マイペース70代

2013/06/02(日)16:14

孫の運動会

家族・親族(262)

北海道では、この時期が運動会の季節である。 (本州は秋に開催することが多いと聞いているけれど) 昨日は絶好の「運動会日和」だったので、わが町でも開催合図の花火が、 午前6時にはボンボンと上がっていた。 この花火の合図も最近ではしない学校も増えてきたそうで、 「一斉メール」などでお知らせする学校もあるとか。 花火の合図をやめた理由として、「危険」というのはわかるにしても、 近所からうるさいと苦情がくるからなどと聞くと、 子どもを育てる立場の「大人の劣化現象」が進んでいるのかもしれないと不安になる。 さて、昨日は孫(女の子・5年生)の運動会で、 お嫁さんと私の妹でお弁当の担当分担をしていて、 私は「主食担当」になっていた。 というわけで、「おいなりさん」と「お赤飯」を6時頃から作り始めた。 (それこそ、花火の合図があったとの連絡が来てから開始) 北海道のお赤飯は、家庭よって違うとは思うが、 ほとんどが小豆(あずき)入りではなく「甘納豆入り」の甘いお赤飯である。 http://cookpad.com/recipe/315337 息子たちはずっと甘納豆入り赤飯で育っていたので、 本州から帰って来てこのお赤飯を見た時、 「これこれ、これが赤飯だよ!」と言って喜んだものだ。 反対に、山口出身のお嫁さんは、甘納豆入りを初めて見た時、「エエーッ!」と驚いたとか。 最初は違和感があったようだが、今では当然のようにそれを食べている。 というか、慣れざるを得なかったのだろう。 心の底では、「小豆入りの(普通の)お赤飯が食べたいなあ」と思っているかもしれない。 そして運動会。 5年生の孫の出番は、100メートル走、運命競争、親子競争、大綱引、 北海道ではいまや定番になった形の「よさこいソーラン」、 午後からは騎馬戦、そして紅白リレーである。 孫たちは、幸いにも鈍足の私の遺伝子は受け継がず運動能力が高いので、 観戦する私達はいつも見ごたえがあって楽しみが多い。 この小学校では、毎年5・6年生の「騎馬戦」が花形競技で、 戦いが始まる前の大将の口上の応戦や応援歌合戦、乱戦、一騎討ち、大将戦など、 多分、昔ながらの騎馬戦を伝承しているのだと思う。 私の子どもの頃には騎馬戦は男子の競技だったような気がするが、現在は全員参加である。 でも、男子チーム・女子チームに分かれていたような気がする。 しかし騎馬戦も、打ち上げ花火同様、やらない学校が多くなっているようである。 孫は軽量なので騎手役だったのだが、2回の戦いとも「負け」であった。 自分でも「いつも負ける」と言っていたのだが、 負けず嫌いの孫にとっては、いくら頑張っても報われないこともあるという体験は貴重だろう。 中学生の孫は、隣接する中学校で部活練習があり、お弁当の時に合流。 今年の春から大人用の自転車を買ってもらって、 部活の時は自分で学校に通うのだという。 その話を聞いて、実は私はびっくりした。 自宅から学校までは、ひと山越えて片道10キロもある。 つまりは往復20キロなのだ。 通学はスクールバスなので、毎日ではないけれど、 時には帰宅してから友達と遊ぶためにまた10キロ出かけてゆくこともあるとか。 私も結構たくましく育ったように思っていたけれど、 往復20キロの自転車こぎは、あまり体験したことがない。 あの坂道の上り下りを自転車で…と考えただけで疲れてしまう。 彼の同級生も、「エーッ、A(孫のこと)はあそこから自転車で来たの!」と驚いていた。 「ホントに自分で来たのか? 1時間くらいかかった?」と畳みかけるように聞いている。 当の本人は大したことでもないように 「うーん、30分くらいで来れるよ。今度自転車でうちに来てみる?」。 学校の近所の彼は、「ぜーったい無理、ムリ」と引き気味である。 そのせいもあるのだろう、久しぶりに見た孫はずいぶん体がガッチリしてきた。 中学二年生だから成長期ではあるのだが、食事量も大人の倍くらい。 生命力あふれる孫たちを見て、勉強ができるかどうかなんてどうでもいいことのように つくづく感じてしまった。 住宅地に住む私の周辺では、徒歩15分の距離でも駅まで自動車で毎日送迎している親もいる。 (高校生で、別に健康に問題はないはずだ) 雨の日などは、小学校周辺はお迎えの自動車がぐるりと取り囲み、 歩行者にとって危険だと言われてもいる。 過疎化で統廃合が進む地域では、スクールバスでの自宅前までの送迎で歩く必要がなく、 農村地域に住みながら子どもの肥満傾向が課題とも聞く。 今の農業は子どもの手伝いなど必要がないため、農作業の手伝いもせず、 友達も近所にいないとあっては、都会に住む子ども以上に運動不足になるのだ。 うーん、現代社会は健康な子供が育つのは、なかなか大変なことだ。 そんな中で、たくましく暮らしている孫たちの姿は本当にありがたい。 しかし、心配はひとつだけある。 自動車事故にだけは遭わないようにと願う。

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