カテゴリ:読書
……またまた間を開けてしまった、読書カテゴリ。 雨の影響で昼休みに書店に行かず(←ハメハメハ大王かい!)、桜桃忌やら文壇バーやらで、旧作の読み返しが多かった昨今、ちょっとだけ近作も読んだのでご報告。 まずは、ランニング仲間の同期Wご推薦のこの本。 伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 (この装丁、書名見えない……。笑) ケネディ暗殺事件ならぬ、仙台で起きた首相暗殺の犯人に仕立て上げられた主人公が、大きな権力から逃げ続ける2日間。 最初に事件の全容を、テレビ報道によって明らかにしているにもかかわらず、手に汗握る展開がなんとも見事で、この著者の文章がちょっと苦手な私でも、すらすら読み切ることができた。 ちなみにタイトルはまたしてもビートルズの曲名。 (「ノルウェイの森」もそうだが、相変わらず名曲? が頭に浮かばない私。泣) 次。 島本理生『Chicaライフ』 (この装丁、何も見えない……。爆) 女性誌『ViVi』に2003年から2006年まで連載されたエッセイをまとめたもので、著者初のエッセイ集ということである。 新聞広告に、島本理生の名と少女漫画が並んでいたので、なんだか意外に思って購入してしまった。 ちなみに宣伝文句は、 「ナラタージュ」の切なさはどこに? だった。 ……うまいっ。笑 久々の「帯買い」かも私。 数年前、綿矢りさ・金原ひとみ両氏が「最年少」(しかも「美少女」)として鳴り物入りで芥川賞を受賞したとき、私としてはこの島本さんが最も芥川賞に近いと思っていた。 (ちなみに私の読みが当たったのは絲山秋子さんだけなので、エラソーなことは言えないが。爆) 彼女なりの曲折はあるが、一般的には「生まじめな文学少女」である(といえる)島本さんなので、彼女の書くものを読むと、自分の作品(このブログではなく。笑)を読むような気分になる、ときがある。 エッセイは恋愛やコンプレックスを含め「過去になったこと」のみを書いているので、どうしても高校時代とか、家庭の思い出が多く、彼女の若さがかえってもどかしいようだ。笑 早く追いついてこい……! なんてね。 こてこての文学オバサンになる彼女が書くものがみたい。笑 引き続き、応援するとしましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 3, 2008 06:03:41 PM
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