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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2013年02月18日
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セルフィー
  「どちらも無駄なこと・・・。」
????総帥
  「キジュロ、お前もスナーグと行動を共にせよ。
                  小娘をここに連れて参れっ!」

スペック-3戦闘員 キジュロ
  「ジュリジュル、わかりました。」   シュっ

 キジュロは素早く同じドアへと消えていった・・・。

 横の壁に背を付けて足を投げ出しているセルフィーに向かい、

????総帥
  「セルフィーよ。 使い道はどうあれ、あの小娘を手にする我らの行動、お主
   も一枚加わらんか?」
セルフィー
  「ふん、このオレ様に何の得があるってんだ。」
????総帥
  「あの小娘をシュナイケルから剥ぎ取れば、一泡吹かせることが出来よう。
   目の前でさらわれた借りを返したいと思わんか・・・?」
セルフィー
  「痛いところを突いてきやがる。
   そんな理由を無理やり考えるくらいなら、堂々と 『このオレの力を借りぬと、
   あの小娘が手に入らん!』 と、泣きを入れて頭の一つでも下げてきたらどう
   なんだ?」
????総帥
  「大した自信だなぁ。
   しかしそれを言うなら逆ではないのか?
   我々全国組織の情報力を借りぬのと、あの小娘の居場所が分りません・・・と。
   頭を下げるのはお主の方だわい。」

セルフィー
  「バカを言え。
   貴様らの力など借りぬとも、このオレ様の隊で十分だ。」

????総帥
  「なら何故今までわしらに力を貸してきた・・・。」
セルフィー
  「ふん、ほんの暇つぶしだ。
   まっ、まだ暇してっから、余興に付き合ってやるよ。
                      これでいいんだろ?」

????総帥
  「素直じゃないやつだ。」
セルフィー
  「どっちがだ・・・。」


~~~
   ~~~
      ~~~


利江
  「ん、ん~~ん・・・」

 気を失っていた利江、少し顔の向きを変えつつ徐々に意識が回復してきたようだ。

シュナイケル
  「お嬢ちゃん、気が付いたかい?」

 ゆっくりと目を開けながら、まだ焦点の合わないうつろな表情で、目だけで辺りを
 見回す・・・。

利江
  「あなたは・・・」
シュナイケル
  「ボクちゃん、シュナイケルってんだ。 以後よろしくね♪」
利江
  「あの時、私をさらった・・・」
シュナイケル
  「救った・・・と言ってほしいもんだね。 悪の手から。。。」
利江
  「救った・・・? 悪の手から・・・?」
    ( 仰向けに横たわっていた身体を、右ひじを付きながらゆっくりと起こし始め
      ながら。 )

シュナイケル
  「そう言うこと♪ つまりボクちゃんは正義の味方ってこと (^_-)-☆ 」
利江
  「正義の味方? あなたが・・・? 何がなんだかさっぱりと解らないわ・・・。
    ( 完全に上半身を起こし、自分が何も拘束を受けていないことを知る。 )
   なぜ・・・、なぜあなたは私を彼らから助けたの? ここは何処? 彼らは何故
   私をさらおうとしたの・・・? あなたは何者?」

シュナイケル
  「おぃおぃ、慌てない慌てない。 質問は一つずつ受け付けるからさ。」

 両手をかざしながら落ち着いて落ち着いてとなだめるように動かすシュナイケル。
 腰掛けていたイスから立ち上がり、壁に向かって数歩進み、振り返りざま右手を左の
 こめかみ辺りに素早く動かし、チョキの形でウインクした。

シュナイケル
  「まずは自己紹介からだな。
   ボクちゃんはシュナイケル、ドイシュ生まれの大日本育ち。」
利江
  「それでお顔は洋風なのに、言葉はペラペラなのね。」
シュナイケル
  「そういう事~♪
   で、次ぎ。 やつらは利江ちゃん、キミを必要としているんだよね~。」
利江
  「必要? なぜこの私を・・・?」
シュナイケル
  「ん・・・、どうも動きが二つあって、そのどちらも利江ちゃんを手元に置きた
   いらしい。
   一つは、異人(戦闘員)のやつら。 どうもなんとかってやつの弱点だとかな
   んとかって理由でらしいがな。」
利江
  「なんとか・・・?
   それじゃわからないわよ・・・。 ん~~、それこういち君かな・・・?」
シュナイケル
  「それそれ、そんな名前だったよ、そのなんとか君。。。」
利江
  「ふぅ~ん・・・。 やつらなら考えそうな手だわ。 それで、
   二つ目は・・・?」

シュナイケル
  「二つめかぁ・・・・
   えぇっと、それはだねぇ・・・」


????
  「それは、わらわから答えよう・・・。」

 扉が開き、一人の謎の人物がその部屋に入ってきた・・・。


~~~
   ~~~
      ~~~ 


ナンちゃん
  「ありり、おいらもこっちの係りなんだ・・・。」
リツコ
  「あら、私と交代すると思っていたのかしら?」
スウラン
  「そう~。 ナンちゃんは『おいらは向こうで利江ちゃん探し、替わりにリツコ
   さんがこっち』って言ってたあるよ。」

 ここは栃林県、御日光近くで [はにほへと坂] を上る手前の集落付近。 ゆうすけか
 ら指示の連絡が届いた翌朝。
 黄色い車を運転するリツコ、目的地に到着した4人が車を降りて目指した先はもちろん、

       \スゴーーーン/

 飛び散る 全拳武道団 総本部の門っ!

全拳武道団員G
  「何事だっ!」

チーラン
  「でも椿、『利江ちゃんを探しようがないから、そっちの戦闘員の線から居場所のヒ
   ントをもらおう』って。
   『やつらも利江ちゃんさらおうとしていたからね』とゆうすけ君が言ってたと。」


全拳武道団員H
  「カチコミですっ!」
全拳武道団員G
  「何っ! この全拳武道団にカチコミだとっ !?  何かの間違いだろっ!」


スウラン
  「突然消えられたら・・・ 探しようがないある・・・。」


全拳武道団員G
  「そんな度胸のあるやつがいるかっ!」
全拳武道団員J
  「し、しかし、正門を破壊し、四人が本館に向かって進んで来ますっ!」


ナンちゃん
  「こいつらも関係してるなら・・・絶対にゆるさねぇ・・・。」

 突如、目を細め厳しい表情に変わるこういち・・・ではなく、ナンちゃん・・・。
 その時、他の3人が急に寒気を感じた・・・。
 と同時に三人の体がフワッと横に押される感じになり、 更に、
                 \バリバリパリーーーン/
 本館の窓ガラスが一斉に吹き飛んでしまったっ!

リツコ
  「ナンちゃん、気持ちは解るけどその想いのまま向かわれてしまうと、口を割る
   前にあいつらは…」
チーラン
  「みんなあの世行き・・・。」
スウラン
  「その[気]、収めるある・・・。
     ( 思い出して、見つめた先があれだけ吹っ飛ぶなんて・・・。) 」


全拳武道団員G
  「くそっ、館内にいるありったけの人数を呼び寄せろっ!」
全拳武道団員H
  「わかりましたっ!」






                            -つづく-




第4-412話 先手 -12 へ
 (代わろうか・・・?)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 13時39分56秒
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