秋に想う。
夏には濃い緑に染まっていた桜並木の葉っぱも今は紅くそして茶色に変わり果て、道端を風に吹かれながらカサカサと音を立てて、流されていきます。もう気の早い鴨が渡ってきたのか、川原で羽根を休め、つがいは仲良く首を後に向けて眠りについています。思い返せば、あまり良い人生を送っていない気もします。毎日、日付が変わるまで塾通いだった小学生時代。友人も無く、周りは全てライバルでしかありませんでした。そんな生活に反発した中学生の頃。高校生時代は、自分では表立って手を出さない悪質な同級生に苦しめられました。大学院の頃に、心を病み長い闘病生活。それでも会社に行くのだけは必死で勤めました。しかし20年近く勤めた研究所も所長の陰湿な嫌がらせに遭い耐えられず退職。そこから様々な転々と職を変えることになります。その間、心の病の再発と薬物依存。今も安定剤や睡眠薬を手放せません。持ち歩いていないと不安で、ふと忘れたことに気づくとたちまち手足が震え脂汗とともに周りが真っ暗になってしまいます。その間にも、胃の前癌症状による検査の日々、椎間板ヘルニア、左眼の視力を失うこと、そして大腸癌の発見と手術。最初の子供の死と、次の子供の高度医療病院への入院。まるで聖書に出て来るヨブのような時を過ごしてきました。留めは、ここが最後の職場と決めた会社の解雇通知。試されるのはもう勘弁して欲しい。秋はどうも私を感傷的にさせるようです。にほんブログ村に参加しています。ポチっとクリックよろしくお願いいたします。にほんブログ村