助手席で口出し

2009/11/18(水)13:30

金看板(建設業の許可票)

建設業法(13)

 昨日、「沈まぬ太陽」を観てきました。  年をとったせいか、はたまた、大画面のデジタルテレビを買ったせいなのか、よく分かりませんが、最近は、映画館まで足を運ぶことが少なくなりました。  「ラスト・サムライ」以来ですから、5年ぶりです。  映画館のシステムも、そのあいだに、かなり変化があったようで、以前のように、好きな時刻に入って、好きな席に着いて、というような観方はできないようで、上映の途中には入場ができなくなっており、また、座席も指定されます。  あらかじめ、新聞かネットで、開始時刻を確かめておかなくてはいけません。  座席の改良もされており、床の傾斜が急なので、以前のように、前の座席に座っている方の頭が気になるということはなく、よほど座高の高い人でない限り、スクリーンがさえぎられることは無いと思います。  新聞に、「沈まぬ太陽デジ」なんて書いてあったので、何のことかと思っていましたが、「デジ」は、デジタルのことで、映像をフィルムに焼きつけないようですが、観客席の後ろからスクリーンに映像を投射するのは変わりないようです。  その後、高島屋に買い物に行きました。  客は、少ないですが、デパートですから、店内には、華やかさがあります。  そこで見たのが、「金看板」です。  「金看板」とは、建設業法40条(下の資料)にいう、「標識」のことで、「建設業の許可票」ともいいます。  営業所に掲げるものと、建設工事の現場ごとに掲げるものとの、2種類あって、町中の工事現場でよく見るのが後者ですが、営業所に掲げるものは、主任技術者を書いてないだけであって、一見したところ、ほとんど同じものです。  「金看板」とはいっても、いまどきの、「金看板」は、そんなに、派手なものではありませんし、第一、デパートの華やかさとは異質ですから、違和感を持ちます。  現在、高島屋は改装工事中ですから、建設工事の現場に掲げられる標識があっても不思議はないのですが、どうやら、それではないようです。    デパートの店舗内に、なぜ、そんなものがあるのか見てみたのですが、どうやら、百貨店である高島屋は、「建設業者」でもあるようです。  「株式会社 高島屋」の商号で、一般建設業許可、大臣許可を取っています。  つまり、500万円以上の建設工事を請け負う可能性があるので、許可をとっているのでしょう。  許可業種は、確か、「建築工事業」、「大工工事業」、「内装仕上工事業」であったと思います。  特定ではなく一般建設業許可であるのは、多額の工事を下請けに出す必要がないから、また、大臣許可であるのは、営業所が、2つ以上の都道府県にまたがるからです。  「建設業者」とは、建設業法3条1項の許可を受けて建設業を営む者のことです。  ということで、高島屋は建設業者である、ということになります。  建設業法40条は、標識を「公衆の見やすい場所に」掲げるよう規定していますが、高島屋は、忠実に、守っています。  金看板は、なにか、ダサい物のような感じもっていましたが、デパートの店舗内に堂々と掲げられると、また、別な感じも受けます。  世の中は、変化しているようです。  なお、「建設業の許可票」は、建設業許可取得を証明する書類ではなく、責任の主体を明らかにするために掲げられるもので、工事現場の風雨にさらされたり、営業所に5年間掲げられるものですから、一定以上の大きさが必要ですし、ある程度の堅牢さも必要なものなので、通常、看板屋さんがつくります。 (資料)  建設業法40条(標識の掲示)  建設業者は、その店舗及び建設工事の現場ごとに、公衆の見易い場所に、国土交通省令の定めるところにより、許可を受けた別表第1の下欄の区分による建設業の名称、一般建設業又は特定建設業の別その他国土交通省令で定める事項を記載した標識を掲げなければならない。    

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