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大阪府知事の橋下氏が、地方分権推進のために、支持政党を決めるそうだ。 しかし、これはおかしい。 地方自治体の首長が、ひとつの政策だけを基準に政党支持を表明することは、国民をミスリードしかねないのだ。 国政選挙は、地方分権だけがテーマではない。 外交・防衛問題、教育問題も含めて、首長が支持するというのなら、その政党の党員になり、公認出馬すべきである。 また、マニュフェストを過大評価するのもおかしい。 政党にはそれぞれ綱領があり、これこそがその政党の政策の根幹を成すもののはずである。マニュフェストごときは、極論すれば枝葉末節。 国の基本は、国民・領土・主権。それを保全し、国民の福利を増進することが、政府の役割だとすれば、外交・防衛は避けて通れない論点のはずである。 民主党がこのままでは圧倒的に勝ちそうだが、この党で外交・安全保障は大丈夫なのか。アメリカとの同盟関係に重大な亀裂が生じないか、危惧せざるを得ない。 田中角栄氏、金丸氏の薫陶を受けた小沢氏の発言力が大きいこの党では、代表が誰であっても、外交防衛に対する不安がある。 民主政治では、やむをえないことだが、言葉自体がキャラクター化し、イメージで訴求する面がある。 「地方分権」も、そのひとつ。 金科玉条のごとく言われるが、地方に税源を移譲すれば本当に効率よく成果が出るのか。 私の住む大阪府で今までどれだけ多くの府会議員が汚職で逮捕されてきたことか。 下手をすると、地方の中小土建業者と議員との癒着が深まり、マスコミの目が行き届かない分、今より大きくなる利権が悪徳議員の懐を肥やすことになりはしないだろうか。 悲観的なことばかり述べてきたが、私は、何年か後には、健全な保守政党が政権を担っていることを期待し、可能性もあると思っている。 今の自民党の中の選良と民主党の若手が、同じ旗の下に結集することはそれほど困難ではないのではないか。問題はその旗を誰がいつ掲げるかだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月08日 21時50分50秒
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