宝塚:星組『スカーレット・ピンパーネル』
10日の木曜日に「スカーレット・ピンパーネル」の 11時公演を観劇してきた。 火曜日のギリギリの時間に予約センターに予約を入れたら、 19列の83番・・・と、まぁあんまり良いとは言えない席。 が、当日券を並ぶ気力も時間も無かったので、 その席を予約しといた。 予約しといて正解! 10時半頃に到着したら、当日券を買う人の行列がスゴイスゴイ! 3時公演のを並んではったのかもしれんけど・・・ 劇場に入ってのアナウンスで、なんでもトークショーが付いてるとか 何とか言うてた気がしたんで。 席は全体が見渡せる角度だったので、何の問題もなし。 平日であった事もあってか、年配のご夫婦が多かった。 さてさて、このミュージカルは海外の輸入物で、 ブロウドウェイやらでも上演されてる作品らしい。 宝塚でも「紅はこべ」って昔に上演されてたと思うんやけど、 私はてっきり「日本物」だと思ってた 友達に『紅はこべやろ?』って言われた時に、 そーいや原作がそんなんだった・・・過去に上演された・・・ って、事を思い出した(笑) なので、初心者のつもりでプログラムの「あらすじ」も熟読(笑) 「あらすじ」は1幕で終了したけど、 とても歌やら演出やらが迫力あるものだった。 なんせ、あの声を張らない・・・(と、私は思ってた)安蘭けいが ガンガン歌ってくれて、 敵役の柚希礼音くんのあの野太い声でどわ~~~~~んと歌ってくれる。 全編通してものすごく迫力のある舞台だった。 安蘭けい扮する伊達貴族の「パーシー」と、 フランス革命側のロベスピエールの側近「ショーヴラン」。 彼は革命一筋で一途に貴族の排除やら 世間を騒がす「スカーレット・ピンパーネル」をどんな手を使ってでも捕まえるぞ!と、黒い衣装の黒い役。 パーシーの華やかなのとの色の違いもハッキリで面白かった。 そんで、必要なのかどうなのか、初見ではわからんかったんやけど、 所々にアドリブがあり、場面的には「笑う所?」と、 疑問に思うようなちょっとした台詞があって、ちょっと違和感を感じた。 緊迫した場面でのその人物の場違いな感じを出してるのか・・・ ちょっとワカランかったんやけど。 リピってる人達には楽しみな場面なんだろうな。 パーシーが化けてる謎のベルギー人がマルグリットに蹴られそうになり、 「なんで、ちゃんと捕まえてない!ギリギリやったやんかっ!」 と、関西弁も飛び出してた。 ま、ベルギー人は元々胡散臭い設定で出てきてるから、 この人は緊迫してなくても良いんやけどね。 そのあたりも、計算されてるのかな? それから、どーも人妻役が続いてると思われる遠野あすかちゃん。 この人の低音の声は良いですなぁ 今回もよく歌ってはる。 前回見た「エルアルコン」の女海賊とちょっと似た性格っぽくも思ったかな。 時代背景は宝塚ではお馴染みの「ベルばら」の時代をちょっと進んだ あたりなんやけど、 衣装がイギリスとフランスではこんなに違うか? って、くらいに娘役貴族の衣装が可愛かった~ チェックとかストライプとかを部分使いにしてて、 お洒落だな~って感じ。 あの、ベルバラの「なんじゃこりゃ!」な色使で、派手なだけ! では、なくって宝塚外の演出家が入るだけで、「こんだけ違うか!」 って、思った程だった。 フランスに場面を移した時は、民衆が沢山いてるギロチンなんかが 置いてある場所ばっかりなんで、豪華な衣装の人は出てこなかった って、のもあったしかな。 豪華な衣装が出てくるフランスは劇中だけやったしね(笑) 全体的に1幕はあらすじ通り。2幕は「コメディのラストか!」と、 思うような予想できる展開やったし『へっそれで終わり?』ではあったけど とても楽しめる作品やった。 都合が付くならもう一回みたいわぁ~ これは、宝塚初体験の人にも久しぶりにおススメ出来る作品だわ。 今の星組のキャスティングがピッタリはまってる。 宝塚っぽくて、宝塚っぽくない・・・なんか、不思議な作品だった。 迷ってる方、これはおススメですよ~ 原作本やドラマ版DVDボックスもあるみたい!