283478 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

■ ドラマ 永久の彼方へ

■ ドラマ 永久の彼方へ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2007年02月05日
XML
カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
.
 夕刻、開店前の 居酒屋 華夢on

ゆうすけ
  「もうね、ビルの陰で飛んで来る砂や石をチギっては投げ、チギっては投げってさ、
   すっげー大変だったんだから。。。」
武藤大介
  「チギっては投げ・・・ではなかろうに、
   ぶつかっては逃げ、ぶつかっては逃げ。。。の間違いじゃろう。」

 『あはは。。。』

ゆうすけ
  「いいですよーだ。
   いつだってオレはオチで使われるんだから・・・・
   雑用係りのゆうすけ君で~す。。。」
和恵姉さん
  「そんなことないわ。
   今回の作戦、ゆうすけが立てたものじゃない。 大したものよ。」

利江
  「はい、絆創膏も張りました♪」
椿
  「利江ちゃん、いつもありがとう。
   ゆうすけ君、お姉さんの言う通りだ。
   キミの作戦で心の準備と行うべき事柄が、予め解ったからね。」

 額にガーゼを当て、大きな絆創膏を貼り付けてもらった椿。

ゆうすけ
  「なんだよ、照れるじゃん。。。
   でもさ、リツコさんのあの行動にはちょっとビックリ★ 予定外だったから。」

リツコ
  「ごめんね。
   利江ちゃんを守るところまでが受けた作戦だったものね。
   案の定、戦闘員 の人数が多くて、椿君と武藤君だけでは厳しかったみたい。」
武藤大介
  「わしは、利江ちゃんの盾になっとっただけですから。」
リツコ
  「それも大事な役割分担よ。
   椿君は、立派に相手してたわ。スペック-1を相手にこんな人、
   外では見たことないわ。」
ゆうすけ
  「こういちと姉さん以外には。。。でしょ♪」
リツコ
  「無論♪
   実はザウバーも対処してたわ・・・。
   だけどね、利江ちゃんを助けた後に・・・・」

利江
  「私がわがままを言ったんです。
   こういち君の戦場に連れてってほしいとお願いして・・・・
   ごめんなさい ・・・・」
リツコ
  「いいのよ。
   でも、遠くから見ていようと思ったの、最初はね。 だけど・・・・」

椿
  「私も無理を言いました。
   工場の正門から睦月の姿が見えて・・・・

   それでちょっとタクシーの運転手さんにお願いして一端正門前を通り過ぎました。
   どうしてもあいつと決着を着けたくて。。。」

和恵姉さん
  「その目標、達成したわね。」
リツコ
  「短時間で小道具の準備と作戦練るのは大変だったわ。
   そしてザウバーの姿を見てひらめいたの。
   戦う相手がうまく決まりだしたから。。。」


ゆうすけ
  「すると、あとはオレの身の安全ってことか。。。
   即席にしてはうまくいきましたね♪」
リツコ
  「相手も私が人質を連れて行けば油断するだろうしと。
   あとは姉さんに怒られるのではないかと心配でしたが・・・・。」
和恵姉さん
  「べっつに♪ 私はリツコを信用してたから。。。
   リツコに黙って従う椿君の闘志が、異常な程盛り上がっていたし、
   それにゆうすけをあっち側に連れて行かず、こっちにわざわざ一緒にすることで
   意図が解ったの。

   私も心配していた事柄だったから。
   ゆうすけの所までは、ちょっと距離があったし・・・・あっ!」

ゆうすけ
  (やべっ・・・)

和恵姉さん
  「こらーー! ゆうすけーーーっ!」
ゆうすけ
  「は、はいっ!」 

 ピシっと直立不動で返事をするゆうすけ。( ほら来た・・・・ )

和恵姉さん
  「私に、『助けて~~』 なんて言わせるんじゃないのっ! 役回りが違うでしょ!」
ゆうすけ
  「しぃ~ましぇ~ん・・・・
   でもそうしないと、人質が利江ちゃんになっちゃうし・・・・
   それだと作戦練りづらくて・・・・そのぉ・・・」

和恵姉さん
  「解ってたから引き受けたんじゃない♪
   まったく・・・プライドが傷つく上に、奥歯が浮いちゃって、
   口に出して言うのが大変だったんだから。」

ゆうすけ
  「た、確かに。。。
      ( その大根振りを思い出し、薄ら笑い )
   でも、今回は姉さんの実力があいつらには知れてなかったからそれが好都合でした。 
   こういちとはあの工場に向かうときに、予定通りに姉さんに付いて行ったぞって
   タクシーの中で大笑い (^O^ 」

         カァーーン★  ( いつものフライパンで )

こういち
  「だから、なんでおいらが・・・・」
和恵姉さん
  「人を笑いのネタにしないのっ!
                   次はもうやらないんだからねっ!」
ゆうすけ
  「次はやつらも身にしみて分ったでしょうから使える作戦ではなくなりました。

   でも三日も待ってたザウバーは、まんまと姉さんを連れて行きましたね。
   利江ちゃんには難色・・・というより、自分で過去に告げてましたから、
   二手に分かれれば彼は利江ちゃんでは無く姉さんの方に向かうと確信してました。」

椿
  「だから狙い通りに 戦闘員 だけがこちらに来たのか。」
美咲先生
  「でも私のところにも来たわよ、あの少年・・・・。
   学校の部活中の誰かに聞いてきたのね、きっと。」
ゆうすけ
  「まさか美咲先生にまで手が及ぶなんて・・・・ぬかりました・・・・。
   想定外でしたが、あそこでは姉さんが側にいたので安心出来ました。
   先生も無事で良かったです。。。 (^ ^* 」

リツコ
  「でも姉さん、
   スワンの電撃、まともに食らったのによくご無事で・・・・」
和恵姉さん
  「あ、あれ。 ゆうすけのお陰よ。」
ゆうすけ
  「丁度足元に落ちていたんです。 手頃な鉄パイプが。」
美咲先生
  「そっか、アースね。」
ゆうすけ
  「そうです。電流が体をではなく、鉄パイプを通じて地面に流すためにです。

   高圧線に鳥が止まっても感電しないのは、鳥の体に電流が流れていないからです。
   たとえ雷が落ちたとしてもアースを通ってくれれば人は軽傷で済むんです。
   姉さんは、それをちゃんとうまく利用してました。」

和恵姉さん
  「私は鉄パイプを投げられた時に気が付いたけど、無かったらさすがに危なかったわ。
   アースがあっても、それでもかなりの衝撃がきたんだもの・・・・。

   こういちは一発受けてたわよね。
   あいつに動きを鈍らされて・・・・よく平気だったと思うわ。」
こういち
  「姉ちゃんが言うように、電気のシビレは 超鋼筋 でも・・・
   すっげー衝撃だったよ・・・・。」
和恵姉さん
  「電撃なんて・・・・初めてだから・・・・・
   それに、対象物が動いてもそれに引っ張られるように軌道が近づくから
   始末悪いわ。」
ゆうすけ
  「いつもアースしている訳にも・・・・」
和恵姉さん
  「超鋼筋でもシビレは守れず、避けるのもギリギリ。課題だわ。

   私はこれでも、小さい頃は 総本山対極試合 でアザを作ってたのよ。
   こういちの使う 超鋼筋、私はまだ不完全だったの。 伝承者じゃないから。」
ゆうすけ
  「南流・・・と名が付く技は、伝承者だけなのか・・・・
   姉さんも全て出来るのかと・・・・」
和恵姉さん
  「男児じゃなかったし、まだ年齢が伴わないから全てを教わりきっていなかったの。
   技の種類、内容、触れた程度だけ。

   でも、今はこういちのスパーリング相手。
            ほぼ同じ様に出来る様になっちゃったげどね。」

ゆうすけ
  「にしてもザウバーも Spec-01 に対処出来ちまってたのか・・・。」
リツコ
  「そぅ、受けも攻撃も。彼は明らかに人並外れているわ。」

美咲先生
  「ねえ、こういち君。」

こういち
  「なぁ~に? 美咲先生。」
美咲先生
  「なんであつらを、あんな化け物みたいなやつらをそのまま帰したの?
   次もあるってことじゃない。」
こういち
  「ん・・・・、ゆうすけに、今日はあの工場の破壊ねって。。。」
美咲先生
  「そういう約束の話ではなくって。。。」

 ちょっとまじめな顔つきになり語りだすこういち。

こういち
  「初めての相手、戦う時はきちんと能力をわきまえないといけないんだ。
   うかつに打って出ると、相手の手の内ってことにもなるでしょ。
   だから、様子を見るのが鉄則。

   でも、今日は受けきったらやつら、消えちゃったんだ。」

ゆうすけ
  「うん、こういちは二度目は様子見をしないことが多いよ。
   戦闘員達も、もう一撃でしとめてる。。。」
こういち
  「あのサーカス一座、どんな武器を持っているか、出して来るかが不明すぎたから・・・・。
   でも、そのほとんどが出てきた感じがする。奥義なんてのが出てきたからさ。

   団長の瞬間移動、その移動のスピードにはたぶん適わない。
   けど、移動するまでの判断に間があることに気が付いたの。
   相手の能力やその弱点を知ることが出来れば、次はやり易いよ♪」
美咲先生
  「そっか。聞いてごめんね。

   はぁ~。。。でもさぁ~、
   今日の出来事を見てしまうと、腕相撲の世界チャンプを破った人に
   勝ったりしても、ピンとこないわよね。。。
   この人達には驚かされることばかりだけど、これで私も少し慣れたかな。。。」


和恵姉さん
  「段々頭の中の常識のレベルが変わっていくかもね。

   ゆうすけ、次はダマしは通じないわ。
   正面衝突必死。 頼むわよ、必勝の作戦!」
ゆうすけ
  「はいっ!」

和恵姉さん
  「話変わるけど、
   そういえばさ、 総本山対極試合 で思い出したわ。
   今年は何かあったみたいね。 まだ聞いてなかったわよ。」

ゆうすけ
  「うん、有り過ぎっ!」




                              -つづく-




第154話 回想 2 へ
 (ちょっとプライドが傷つくなぁ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年07月01日 15時59分06秒
コメント(0) | コメントを書く
[第二章 123 ~ 187 話] カテゴリの最新記事


PR

カレンダー

フリーページ

カテゴリ

日記/記事の投稿

コメント新着

謎のドラマ作者@ Re:第242話 番号+1 番号振りがダブリました・・・ (^^|||
★ 謎のドラマ作者 ★@ Re:第4-490話 番号+1 番号振りがダブリました・・・ (^^|||
★ 謎のドラマ作者 ★@ 和恵よ。 和恵姉さん 「こういち! なんか言った?…

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

お気に入りブログ

もうひとつのBMW E4… non☆☆★さん

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X