をしてないし……」 「送別会と美容院と歯医者をキャンセルして……」 「(里帰り出産の)飛行機チケットとっちゃったんだけど、このまま出られなかったら……」 などなど、まだ入院したばかりなのに、先のことが心配そうな姉。 まあ、慌てずに1週間くらいのんびりするつもりでいれば、となだめつつ、過密スケジュールだった姉の生活を思う。 やはり、強制的に休ませないと休まないタイプの人っているんだよねえ。 病院の食事が運ばれる頃、同室の人たちのところにも面会者が次々とやってきて、病室はますます賑やかになった。 食事は根菜の煮物と揚げ出し豆腐、ごはんもつやつやの炊きたてで、なかなか悪くない。見ているとおなかがすいたので、私も持参した自然食デザート(会社最寄り駅にあるやつ)を一緒に食べる(笑)。そのまま話し込んで、結局面会時間の終わる8時ちかくまでいて、病室を出た。 ところでお母さん、姉によると、 「え、救急車? 乗ってないよ。タクシーで来たよ」 とのことでしたよ。 ……やれやれ、伝言ゲームじゃないんだからさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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