2013/11/30(土)19:51
トレラン旅 in 熊野古道小辺路
アウトドアーズ・コンパス スタッフ多田です。
今回は、熊野古道の旅のレポートです。
最近、ロングトレイルという言葉を頻繁に耳にするようになりました。
あまりなじみの無い方もおられるかもしれませんが、
巷では結構流行っているようです。
雑誌などでも多く取り上げられています。
私も、トレイルランニングをはじめ、
ライトハイキング、ロングトレイルに興味を持ち、実践しております。
今回は、PEAKS特別号の日本のロングトレイルにも掲載されております、
熊野古道小辺路を、トレイルランスタイルで旅してきました。
そのレポートをお届け致します。
今回のコース
1st day 高野山(千手院前バス停)~薄峠~伯母子峠~三浦峠~十津川温泉
2nd day 十津川温泉~果無峠~熊野本宮大社
今回は、宿泊まりの完全にトレランスタイルで行きました。
前泊は、高野山駅手の九度山という集落にある民宿「なかがわ」という民宿に泊まりました。
かなりレトロ感満載のじいちゃんばあちゃんが営むお宿!
風呂も離れにあるスタイルで、ほんと田舎のばあちゃんの家にきたみたいで、
かなり癒されました!ばあちゃんの家に帰りたい願望がある方には、オススメです。
1日目は、身支度を整えて、朝ごはんの柿の葉寿司を受け取り、出発。
雨の中の出発です。防水シェルをまとい、出陣です。
電車とケーブルを乗り継ぎ、一気に800メートル上ります。
なんかあたりが白い。もしや、
雪が立派に積もってました!
水ヶ峠越[高野山~大股 16.8km]
なだらかな登りと下りの繰り返しで、気持ちよく快走できました。
多少雪が積もってましたが、凍結も無く、スリップせずに走れました。とりあえず小休止。補給です。
伯母子峠[大股~三浦口 15.9km]
登り第一弾。標高差600メートルの登りです。
だましだまし走って、第一関門突破です。
途中、オシャレな非難小屋を発見!中には暖炉。
一度泊まってみたいなと思いながら、スルーです。
頂上着後、雪道の下りを爆走!茶屋跡などにも出会い、歴史を感じながら、これまた快走!
苦しい登りの後は楽しい下りが待っている。これこそ、トレランの醍醐味であります。
三浦口の集落に到着。
川が流れて、穏やかに晴れて、色づいた山に囲まれて、ホット一息、小休止です。
ここには自販機と無人の売店があり、エネルギーの補給ができます。
そうこうしているうちに、時間も1時過ぎ!これは1day完走なるか?
ちょっと不安がよぎり始めました。ナイトラン覚悟では来たものの・・・・
気持ちよい田園風景も広がっていました。
三浦峠越[三浦口~十津川温泉19.2km]
登り第2弾。またまた標高差600メートルを登り返します。
気合で登る、登る、下る、登る!時間が・・・ヤバイ!
無事峠も声、西中バス停着!着いたのは三時半くらい。
これからしばらく苦手なロードが続きます。
若干おなかがすいてきたので、例のこいつで空腹を満たします。
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今回選択したテラノバのウィンディーコンバーチブルミット、かなりいけてます。
指先のミット部が開閉でき、このような指先を使う場合や、温度調整時など、非常に役立ちます。
オススメです!
しばらく、だましだまし走ったり歩いたり、あたりは若干暗くなりつつあります。
はい、あきらめました。
初めての道を単独ナイト走行は危険ということもありますが、
疲労もたまってきており、気力も無くなり、急遽戸津川での宿探し。
最近スマホデビューしたのですが、ココに来て役に立ちました。
ちなみに、道中、ほぼ電波はつながりました。さすが世界遺産。
この宿、冬から春にかけて、牡丹鍋が食べられるそうです。
次くる来るときは、ぜひ夕飯も頂きたいと思います。
朝食後のコーヒーは、温泉で入れてくれました。濃厚で、くせになりそう!
果無峠越[十津川温泉~八木尾~熊野本宮大社 15km]
さて、一晩爆睡し、美味しい朝食も頂き、パワー全開でスタート
しばらく登ること数十分、果無集落到着です。霧に包まれ、かなり幻想的
絶景ポイントに到着。釈迦ヶ岳方面が一望できますと地図にはあります。どれが釈迦ヶ岳?
果無峠頂上着です!ほっと一息、あとは下りを爆走するだけ。
最後の下り、マジでヤバい!今回のルート、基本的に下りがヤバいくらい楽しい。
何度も言いますが、登った後は下りのご褒美が待ております。癖になりますね。
ついに下りてきました。キラキラ輝く川が出迎えてくれました。
残りは4.6km、
ロードと最後のトレイルを抜ければ、ゴール、最後の力を振り絞って、ラストスパート!
三軒茶屋跡着です。
今回のコース、旅籠跡や、茶屋跡など、ほんとに歴史を感じることができる、絶品コース。
車も鉄道も何もない、自分の足がすべての時代。
温暖化とか、原発問題とか、人間が一番人間らしく生きていた時代。
肌で感じることが出来ました。アウトドアは、私たちを原点に回帰させてくれる入り口だと思います。
そうこうしているうちに、鳥居が見えてきました。
今回の旅も、そろそろ終焉を迎えるようです。短い間でしたが、お世話になりました。
本宮着。ほんとにこれで終わりです。
帰りのバスの時刻をチェックして
とりあえず、乾杯。
山、ありがとう。自然、ありがとう。
end