カテゴリ:第四章 4-421 ~ 480 話
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リツコ 「あなたは何者? 名乗りなさい。」 姿を現した者。 その容姿は魔術師を思わせる装いで、体格は少し丸っこく身長もさほど 高くない。深く被ったフードで顔は見ることが困難な状態だ。 ???? 「貴様らに名乗ったところでこのわしにメリットは発生しない。」 チーラン 「この声は・・・ こ、こいつ、あの時の透明の大将っ!」 ???? 「だが、そこの小僧。 貴様の推理には興味を持つ。敬意をはらって教えてやるとする か。 このオレの名は・・・イルミナルディー[秘密結社]ミカール。」 ゆうすけ 「 !? イルミナルディーだとっ!」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール / ????(改め) 「ほぅ、小僧。 感心だな、この名を聞いた事があると見える。」 ゆうすけ 「小僧じゃねぇ、ゆうすけって名前がある。 イルミナルディー、サタン(ルシファー)より由来され、フリーメイソンに身を隠し古 代より陰でコソコソ活動する輩が何故表に! それもこのような破壊活動などっ!」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ゆうすけとやら、コソコソではない。力を蓄え、チャンスを伺っていただけのこと。 長い年月を掛けてな。」 リツコ 「そのチャンスというのが今ってこと?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そうだ、今だ。 ゆうすけ、貴様の推理ではこの行動は[陽動]としていたな。」 ゆうすけ 「あぁ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ハズレ・・・ではない。作戦通りに事が運んでいる。 しかし、陽動の他にもう一つ目的 がある。」 チーラン 「もうひとつだと?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そうだ。 やれっ!」 ミカールの掛け声と同時に、 チーラン 「げほっ!」 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「うぐっ・・・」 突然、二人がお腹を抱えてうずくまってしまった! そして、 リツコと西艶 凌紀は高く飛び上がり、その場から回避っ! タロもゆうすけを背に乗せ、 同様に続こうとしたその時っ! ゆうすけ 「うわっ!」 ゆうすけの体が宙に浮かび、本人は足をバダバタとさせている。 そしてゆうすけの身体 は速度を早めてミカールのすぐ脇へと移動したのだった。 タロ 『GARUUUUUU!』 別の地点に着地したリツコと西艶 凌紀、タロは空中のゆうすけを唸り声を上げながら見つ めていた。 リツコ 「えっ?」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「くそっ、図られた・・・」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「うははははっ! その通り、陽動作戦は別の目的に対する陽動。ゆうすけの推理通り だ。だが、もう一つの目的は、こういち不在の今、貴様らを誘い出し この小僧、ゆう すけを頂くことだっ! 」 ゆうすけ 「んぐぐぐ・・・・」 西艶 凌紀は手をグルリと回し、チーラン、曹 富夜に向けて腕を振り下ろし、二人の周り に水の壁を作った。続いてリツコが、 リツコ 「はーーーーいっ!」 (駆け出すリツコ) ミカール目掛けて大ジャンプで襲い掛かったっ! リツコ 「ハイヤーーっ!」 (飛び蹴りを見舞うっ!) が、 ミカールに近づいた空中で突如跳ね返されてしまうっ! リツコ 「きゃっ!」 ドンっ クルクル スタ彡 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「くっ、・・・」 見るとミカールはお腹の前で両手を広げ、こちらに向けて静止していた。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「女、ぃゃリツコと言ったか。 聞きしに勝るスピードとパワーだ。だがこの私の前で はそんな力はノミの運動会にすぎん。大人しくしているがよい。 そして水使いと白いトラ、ゆうすけが人質では手も足も出まい。」 リツコ 「なぜ私の名を。そしてこういち君の名と不在である事まで・・・」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「フン、簡単なことだ。こういちも我が手中にある。」 リツコ 「なんですってっ!」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「私の術に掛かって今は寝てもらっている。起きたら一働きしてもらうからな。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「こういち・・・とは?」 リツコ 「その話は後っ!」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「うむ。」 うなづくと西艶 凌紀は目付きを強張らせ、一歩、また一歩とミカールに歩み寄り始めた。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「水使いよ、無駄なことはよすんだな。 お前は既に我が手下に囲まれているのだが、 気づいておらんようだね。」 その言葉を聞き、歩を止める西艶 凌紀。 リツコ 「囲まれている? 何も気は感じない・・・」 その時空中から[空軍兵]淘汰が、ミカールの横でもがくゆうすけをさらおうと音も無く 急降下し、水平飛行に姿勢を移した。 そしてまさに今ゆうすけを抱きしめようとした時、 >ドン< [空軍兵]淘汰(とうた) 「ぐわっ・・・・」 ドスン ゴロゴロ・・・ 地面に叩き付けられてしまったっ! リツコ 「淘汰君!」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「無駄だと言っておいたはずだ。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「だが、黙って見ている訳にもいかんっ! ハッ!」 西艶 凌紀は指先を立ててクルクルと回し、自らの体を水の空飛ぶじゅうたんで空中に浮か せ、続いて両手を大きく広げ、手の平を下に向けて今度は勢い良く下に下ろしたっ! すると突然、空中に大量の水が現れ、元西艶 凌紀が居た場所の半径50mだけを水深1.5mの 高さで水没させてしまった! ザッバァーーーーーーン [空軍兵]淘汰を急いで抱えたリツコとそしてタロは素早くその場から回避。チーランと 曹 富夜の居場所は西艶 凌紀の作った水の壁が押しのけており、空間を保っている。 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「これで私を取り囲む手下は身動きが取れん! 次は貴様だっ!」 続いて西艶 凌紀は、同じく大量の水をミカールの頭上に発生させて、降り注がせたっ! ザッバァーーーーーーン だが・・・ リツコ 「何あれ、結界? バリア?」 片手をお腹の前で手を正面に向けて開くミカールの周りで、降り注かれて水は、半球状に 弾かれて地面にスベリ落ちていっていた。 その半球の中にゆうすけもいる。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「無駄だと言っておる。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「貴様の作り出したバリアを見えるようにしただけっ! 次はこれだっ!」 かざした右手を一度左に振ってから素早く右に動かした西艶 凌紀、 すると、 ==● >ズドっ< 突如巨大な水の塊が、ビルを壊す鉄球の如くミカールを真横から殴りつけるように襲うっ! さらに、 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「フーーーン、カァッ!」 右手を額に当て、人差し指・中指にのみをピンと伸ばし、そのままミカールに標準をあわ せるように振り下ろして止めたっ! すると、今度は水で出来た細い一筋のビームがミカールを襲ったっ! ミカールは最初の鉄球のような横からの塊に注意を注いでおり、それを半球状のバリアで 防いでいた。 だが、 ==================>>========ピシュ★ イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ぐわっ!」 半球状のバリアを突き抜け、ミカールの左肩を貫いたっ! -つづく- (ありえねぇ・・・) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月09日 13時38分48秒
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