この6年間で一番驚いた釣り(ラスト)
こんにちは。
入院なんかするからラストを書きそびれていた。
根がかった仕掛を二度、三度煽って外れなければ竿を傷めないように糸を切るようにしている。
たぶんそういうことになるんだろうな、と思いつつも竿を煽るとフッと底から外れた。いや正確に言うと何かを底から持ってきてしまったのである。
ここ小樽も結構いろんなゴミが海底にあるものだ。ただ普段釣る?ような大きさのものではないと言うことはわかった。何せ重い。
俺はこのゴミがまた別の底のオブストラクションにひっかからぬようにポンピングをしてリールを巻いていた。
まだ30m近く距離があるところでゴミは水面に姿を現した。それは赤かった。
ちょうどそれを小動物が見ていて「サンゴ?」と言った。
んな、ことはあるまい…ここは沖縄ではない。
しかし、それはそれは見事な赤色…
ん?まさか?
そのまさか、だったのである。
この地で海にいる赤いのと言えばタコ。
北海ダコなのであった。
以前夏枯れの時期的に一度だけ岸壁にくっついているのを見たことがあったが大きさはその比ではなかった。
無論、コイツも子供の部類なのかもしれないが投げ竿で上げる大きさではない。
そこからは正直なところパニックになった。勿論、こんなデカいタコを釣ったことがなかった。
小動物にタモを構えさせる。
そこへの誘導は何となくわかってはいた。
関東でマダコをかけた時にやっていたこと。軽くテンションをかけながらタモの口までタコの頭を持っていき、最後はグッとテンションをかけてから急に力を抜く。
しかし…この大きさ一発で納まるのか?
それは危惧に過ぎずスポッと頭が納まった。瞬間、俺は投げ竿を置き、小動物に代わってタモの柄を持ち、タモの柄を畳むようにして岸壁に上げようとした。
しかし、途中で上がらない。
見かねた小動物が岸壁に半身を乗り出してタモ枠を掴みズリ上げた。
珍しく親子で共同作業。
その結果がコレ。
釣り上げたはいいけど、「どうすべえ?」という話になり。
小動物がyoutubeで「ミズダコ捌き方」で調べた映像は生きたままのものを港でバシバシと切れる出刃包丁で叩き切るという参考にならないもの…
とりあえず持ち帰って捌いたのだけど2時間くらいかかってしまった。
それでわかったのは包丁よりもキッチンハサミの方が楽ということだね。
もう2度と使わないと思うけどな。
夜の刺身は梅肉和えとかして旨かったし、差し上げた方にも喜ばれたな。
おしまい。