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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2015年07月30日
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リツコ
  「あなたは何者? 名乗りなさい。」

 姿を現した者。 その容姿は魔術師を思わせる装いで、体格は少し丸っこく身長もさほど
 高くない。深く被ったフードで顔は見ることが困難な状態だ。

????
  「貴様らに名乗ったところでこのわしにメリットは発生しない。」

チーラン
  「この声は・・・ こ、こいつ、あの時の透明の大将っ!」

????
  「だが、そこの小僧。 貴様の推理には興味を持つ。敬意をはらって教えてやるとする
   か。 このオレの名は・・・イルミナルディー[秘密結社]ミカール。」
ゆうすけ
  「 !? イルミナルディーだとっ!」
イルミナルディー[秘密結社]ミカール / ????(改め)
  「ほぅ、小僧。 感心だな、この名を聞いた事があると見える。」

ゆうすけ
  「小僧じゃねぇ、ゆうすけって名前がある。
   イルミナルディー、サタン(ルシファー)より由来され、フリーメイソンに身を隠し古
   代より陰でコソコソ活動する輩が何故表に! それもこのような破壊活動などっ!」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ゆうすけとやら、コソコソではない。力を蓄え、チャンスを伺っていただけのこと。
   長い年月を掛けてな。」
リツコ
  「そのチャンスというのが今ってこと?」
イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「そうだ、今だ。
   ゆうすけ、貴様の推理ではこの行動は[陽動]としていたな。」
ゆうすけ
  「あぁ。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ハズレ・・・ではない。作戦通りに事が運んでいる。 しかし、陽動の他にもう一つ目的
   がある。」
チーラン
  「もうひとつだと?」


イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「そうだ。   やれっ!」

 ミカールの掛け声と同時に、

チーラン
  「げほっ!」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「うぐっ・・・」

 突然、二人がお腹を抱えてうずくまってしまった! そして、

 リツコと西艶 凌紀は高く飛び上がり、その場から回避っ! タロもゆうすけを背に乗せ、
 同様に続こうとしたその時っ!


ゆうすけ
  「うわっ!」

 ゆうすけの体が宙に浮かび、本人は足をバダバタとさせている。 そしてゆうすけの身体
 は速度を早めてミカールのすぐ脇へと移動したのだった。

タロ
  『GARUUUUUU!』

 別の地点に着地したリツコと西艶 凌紀、タロは空中のゆうすけを唸り声を上げながら見つ
 めていた。

リツコ
  「えっ?」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「くそっ、図られた・・・」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「うははははっ! その通り、陽動作戦は別の目的に対する陽動。ゆうすけの推理通り
   だ。だが、もう一つの目的は、こういち不在の今、貴様らを誘い出し この小僧、ゆう
   すけを頂くことだっ! 」

ゆうすけ
  「んぐぐぐ・・・・」

 西艶 凌紀は手をグルリと回し、チーラン、曹 富夜に向けて腕を振り下ろし、二人の周り
 に水の壁を作った。続いてリツコが、

リツコ
  「はーーーーいっ!」  (駆け出すリツコ)

 ミカール目掛けて大ジャンプで襲い掛かったっ!

リツコ
  「ハイヤーーっ!」  (飛び蹴りを見舞うっ!)

 が、
 ミカールに近づいた空中で突如跳ね返されてしまうっ!

リツコ
  「きゃっ!」  ドンっ    クルクル スタ彡

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「くっ、・・・」

 見るとミカールはお腹の前で両手を広げ、こちらに向けて静止していた。

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「女、ぃゃリツコと言ったか。 聞きしに勝るスピードとパワーだ。だがこの私の前で
   はそんな力はノミの運動会にすぎん。大人しくしているがよい。
   そして水使いと白いトラ、ゆうすけが人質では手も足も出まい。」

リツコ
  「なぜ私の名を。そしてこういち君の名と不在である事まで・・・」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「フン、簡単なことだ。こういちも我が手中にある。」

リツコ
  「なんですってっ!」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「私の術に掛かって今は寝てもらっている。起きたら一働きしてもらうからな。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「こういち・・・とは?」

リツコ
  「その話は後っ!」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うむ。」

 うなづくと西艶 凌紀は目付きを強張らせ、一歩、また一歩とミカールに歩み寄り始めた。

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「水使いよ、無駄なことはよすんだな。 お前は既に我が手下に囲まれているのだが、
   気づいておらんようだね。」

 その言葉を聞き、歩を止める西艶 凌紀。

リツコ
  「囲まれている? 何も気は感じない・・・」

 その時空中から[空軍兵]淘汰が、ミカールの横でもがくゆうすけをさらおうと音も無く
 急降下し、水平飛行に姿勢を移した。 そしてまさに今ゆうすけを抱きしめようとした時、
                                    >ドン<
[空軍兵]淘汰(とうた)
  「ぐわっ・・・・」
              ドスン ゴロゴロ・・・

 地面に叩き付けられてしまったっ!

リツコ
  「淘汰君!」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「無駄だと言っておいたはずだ。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「だが、黙って見ている訳にもいかんっ! ハッ!」

 西艶 凌紀は指先を立ててクルクルと回し、自らの体を水の空飛ぶじゅうたんで空中に浮か
 せ、続いて両手を大きく広げ、手の平を下に向けて今度は勢い良く下に下ろしたっ!
 すると突然、空中に大量の水が現れ、元西艶 凌紀が居た場所の半径50mだけを水深1.5mの
 高さで水没させてしまった!

    荒波荒波ザッバァーーーーーーン

 [空軍兵]淘汰を急いで抱えたリツコとそしてタロは素早くその場から回避。チーランと
 曹 富夜の居場所は西艶 凌紀の作った水の壁が押しのけており、空間を保っている。

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「これで私を取り囲む手下は身動きが取れん! 次は貴様だっ!」

 続いて西艶 凌紀は、同じく大量の水をミカールの頭上に発生させて、降り注がせたっ!

        荒波ザッバァーーーーーーン

 だが・・・

リツコ
  「何あれ、結界? バリア?」

 片手をお腹の前で手を正面に向けて開くミカールの周りで、降り注かれて水は、半球状に
 弾かれて地面にスベリ落ちていっていた。 その半球の中にゆうすけもいる。

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「無駄だと言っておる。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「貴様の作り出したバリアを見えるようにしただけっ! 次はこれだっ!」

 かざした右手を一度左に振ってから素早く右に動かした西艶 凌紀、
 すると、

               荒波==● >ズドっ<

 突如巨大な水の塊が、ビルを壊す鉄球の如くミカールを真横から殴りつけるように襲うっ!
 さらに、

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「フーーーン、カァッ!」

 右手を額に当て、人差し指・中指にのみをピンと伸ばし、そのままミカールに標準をあわ
 せるように振り下ろして止めたっ!
 すると、今度は水で出来た細い一筋のビームがミカールを襲ったっ!

 ミカールは最初の鉄球のような横からの塊に注意を注いでおり、それを半球状のバリアで
 防いでいた。 だが、

      ==================>>========ピシュ★さくら

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ぐわっ!」

 半球状のバリアを突き抜け、ミカールの左肩を貫いたっ!





                              -つづく-


第4-466話 燕市での珍事 -13 へ
 (ありえねぇ・・・)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月09日 13時38分48秒
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