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2011年12月22日
カテゴリ：第四章 4-364 ～ 420 話
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『よっこらしょ・・・・』 ［ 全拳武道団 ］信越支部長 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「!! なにっ！」 その声に、一同が振り返り注目する。 集中する視線が一点を見つめる場所・・・それは穴。 ナンちゃんが地中深く叩き込まれて出 来たその穴の開口部。 その穴の淵に、片方の手の指がかかり、続いてもう片方の指がかかる。 そしてグイっと身体を引き上げて、にょきっと現れたのは痛そうにして苦痛の表情を見せるナ ンちゃんの顔だった。 あっけに取られた各支部長達、続く言葉がない。 そんな中、身体を引きずるように穴から這い出たナンちゃん、 ナンちゃん 「おぉ痛てぇーーー。 ひどいことするなぁ・・・。」 寝転がりながら、横っ腹、溝打ち付近をさすっていた。 ［ 全拳武道団 ］信越支部長 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「貴様、なんともないのか・・・？」 各支部長達はお互いに顔を見合わせていた。 ナンちゃん 「なんとも無い訳ないぢゃん・・・。 痛いもん・・・。」 ［ 全拳武道団 ］北海支部長 慙愧（ざんき） 「痛い・・・だと？」 ［ 全拳武道団 ］北関東支部長 山神 大樹 「 ・・・・ 」 ［ 全拳武道団 ］東北支部 支部長 ゲルヴァンツ 「そうか、こいつは丈夫な身体らしい・・・。」 ［ 全拳武道団 ］信越支部長 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「丈夫・・・？」 ナンちゃん 「そうさ、おいらは 頑丈拳 のナンちゃんだいっ！」 慙愧（ざんき） ／ 山神大樹 ／ 颯 駿（ハヤテ・シュン） ／ ゲルヴァンツ 『 頑丈拳・・・？ 』 ナンちゃん 「そっ。 毎日腹筋して体鍛えてるの。 竹刀も使ってお腹を叩いてもらってるんだよ♪ 瓦だって三枚なら割れる力を持ってる。 どうだっ。。。」 またまた各支部長達はお互いに顔を見合わせていた。 ［ 全拳武道団 ］北関東支部長 山神 大樹 「毎日・・・腹筋？」 ［ 全拳武道団 ］信越支部長 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「竹刀で・・・叩かせる？」 ［ 全拳武道団 ］北海支部長 慙愧（ざんき） 「瓦を三枚なら・・・？」 ナンちゃん 「うん、ちゃんと毎日鍛えてるもん♪」 『 ・・・・ 』 ［ 全拳武道団 ］東北支部 支部長 ゲルヴァンツ 「その鍛え方で、オレ様達の蹴りを受けても平気だと・・・？」 ナンちゃん 「もう５年くらいになるよ。 がんばっているでしょ。。。 でも痛かった・・・。」 ［ 全拳武道団 ］北海支部長 慙愧（ざんき） 「そんな練習と、おれ達の蹴りを・・・・」 ［ 全拳武道団 ］北関東支部長 山神 大樹 「一緒にするんじゃねぇ・・・・」 ［ 全拳武道団 ］信越支部長 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「  ふざけろっ！ 」スピードを持ち味とする信越支部長 颯 駿（ハヤテ・シュン）、その俊敏な動きでこういちに近 寄り、他の支部長のモヤモヤしている気持ちも乗せた強烈な飛び蹴りを食らわすっ！ テヤーーっ！ ズゴーーン★ とぼけた顔のまま、その蹴りを食らうナンちゃん。 だが、蹴り足が胸に触れる瞬間に、体を ひねりながら、右腕の肘をその足首に当てていた。 ナンちゃん 『うわぁぁぁぁぁっ！』 （身体は力なく放り出された姿のまま勢い良く飛ばされていく。） どさっ彡 ナンちゃん 「うぐぐ・・・・」 （もんどり打ってうつ伏せ姿勢で倒れたまま動かない・・・） 全拳武道団 ［信越支部長］ 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「貴様のそんな おこちゃま みたいな鍛え方と、このオレ様達の打撃と一緒にするなっ！ これで分っただろうよ。 レベルが違うんだよ。 おい、お前ら！ こいつと遊んでやれ。 そしてトコトン思い知らせてやれ。」 ［信越支部］団員 『オスっ』 『オスっ』 『オスっ』 『オスっ』 『オスっ』 複数の［信越支部］団員が支部長の命令で、倒れたナンちゃんに襲い掛かったっ！ ［信越支部］団員 『なめた口きいてんじゃねーーっ！』 『支部長に歯向かうなんざ10年早ぇぇよっ！』 『おれ達がしごいてやるっ！っ』 『思い知れっ！』 『タダじゃ返さなねぇからなぁっ！』 うつ伏せ姿勢のまま、辺りの気配を感じとっていたナンちゃん。 その時、 『ハイハイっ！』 『ハーーイっ！ ハイハイっ！』 ［ 全拳武道団 ］北海支部長 慙愧（ざんき） 「ん・・・ !? 」 ［ 全拳武道団 ］北関東支部長 山神 大樹 「なにっ !? 」 ズコーンっ！ バシバシっ！ うぐ・・・ ドサ彡 ドサ彡 うわぁぁ・・・ ドサ彡 ぐわ・・・ ドサ彡 ドサ彡 倒壊した道場の隅から突然駆け出した二人。 瓦礫に腰を掛けたり座ったりしていた他の団員 の脇をすり抜け、ナンチャンを襲う［信越支部］団員達を、簡単に料理してしまったのだった。 全拳武道団 ［信越支部長］ 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「くっ・・・」 チーラン 「たった一人に大勢でっ！」 スウラン 「卑怯あるっ！」 倒れたナンちゃんの横には、構えた姿勢でキツイ眼光で支部長達をにらむ二人の姿が。 全拳武道団 ［信越支部長］ 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「うちの精鋭団員達を・・・軽々と倒すとは・・・やはり、そうなのか・・・。」 全拳武道団 東北の荒熊 大木竜平 「ふっ、来たか。」 全拳武道団 ［東北支部］ 支部長 ゲルヴァンツ 「探す手間が省けたようだ。」 全拳武道団 ［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき） 「ほほぉ～。」 ［ 全拳武道団 ］北関東支部長 山神 大樹 「すると、・・・」 全拳武道団 ［信越支部長］ 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「おめ～らか、おれ達が呼ばれた目的の相手ってやつぁ。」 こちらも身体も向き直りながら目付きを変えて、恐ろしい程の眼光で二人を睨みつける５人。 全拳武道団 東北の荒熊 大木竜平 「前回は不覚にも醜態をさらしてしまったが・・・」 全拳武道団 ［東北支部］ 支部長 ゲルヴァンツ 「今回はそうはいかんわい。 中華皇国での噂、吹き飛ばしてやる。」 ナンちゃん （ ♪～ そういうことか。。。 ） チーラン 「ん・・・？」 スウラン 「噂・・・？」 （二人共、なんの事だか分らないまま聞いている。） 全拳武道団［北関東支部長］ 山神 大樹 「悪いが今日が二人の命日となるであろう。」 全拳武道団 ［信越支部長］ 颯 駿（ハヤテ・シュン） 「我らスペックの厄介者め・・・。 ここで終止符を打ってやる。 この先はねぇっ！」 チーランがうつ伏せで倒れているナンちゃんを見た。 ナンちゃんは親指を立てて合図し ている。 深くうなづくチーラン。 チーラン 「 OK だ。 スウラン、いくぞっ！」 スウラン 「ハイあるっ！」 全拳武道団 ［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき） 「ふっ、死ねやっ！」 大柄の［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき）がのっし、のっし・・・ではなく、ガタイに 似合わずスペック－３らしい俊敏な動きでチーラン、スウランにスリ寄り、 『おりゃゃ！』 腕を次々と振り回し、二人に襲い掛かった！」 －つづく－ （お芝居がうまいからね） ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2020年09月08日 13時21分11秒
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