Yes,we can!
もともと政治ってちんぷんかんぷんなんだけど、数年前からすっかり興味がなくなって、もうどーでもいーやーって感じになっている。アンダーグラウンドで進行している事柄が多すぎて、賛成も反対も、どうせ判断できないんだもの。とくに日本の国会は学級崩壊したクラスのホームルームみたいで見るに耐えない。国会議員のみなさんは「誰かがお話しているときは、お口にチャックして聞きなさい!」って、先生に習わなかったんだろうか。 でもさすがにオバマ大統領の就任式はちょっと気になったのでテレビで見ました ...いやあ、さすがにかっこいいですね、アメリカ大統領 ファッションコーディネートはもちろん、力強く見せるための発声、姿勢、カメラ目線の投げ方など、いろいろなアドバイスを受けながら、自分の魅せ方を研究し尽くしていくとは聞いていたけれど、もう、完璧!オバマさんもきっと漢字は苦手だと思うけど、わが国の総理大臣とはちょっと比べ物にならないよなあと思いました。ちなみに、麻生さんはわりと好きなキャラです。でも「日本の頂点に立つ男」としてオバマさんと比べるとねえ。もちろん本質的な意味でファッションやカメラ映りが政治に影響するわけじゃないけど、やっぱり日本の政治家は政治をなめてるとしか思えないな~。小沢さんの酒焼けした顔と、オバマさんの自己管理の行き届いたシャープな顔と、比べてみようよ... ま、それはいいや。 オバマさんのキャッチフレーズはchange、そしてYes,we can.だそうです。アメリカの集合的無意識が、後先も考えず搾り取れるところからとことん搾り取って使いまくる、という世界全体のゆがんだ欲望から自由になる方向に動いたら、それは世界中のchangeにつながっていくでしょう!そういう大きな視野でオバマ氏が超大国の舵取りをしてくれることを期待すると同時に、就任式までは一気に盛り上げておいて、就任するといきなりあら捜しに転じるマスコミとそれに煽られる世論にも、どうか今回こそは慎重になってほしいと思わずにいられません。どこの国の政治問題もそうだけど、政治に携わる人たちがががんばれるように、もっと応援して評価してあげるべきなんじゃないかなあ~。なんかもう政治家に対する報道ってあら捜しのいじめみたい。(こんな子供っぽい報道は日本だけなの?)オバマ氏がいくらナイスガイだからって、政治というカオスの現実の頂点に立つ男が清廉潔白な理想の人物だだなんて思わないけれど、清濁併せ呑む度量の上に何かを築き上げようと彼が試みるのなら、やじったり意地悪したりしていないで、いっしょにいいものを築き上げようよ、と思うのです。 宣誓や就任演説になんどもGodという言葉が出てきたのも印象的でした。厳寒のワシントンに集まったアメリカ国民は、彼らの神になにを祈るのだろう...。管子という書物に「衣食足りて礼節を知る(人は、物質的に不自由がなくなって、初めて礼儀に心を向ける余裕ができてくる。)」という一節があり、以前の私はこの言葉にとても共感し、今の私はこの言葉にとても慎重になっています(ちなみにぽんぽんの名前はこの言葉にちなんだものです)。為政者は管子的「衣食足り」る社会を作るのが仕事ですが、個々人は老子の「知足」ということをつねに考えていく時代になっているのでしょう。この「知足」、辞書には「みずからの分をわきまえて、それ以上のものを求めないこと」とありましたが、私たちが求めるものはつねに自分の内側に十分にあるにもかかわらず、「足りない」と思う気持ちこそが、この世界の「現実」を生み出しているというスピリチュアルの基盤をなす思想を表しているのだと思います。 「衣食足り」る国になることを、そしてもっとたくさんの「衣食」に恵まれることを、神に、そして「社会」に求める「個人」の集合体から、「知足」の感謝と共感の「個人」の集合体としての「社会」へとアメリカがchangeしてくれることを願います。そしてそのためにはわたしたち一人ひとりがchangeすることですよねなんたって、意識は全部つながってるんですから。 Yes,we can