カテゴリ:住宅
なんだかんだと放ったらかしになっていた新築工事。 屋根材も載り、外壁も塗られ、ドアや窓のサッシも入り、……外側だけみると出来てしまったような我が家ではあるが、リビングのテーマをはじめ、新しく購入する家具など、細かい事項は相変わらず何も討議もされず、未決定のまま放置されてきていた。 今週末は、珍しく夫の予定が何もないというので、とりあえず入居後すぐに必要になる照明器具を見るために、ショールーム回りをすることに。 私が日本橋のケユカというショップ経由でもらってきた某照明会社のカタログを見て、「こんなのはどう?」とうきうき打診したのは2月の終わり頃だったか。 天井からたらっと下がる「ペンダント」タイプで、四角いアクリル版のまわりに電球が六つ並んでいる、モダンな照明。しかし夫の中にはデザインがどうこう、という観点は微塵もなく、例によってたったの一言、 「(ワット数が)暗いんじゃない?」 ……無駄のない反撃である。 どうして、この人はいつもこんなに現実的なのだろうか???…… ……そして1か月が無策のまま過ぎた。 あろうことか我々、配線の段階でリビング・ダイニングの照明を一カ所にしてしまっていたのである。理由は、ダイニングテーブルを置かないため。キッチンの狭いカウンターでおやつくらいは食べられるが、基本的には床座り空間を広く確保しようと思ったのだ。 しかし確かに、照明が部屋にひとつだとすると、私が選んだようなタイプや、シャンデリアタイプの照明では、全体的に暗くなる。(ムーディーである、とも言えるが、実は私も明るい方がいい。) スタンドやスポットライトなどの補助照明を置くという手はもちろんあるが、残念ながら子どもが小さいうちは得策とは言えないし……。 ……というわけで、泣く泣くペンダントをあきらめ、天井にぴったりくっつく「シーリング」タイプの照明を検討することに。 北欧のほの字もなく夢は崩れ去ったわけだが、こうなると邪魔にならないシンプルなものを選ぶ方向になりそうである。 手強いことに、今回の夫には対案があった。 汐留にある某家電メーカーのショールームへ連れて行かれる、為す術のない私。 明るさ調整? LED? いまや照明までリモコン操作なんですか。へええ。充実の機能満載、専属プランナーによる見積もり提案、あかり体感室などなど、いや大企業は違います。「これ、国分くんが宣伝してるあれですけど……」と言われ思い浮かばない私はまだ三十路前半。ダメだこりゃ。圧倒されるよ。 ……でもそのメーカー、シーリングタイプでもちょこっとだけ天井から離れた感じのがあったんです。暗闇にぼうっと浮かぶ白い円盤。面白いかも。 ……で、いったい何風のリビングになるのやら、相変わらず先は見えません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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