美肌を作る生活スタイル
みなさん、ご存知の通り、夜更かしはお肌の大敵です。それはなぜかというと、脳下垂体から分泌される成長ホルモンに影響されるからです。成長ホルモンは、細胞の新陳代謝を促す大切な物質ですが、これが体内で最も分泌されるのは、睡眠中です。睡眠時間が不足すれば、成長ホルモンの分泌量は減少されてしまうのです。また、寝ている間は皮脂の分泌は抑えられます。皮脂腺は絶えず、皮脂を分泌していますので、睡眠時間が少ないと、皮脂の分泌量が多くなり、ニキビなどの原因となってしまいます。このように、夜ふかしはお肌に悪いことばかり。美肌のためには、睡眠がとても重要です。昼間、太陽光線や外気のもとで酷使された皮膚の弾力繊維は、睡眠によって蘇生します。十分な睡眠は弾力繊維を守り、シワを防ぐのです。また、肌に大きな悪影響を与えるものに、ストレスがあります。ストレスは、目に見えない分、実に深刻なもの。肌に影響を与えるだけではなく、根本の自律神経を乱す大きな原因となってしまうものです。社会や家庭の中で、さまざまなストレスにさらされる現代、それを発散できる趣味や方法をもち、さらなる精神的な負担は極力避けるように心がけなければなりません。無理なダイエットは、ストレスを溜める一因にもなり、食欲中枢も正常に動かずにリバウンドを招いたり、からだの不調を起こしたりするものです。ですから、過激なダイエット法、間違ったダイエット法を正す必要があります。またお肌は、外からの刺激にも敏感です。肌をいじめないスキンケアに努めましょう。つまり、肌をこすったり強いマッサージをしたりしないことです。「粒の入った洗顔料でスクラブ洗顔」とよく聞きますが、スクラブとは英語で「こする」という意味。ピーリングなど「はがす」マッサージもいけません。こういった刺激を与え続けると、肌は身を守ろうと厚くなり、それは、シワの原因にもなってしまいます。化粧品は、しっかり落とさなければシミの原因にもなりますが、ゴシゴシではなくソフトに落としましょう。クレンジングクリーム、洗顔料などをよく泡立てて、そっと優しく円を描くように汚れをからめて洗います。1日に何度も洗うのはタブー。肌を保護してる皮脂膜まで落としてしまうと、細菌に冒されやすくなったり、肌荒れを起こしやすくなります。ただし、シャンプーの後には、髪の生え際や耳のまわりなどにシャンプーの成分が残って、スキントラブルを起こしやすくなるので、シャンプー後には必ず洗顔をしてください。また、化粧品選びの際、無香料、無添加、無着色、天然などの言葉に踊らされないように気をつけましょう。保存料を一切加えていない化粧品というのは、大変危険なのです。「冷蔵庫で保管してください」といった注意書きがあれば、なおさら気をつけなければなりません。それほどに不安定なものが、体温36℃の温かな皮膚につけたらどうなるでしょう。肌の上ですぐに酸化を始めてしまうことでしょう。化粧品の酸化は、肌に最も悪い影響を与えるもの。ですから、皮脂につける化粧品にはきちんと精製された防腐剤が必要不可欠なのです。まずはあなたの体を作る大工の棟梁さんが元気に活躍できるよう、正しい食事と生活のコツを続けてみて下さい。