ダメリーマンの200万円節約生活

生後、母は母乳で育て毎日からだをあらってくれた。
しかし、私は一晩中泣いて騒いで母を困らせた。

2歳の時、気管支炎を患い、貧乏だった母は医者から
この子は助からないと言われて、一晩中涙した。

3歳の時、玄関から飛び降り、門松が腹に刺さり、
この子は、助からないと医者に言われ、自分を責め続けた母。

4歳の時、貧しくて、産婦人科へ行く事の出来なかった母は、自宅出産して
弟を亡くし、泣き崩れた。

5歳の時、母は、クレヨンを買ってくれた。しかし、私は
壁やテーブルに落書きをする。

6歳の時、母はボールを買ってくれる。しかし、私は近所の窓ガラスを
割ってしまう。

8歳の時、忙しい母はグローブ代をくれた。私は遊びに夢中に
なって、その金をなくしてしまう。しかし、私を一言も責めない母。

12歳の時、母はなけなしの金で綺麗な服を買ってくれた。しかし、
友達と歩いて居た私は、母が手を振っても知らない顔をする。

13歳の時、母はバリカンを購入し、嬉しそうに頭を刈ってくれるが、
私は、悪態ばかりつく。

15歳の時、母は私を抱きしめたがる。しかし、掴み返した私の
力で、母の手は骨折した。

16歳の時、母は部屋を作ってくれた。しかし、私は自分の部屋に
閉じこもる。

18歳の時、母は私の高校卒業に感動して涙を流す。しかし、
私は友達と一緒に徹夜で遊びに行く。

19歳の時、母は大学の学費を出せなかったと、涙し、私のために服を送ってくれる。
しかし、自分の趣味じゃないからと着ない。

20歳の時、母は「どこに行くの?」と心配して聞いてくる。
しかし、私は「どこでもいいじゃん」と、そっけなく答える。

27歳の時、私の建てた家に自分の部屋を作りたがる。しかし、
親と同居なんかしたくないと断る。

30歳の時、母はどのように赤ちゃんを世話するのかアドバイスしてくれる。
しかし、私は「今は時代が違う」と言う。

45歳の時、母はよく病気にかかる。しかし、私は仕事が忙しく
母の世話が出来ない。

海外勤務が決まり、初めて母の事が心配になる。
その事を話すと、自分の事より、泣いて私の心配ばかりする母。

母は、息子の名前さえ忘れる人になた。

そうして、母は居なくなった。



突然、私は母に生前してやれなかった事を思い出し、針で刺されたように、
心が痛み、苦しむ。

居なくなって、初めて悔やむ愚か者がここに居る。




そんな私も、来年からは年金生活者となる。。。




天国のお母さん・・・あなたのお陰で、今の私が居る。。。



また一つ、無事に歳を取りました。。。

私を産んでくれてありがとう。。。

​​感謝感謝の日々を過ごします。。。​


父と母が生前好きだった「おはぎ」と「饅頭」をお供え。。。