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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年10月24日
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カテゴリ:第三章 188 ~ 240 話
.
 おふれ


ゆうすけ
  「これが襲われた村に?」
巡礼者A
  「はい、手にして倒れていた者から拝借してきたものです。」
こういち
  「統治目的で改新討伐に赴く・・・か。 なんのこっちゃ?」
ゆうすけ
  「現状から新しく改善するために領土を略奪する。
   そのためにこれから攻め込むぞってことだ。
             差出人、発行者は大竹林寺元帥、黄龍道とある。」

 後から駆けつけた利江とクンナが同席していた。

利江
  「やはり大竹林寺は侵略に走ったのね・・・。」
ゆうすけ
  「いちをこの触書で宣戦布告をしている。
   だが、国対国ではないから、政府は知らないし。
   政権をにらんだクーデターの一種かな・・・。」
クンナ
  「で、村の様子はどうだったんですか?」
巡礼者B
  「はい、全ての村は全滅、生存者は見たところ誰も・・・」
利江
  「そんなっ !? 皆殺しですって !! 」
クンナ
  「なんて卑劣な・・・・。」
ゆうすけ
  「先程、館長様がおっしゃられたように、こちらの子孫を次の世に残さないぞの意思の
   現れと取れる動きだ。
   戦国時代を振り返ると、農民や商人、女・子供は手にした領土から富を生み出す一つ
   の財産となる。
   ところがそれすら無用となると・・・全滅抹消作戦だぜ。」
巡礼者B
  「その殺され方も尋常ではありませんでした。
   無数の矢が地面に突き刺さり、ある者は矢に射られ、ある者は身体を真っ二つに・・・」
クンナ
  「真っ二つ !? 」

ゆうすけ
  「最近、目にしたぜ。 総本山対極試合で・・・・」
こういち
  「我流 王 極鵬(わん きょくほう)だっけかな。」
利江
  「あっ・・・・」

ゆうすけ
  「犯人とまでは言わないが、思い出すにはまだ記憶に新しい。
   たとえるならそれだな。」

巡礼者A
  「そしてこちら、川や湖のほとりにはいくつも体を突き抜けたと思われる傷後を付けた
   遺体も数多く横たわっておりました。」
こういち
  「いくつも身体を突き抜けたキズ?」
巡礼者A
  「はい、とても細い傷口で、とても剣や槍でとは思えません。」
ゆうすけ
  「拳銃に打ち抜かれたような・・・か。」
巡礼者A
  「言うなれば程近いと思われます。」
ゆうすけ
  「そんな飛び道具も手にしているのか。 厄介だな。」
巡礼者A
  「その他は剣類でと思われる傷跡でした。」
巡礼者B
  「最後は、家も全て倒壊させておりました。」
巡礼者A
  「こちらもです。」

クンナ
  「酷い(ひどい)、酷すぎる。 くぅ・・・、怒りがこみ上げてきたぜっ! 」

ゆうすけ
  「お疲れのところ、ありがとうございました。
   大変参考になりました。」

 席を立ち上がり、その場を後にするゆうすけ他3人。
 再び館長室に戻ってくる。

館長
  「どうでしたかな?」

ゆうすけ
  「はい、お陰さまで貴重な情報が数多く入りました。」
館長
  「それは良かったの。」

ゆうすけ
  「クンナ、拳法で飛び道具ってどんなのがあるんだ?」

クンナ
  「どこまでを飛び道具とするか・・・だけど、
   紐で繋いで飛ばす雹、双飛剣が飛び道具の一種と呼んでいい。
   あとは手元に戻らないのは[気]や手裏剣の類で飛刀、飛針かな。」
ゆうすけ
  「身体を突き抜けて・・・みたいのは?」
クンナ
  「刺さるものは多いけど、突き抜けるってのは・・・・」
館長
  「焦点を細めた[気]くらいじゃろうな。」
ゆうすけ
  「やはり・・・」
利江
  「あとはまんま拳銃類とかよね。」

館長
  「[気]を細めて相手にぶつける。口で言うのは簡単じゃが、
   これは並大抵の修行で成せる技ではない。」
ゆうすけ
  「ところがやつらはそれを使えるってことか・・・・。
   これが要注意どころ。

   複数の部隊も、みな同様の手口で襲っているので、手にする武器は平均化している。
   弓矢も剣・刀、同じ使い手が各個体でバラけていると見ていい。」

クンナ
  「もし、もしもだよ、あの我流 王 極鵬みたいのが平均して配属されていたら・・・」
ゆうすけ
  「手も足も出ないだろうね・・・・。大少林寺の武僧達でも。」
クンナ / 利江
  「 ・・・・ 」
ゆうすけ
  「まんま拳法でぶつかったのならならの話。。。 (^ ^ 」
こういち
  「まんまだったらな。」
利江
  「何か策があるの?」
ゆうすけ
  「あぁ。
   さてっと、
   問題はどのくらい時間があるかってとこだ。
   そして偵察部隊も必要だし・・・忙しい忙しい。。。」


~~
  ~~
    ~~


 そのころ、戦闘員製造工場のクラウスの元に、ブルーガーがら一連の連絡が入っていた。

クラウス
  『はい、はい、そうですか、わかりました。』

ザウバー
  「どうした?」
クラウス
  「ブルーガー様が停留していた村が、ある一団に襲われたそうだ。」
ザウバー
  「ほぅ、威勢のいいやつがいるもんだな。」
クラウス
  「伝説に絡んでいる部族だそうだ。」
黒鼠 三(サンクン)
  「なんだって !! 」
黒鼠 二(りャンクン)
  「伝説の種族がなぜ・・・・」
クラウス
  「統治目的で討伐を始めたんだとよ。
   なんでも、大竹林寺となんたらってやつらしい。」

黒鼠 リーダー
  「 大竹林寺 ですとっ !! 」

ザウバー
  「なんか知っているのか?」
黒鼠 リーダー
  「知るも何も・・・・
   我ら黒鼠、代々から盗賊です。
   その昔、うちの先祖が伝説の[石]を盗みに動き出した時のこと。
   なぞの部族が前に立ちふさがり、コテンパンにやられたそうです。
   以来、拳法を身に付け対大竹林寺と、そして[石]を手中にと奮闘している我らですが、
   その部族、大竹林寺と名乗ったそうです。
   つまり、うちら黒鼠の宿命の敵ともいえるのがやつらです。」
ザウバー
  「なるほど。」
クラウス
  「調査隊の戦闘員も、急襲により更に5人失ったそうだ。」
黒鼠 一(イークン)
  「なんだって!
   で、では・・・・我々スペック-1の能力を持ってしても、やられちまう程の腕前を
   持っているってことですか !? 」
黒鼠 リーダー
  「そういうことになる。
   油断していたのであれば、戦闘員も命を落とすこともあるということだ。
   真っ向勝負でなければな。」
クラウス
  「にしてもいい人数がやられたもんだ。
   まっ、ブルーガー様がいる。 全滅はせんだろうがな。」
ザウバー
  「おもしれぇ~。
   我々の他にも世界をこの手にという野望を描く連中が身近にいるとはよ。
   どのみちそいつらをつぶさん事にはこっちの前進は無いぜ。」
クラウス
  「うむ、
   幸い、戦力は溢れる程揃っている。 おれも体が鈍っちまってるからな、
   ほぐす程度には丁度いいか。
             ガイザー様にも報告しておこう。」




第226話 紅の悪魔 へ
(やっとここにも到着したかよ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。









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最終更新日  2021年08月03日 14時11分12秒
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