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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年05月08日
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カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
.
椿
  「どういうことなんだ・・・・・」
利江
  「中華皇国にも戦闘員が?」

スンチャ
  「はい。
   ここ数日、人間離れした能力の[異人]が街のあちらこちらでトラブルを引き起こし
   ていて。 市長や警察から、静めることに協力してほしいとの依頼が大少林寺の館長様
   のところにきて。

   ところが、我々修業した身でも、簡単には退治出来ず、これは・・・・・
   陳南家、南・・・・うぐ・・・」

 慌ててスンチャの口を押さえるゆうすけ。

ゆうすけ
  「こういちだろ?」

 うなづくスンチャを確認してから手を口元から離すゆうすけ。

スンチャ
  「そう、こういち、こういちに相談するべきと。。。」
こういち
  「上級の修行者達なら相手は出来ると思うけど・・・・。」

ゆうすけ
  「 ひらめき これだ !!

スンチャ
  「なんだよ、突然大声だして・・・・」
ゆうすけ
  「これだよ、やつらの時間稼ぎの目的は。。。」

武藤大介
  「っていうと・・・?」

ゆうすけ
  「うん、やつらは工場を残して資料やソフトだけを持ち去って、
   どこかへ移動しちまったのさ。」
こういち
  「最後に襲撃した工場、行ったらもぬけのカラだったよ。」
椿
  「ほぅ、それで?」
ゆうすけ
  「やつらは、次に中華皇国に拠点を構えるつもりなんです、きっと・・・・。」
スンチャ
  「なんだって !!びっくり
ゆうすけ
  「海外とはいえ、移転したばかり。
   落ち着くまでは我々に知られたくないと・・・・それで時間稼ぎの手法を取ったんだ。
   まさか、中華皇国の一部と我々が繋がっているとも知らずに。。。」
和恵姉さん
  「ふぅ~ん。。。 なるほどね。。。 つじつまがピッタリと合うわね。」
リツコ
  「でも、なんで彼らが中華皇国に・・・?」

ゆうすけ
  「それはまだ判りません。 これからの調査次第です。」

椿
  「ゆうすけ君の推理が正しいとすれば、戦いの場所はこの国から中華皇国に移ることに
   なるが。」

和恵姉さん
  「まずはこういちが行って・・・・ぃぇ、内密の方がいいのかな・・・?
   こちらの部隊を全員あっちに連れていけないわね・・・・。
   でも、むこうには最強の大少林寺軍団がいるから。。。」
こういち
  「叩くなら体制が整う前がいいよね。」
ゆうすけ
  「ただ、今回我々が取った手段のように闇雲に打って出ても、また場所を移されたら
   同じことの繰り返しになってしまう。
   こういちの面が割れていない末端の兵隊ならいいのですが、
   ザウバー、クラウスなど、ここにきて顔を見せてはいませんから、恐らくあっちに
   行ってると思います。 そいつらにバッタリ出会うと・・・・」

こういち
  「スンチャ、戦った感じはどうだった?
                向こうの異人ってのと、こちらの戦闘員。。。」

スンチャ
  「んと、得手が異なる点以外は、同じ相手と戦っている感じだった。
   人間離れしたスピードと反射神経、そしてあのパワーは・・・・」

和恵姉さん
  「どちらとも一戦交えていたスンチャが言うのなら、信憑性は高いと見ていいわね。」
椿
  「ほぼきまり・・・・か。」

ゆうすけ
  「まだ断定は出来ませんが、可能性は十分です。

   ・・・・・となると・・・・、

   異人と戦闘員が同一なのか、そうでない別の集団が現れたのかを調べるのと、
   館長様から受けたこういちの抑制依頼の行動とでは・・・・」

和恵姉さん
  「こういちの使い方が全く逆になるわね・・・。」
ゆうすけ
  「はい、
   同じかどうか探るのであればこういちは 隠密 に、
   抑制するのであれば、前面に出て 沈静化させることになりますから。」
美咲先生
  「こういち君以外に向こうに行って探る手段はないの・・・?」
ゆうすけ
  「おそらくないと思います。
   姉さんやリツコさんではこういち同様に既に面がわれてます。
   椿さんや武藤さんでは探るにもお二人のダメージも伴います。
   それにもうすぐ夏休みも終わり二学期が始まりますし・・・。

   したがって適任者はこういちを置いて他に選択肢がないんです。」

美咲先生
  「あら、学校が始まるのならこういち君とて同じ条件よ。」
こういち
  「これがおいらの使命に関わるなら・・・・学校よりも大事なことだよ。
   おいらにとってはね。
   そうでなくても、じっちゃんが困ってて、おいらに助けを求めてきたのなら
   なおさらさ。」
ゆうすけ
  「こういちが行くならおれも行く。 ウィンク
利江
  「 あっかんべー えへっ、私もです。。。」

美咲先生
  「あらあら・・・、担任としては許可出せる話じゃないんだけどな・・・・。 わからん
   うちは中学とはいえ、留年制度だから・・・・」

和恵姉さん
  「しかたないわね、こういちには普通の学生さんと異なり、学業よりも
   やらなきゃいけないことが優先するの。

   それにオマケの二人とて、それに右へ倣え(ならえ)でしょうから。。。」

リツコ
  「ねぇ、端折ってごめんなさい、
   その隠密行動と前面に押し出しての沈静化、同時に出来ないかしら・・・・」

美咲先生
  「同時進行・・・?」

 皆でちょっと考え込むが、開口一番、

利江
  「たとえば、こういち君が変装するとか・・・・?」

 半信半疑で答えた利江の一言で、数人がピンときたようだ。

椿
  「 ひらめき 変装かぁ。。。」

ゆうすけ
  「なるほどね。。。」

 イスから立ち上がり、スンチャの元に歩み寄るゆうすけ。そして、

       ぱーペタ、ぱーペタ、ぱーペタ

スンチャ
  「おい、なんだよ・・・・」

 スンチャの横に来ると、スンチャの頭に手のひらを数回当てて見せるゆうすけ。

ゆうすけ
  「これだね。。。♪ うっしっし
利江
  「えぇっ!」 びっくり
椿
  「ほぅ。。。」 ウィンク
武藤大介
  「ん・・・・・?」
こういち
  「まさかっ! *o*||| 」 びっくり
とくさん
  「似合うかもしれませんよ、こうちゃん。」
リツコ・和恵姉さん
  『あはは。。。』

ゆうすけ
  「そ、これで修行僧の中に溶け込むのさ。
   力は存分に振るわずに抑えて戦って、ちょっと強い修行僧って程度で立ち回れば
   怪しまれないでしょ。。。♪

  やつらは、まさかこういちが修行僧の中に居るなんて思いもしないでしょうから。」

武藤大介
  「あっ、なるほどの・・・・」
美咲先生
  「でも拳法使えないと・・・・バレちゃうでしょ。」
スンチャ
  「使えないなんてまさかっ!
   こういちは我々に拳法を教えてくれている人なんですっ!
   師範ですら教えを請うというのに・・・・」

美咲先生
  「うっそ! *ぉ*!?」
椿
  「なんだって!」

和恵姉さん
  「スンチャ、
   こういちのそちらでの常識を、こちらのみんなは知らないのよ。

   今日は疲れたでしょ。
   話は一端ここまでにして、今日のところはお休みなさい。
   地下を使うといいわ。

   館長には私から連絡を入れておく。
   数日後にこういちと共に発ちなさい。

   それまで、日中はこういちやリツコと下で遊んでいるといいわ。
   その頭で街中うろうろされると注目の的になっちゃうから。。。」

 突如立ち上がり、直立不動で元気よく、

スンチャ
  「分りましたっ!」
ゆうすけ
  「いちいち直立不動にならなくてもいいからさ・・・・こっちでは。」


 『あははは。。。。』




                              -つづく-




第186話 異変 3 へ
(そうなんだ・・・どうりで)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2021年12月20日 12時09分31秒
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