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アキさんはぬいぐるみが嫌いだそうだ。園で自分の顔よりちっちゃな犬のぬいぐるみを見せたら、思い切りのけぞって拒否った後に泣いた。うちでも試してみたらちっちゃいミニーちゃんで怒って泣いた。なんでもコワイものなしだった頃に比べると、新しいおもちゃなんかに様子を見ながらこわごわ手を伸ばすようになってきて、ひびりのへたれになってきた。今は、3時半から4時間ほど昼寝中。長すぎるんじゃないか??
園には他にもいろんな障害を持った子供たちとママが来ている。いちいち詳しくは聞かないからわかんないけど、まだその場所にいること自体慣れてないころちゃんは、鼻からチューブを入れている子たちの空気を出し入れする音なんかで、うっかり振り向いたりしてしまい、心の中でダメダメと反省したりする。 給食時間、本来なら楽しくてにぎやかな時間なはずだけど、ここでも食べるトレーニングを兼ねていたり、そもそも上手にはまだ食べづらい子たちもいて、辛そうに泣く声が聞こえたりしている。ころちゃんとこは、バクバクと食べまくるアキさんに時間中にミルクも飲ませなくちゃいけないので、ゆっくり楽しんでるヒマがない。今日もアキさんの「もっと食わせろぉぉ」というブーイングを横目に、残ったおかずをだーっとかきこんだ。 みんなが食器やテーブルを片づけているとき、私はもう1人の赤ちゃんとアキさんの子守りを担当していて、ずーっと席に着いていた。そしたら横にいた3~4才の女の子のママが話しかけてきた。どうやらアキさんのことをほめているみたい。しっかりしていて全然普通に見えてすごいねーって。そして最後に「よかったよねぇぇ」としみじみ言ってくれた。ものすごくビックリした。その子とアキさんは多分違うハンデを持っていて、その子はまだなかなか思うように動いたり表現したりがゆっくりだ。でもころちゃんは、その子の目の表情で嬉しいみたいとか、つまんないみたいとか、最近少しわかってきた。そのママがアキさんを見て、ヨカッタネェって言ったんだ。 振り返ってみたら、アキさんが産まれてから今まで、「良かったねぇ」と言われた事ってあっただろうか。たしかに元気に毎日家で大きくなってこられたことは、ラッキーだったね、よかったねと、つーむじと話すことはあったけれど、あんな風に心の底からにじみ出るように「良かったねぇ」と言われたことも自分が言ったこともなかったんじゃないかな。 それを言われたとき、不器用なころちゃんは、何も返す言葉がなかった。うまい言葉を探してその子に対しても何か言ってあげなくちゃってちょっと焦った。だけど何も言えなかった。苦笑いで誤魔化した。ありがとうって言えば良かったのかな。その子のこともいいところを見つけて言えれば良かったのに。帰り道、自分がどうすれば良かったのか、自分の中の、とってもなんだか嫌な部分に気づいてしまったような気がして、ご飯作りながらもずーっと考えたりしてた。 私はまだなんにもわかってないな。上っ面だけだな。見た目だけ、いつもニコニコしてたって、きれいな心は育たないな。うまくは書けないけど、とても重みのある一瞬だった。きれいな心と言葉はすごいなって、今はそれだけわかる。 さて話は変わるけど、明日はペンギンの個人面談だ。アキさんをおんぶしてチャリでGOだ。アキさんのペースで右往左往バタバタしている毎日だけど、大事な中学時代を過ごしている娘がもう1人いる。来年の受験期に向けて、アキさんも11ヶ月目になったことだし、もうそろそろ1人1人に目を向けられるように切り替える余裕を持ちたいなと、最近すごく思う。 そんな意識をしなくても、大切に思ってて、いつもどうしてるかどうしたらいいかと思う気持ちは心の底にあるけれど、人間だからね、言わなくちゃわからないこと、伝わらないこと、あるよね、きっと。ころちゃん自身もそうだもんね。愛情あるなら言葉と態度。言わなくてもわかるでしょっていうのは無謀なことだよね。(と、いつもつーむじに怒られます) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 6, 2006 07:34:25 PM
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