AQUA-RECORDS

2009/04/03(金)00:31

Law&Order 犯罪心理捜査班

テレビ(2)

我が家、e2スカパーに入っているが、唯一契約しているチャンネルが海外ドラマ専門の「FOXチャンネル」。これ観ちゃうとなかなか普通の地上波のテレビドラマがつまらなくて観れなくなる(汗) 今ハマッて観ているのが「Law&Order 犯罪心理捜査班」。 今16話を観終わったところ。 今日もなかなか面白かった。最後の犯人とのやりとりは手に汗握った。 まあ、一話完結の刑事ものだが、日本の刑事ドラマではありえん重厚さ。 そりゃもう、ただひたすら淡々とドラマが進む。 犯人が被害者を殺すまでの経緯(殺害場面は写らず、死体が発見される) →タイトルコール →主役のゴーレン刑事登場(右から二人目、ヴィンセント・ドノフリオ) →優れた観察力で犯人にたどり着く →逮捕 →しかし問題発生 →犯人とゴーレン刑事が全面対決 →本当の事件解決 というパターンが基本(違う時もあるが)。 僕がこのドラマを気に入っている点を挙げると (1)刑事たちの日常、私生活のシーンが1つもない 刑事たちのキャラクターを出すために家族が出てきたり、飲み屋のおかみが出てきたりするのが日本の刑事ドラマの基本。だが、Law&Orderでは刑事たちの家族が出てきたり、捜査以外の場面が一切出てこない。ただひたすら捜査している。劇中の会話も事件と関係のない会話が全くない。 (2)「トリック見破り型」ではなく、地道な捜査の積み上げと心理戦で犯人を追い込む 探偵ものとか古畑とか、トリックを見破って「犯人はお前だ」じゃなくて、とにかく地道に捜査して証拠を積み上げて犯人にたどり着く。そして逮捕したりしなかったりだが、とにかくここで何かしら問題が発生してしまう(心神喪失を主張したりとか)。で、ゴーレン刑事と犯人が対決。犯人を心理的に追い詰めて、自供させたり決定的な証拠を引き出したりするのが物凄くリアル。この心理戦全面対決がとにかくスリリングで面白い。 (3)余韻なくスパっと終わる 事件解決後の太陽にほえろ!の大団円、はぐれ刑事純情派の「さくら」とか相棒の「花の里」とか、とにかく日本の刑事ものは解決後に事件の振り返り、総括シーンが用意されている。でも、このドラマにはそれが一切ない。事件全面解決、そして即エンドロール。 (4)緊迫感を高めるBGM 劇中ほとんどBGMが流れないが、場面転換に「ダン!ダン!」と重厚な音が流れるのと、犯人を心理的に追い詰めるとき、クレシェンドな感じでBGMがだんだん大きくなる。これがジワジワと緊迫感をすごく高めてくれる。 要約すれば、ドラマドラマしてなくて凄いリアルな点と、心理戦の攻防のスリリングさ、とにかくこのドラマの面白いところはこの2点に集約されるということか。 主役のヴィンセント・ドノフリオはあのスタンリー・キューブリック監督のベトナム戦争映画「フルメタル・ジャケット」で強烈な印象をのこす「微笑みデブ」を演じた人みたいで。もう1回フルメタル・ジャケット観たくなってきたな…。

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