カテゴリ:第四章 4-421 ~ 480 話
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イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「半分はね。 あとは自分で想像出来るはずたが。」 ゆうすけ 「くっ・・・、 ならお前らに入った情報はおれには知らせるってことだな。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「御明算。 お主にも我々と一緒にひも解いてもらいたい。そのためには情報は伝えよ う。」 ゆうすけ 「この頭脳、易々と提供するとでも思っているのか?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ただお願いするだけではね、到底無理だと思っているよ、最初からね。 お主の弱点はこの先生だと我々の情報にはあるが・・・どうかね?」 ミカールが手をかざすと、突然壁にスクリーンが現れた。 ゆうすけは顔をしかめながらそのスクリーンに目を移す。 すると、どこか別の部屋らし き映像が映し出された。続いてカメラであろう映し出している映像が ガランドウの部屋を 舐めるように右に移動始めた。 するとっ ゆうすけ 「ま、まさかっ!」 椅子に座らされ手足を厳重に縛られ、アイマスクを掛けられている一人の女性が見えてき た。 ゆうすけ 「み、美咲先生!」 そう、ゆうすけの目に飛び込んできたそれは、紛れもなく憧れの美咲先生であった! ゆうすけ 「き、貴様ーーーっ!」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「悪いが、我々は目的達成のためには手段を選ばん。 そして良く見たまえ。あの先生 の脇では、いつでも首を落とせるように、待機させてあるのだよ。」 ゆうすけ 「なにっ !? 」 ゆうすけが食い入るように画面を見続けると、そこには宙に浮いた剣がユラユラとゆらめ いていた。 ゆうすけ 「よくも・・・・」 (にがり潰したような顔のゆうすけ) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「予め言っておく。いつでもだ、覚えておきたまえ。」 かざしていた手をやめると、スクリーンがその場から消えてなくなってしまう。 ゆうすけはミカールをきつく睨んでいる。 ミカールはゆうすけと目線を合わせることなく振り返り、淡々と話を進めだす。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「さて、さっそくだがこちらに入っている情報をお主に伝えよう。 あっ、そうそう、こういちだが、彼は今眠ってもらっているよ。私の睡眠術によって ね。腕相撲では遥か及ばない私でも、彼を言うことを聞かせる事ができる。 まぁゆ うすけ、お主も睡眠術で操ろうと思ったのだが思いのほか彼の力がもの凄く強く、操 るのは彼一人で精一杯になってしまっている。とてももう一人を操作だなんて無理だ ったのでね。」 ゆうすけ ( 催眠術・・・? こういちまで手中にとは・・・・こいつら・・・ ) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「では情報を伝えよう。 よく聞け。 まず、全拳武道団の精鋭部隊だが・・・・・」 ゆうすけ 「中華皇国に向かっている・・・そうだろ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「またそうやって話をぼかしているね。ピンポイントで進めようじゃないか、大竹林寺 へとね。」 ゆうすけ 「くっ・・・」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「私の伝える情報に嘘、偽りはない。ゆうすけ、きみと一緒に謎解きをしたいと本気で 思っているのだから。 やつらは、過日福の島で告知していた[神霊巫女]利江を目 指して大竹林寺へと向かっている。 大竹林寺の伝説の兵士達と行動を共にしていたことを知ったからだ。全拳武道団、い や、暗黒の組織の後継者の新しい総帥がその地で伝説の兵士と戦っているためやつら は確信に繋がったのだ。」 ゆうすけ 「総帥自らが・・・か・・・。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そうだ。今は固有名詞は無用につき割愛する。 新しい総帥はその時、大竹林寺から土産を持ち帰っている。」 ゆうすけ 「土産?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「我々の目的でもある[[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎)を狙っている。」 この剣の詳細は大竹林寺にある石碑に記されている。 新総帥は大竹林寺の戦いの際、黄龍道とこういち他との争いでその石碑が倒れて一部 損壊。どういう訳かその場所にたどり着き、その欠片の一片を持ち帰っている。 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎)、この中身を知るのは、この新総裁と我らイルミ ナルディーだ。 暗黒の組織、全拳武道団の精鋭は[神霊巫女]利江を捕まえて、その剣の在り処を吐 かせるつもりなのであろう。 我らの推測ではな。」 我らが全拳武道団の動きを追っていたのは、この剣をやつらの手に与えてはならない からだ。」 ゆうすけ 「おまえら・・・なぜそこまでの情報を・・・ 大竹林寺は、そう易々と入れるところではない。 ましてやそこで起きた事柄を入手なんて・・・ 大竹林寺の兵士達の結束力を考えればほぼ不可能だ。 それを・・・・」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そこまでなのだよ、我々の情報力は。」 ゆうすけ 「内部の人材に・・・スパイを送り込んでいる、またはこちら側に寝返らせたやつがいるって ことか。 各国の要人、大統領や大臣、大企業の社長などなど国や社会を動かす人が 組織の一員、お前たちの得意な方法ってやつだ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「勘違いするな。我らのとる方法ではない。彼らが望んで組織に入ってくるのだ。無論、 組織員の推薦が必要だがな。 話を続ける。 剣をやつらの手に与えてはならない理由だ。 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎) 全宇宙の支配者、これを手にし時、姿あるモノ皆漆黒の 闇へと誘い、皆無となりにけり。 我ら組織の先祖から受け継がれている文言だ。 手にしたもの、それが全宇宙の支配者であった場合・・・ ~~~ ~~~ ~~~ [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎)・・・・・・・・・・・・・ カツカツカツ 全宇宙の支配者、これを手にし時、 姿あるモノ皆漆黒の闇へと誘(いざな)い、皆無となりに けり。 ・・・・・・・・・・・・・ カツカツカツ [[ 覇者創世の剣 ]] (白黄色の光と炎) 覇者に選ばれし者、これを手にした時、 憎悪、破壊、侵略よりその力で守る。 ・・・・・・・・・・・・・ カツカツカツ [[ 蛮族震撼の剣 ]] (赤黒の炎) ???????????? ・・・赤黒い炎と共に[[ 蛮族震撼の剣 ]]となりて、 意のままに世を変えしめん事を・・・ リツコ 「と、こんな感じ。 ???????? は欠け落ちたところが行方不明で読み取れな いところね。」 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「や、やばすぎる・・・」 [近衛軍長]チーラン 「全宇宙の支配者・・・姿あるモノ皆漆黒の闇へと・・・ 意のままに世を変えしめん・・・か。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「確かに、末恐ろしい事を起こす[剣]のようだ・・・。 私の受けている内容と照らし合わせよう。 ************************************************************* 『 探せ。 四つの冠の者と共に創世の覇者を導け。 ならぬ。 黒青の炎を燃やさせてはならぬ。 』 ************************************************************* リツコ 「西艶さんの入手した内容と、あと利江ちゃんの告知の内容、 ************************************************************* まもなくの刻、この地を滅ぼさんとする輩(やから)が現れ、この地のみならず他の 惑星もろとも、太陽系そのものを消滅せしめんことを。 四つの冠する者よ、古(いにしえ)よりの掟に従い立ち上がれ。 白い光、黄色の炎。 燃やし、輝かせよ。 我らに創世の覇者を導きたまえ。 ************************************************************* 二つの話も添えると、少し見えてくるわね。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「うむ、 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎) こいつは、全宇宙の支配者に渡してはならぬ。黒青の炎を燃やすな。 ということ。 [[ 覇者創世の剣 ]] (白黄色の光と炎) 覇者に選ばれし者が手にした時、侵略よりその力で守る。白い光、黄色の炎を燃 やし輝かせろ。ということ。 [[ 蛮族震撼の剣 ]] (赤黒の炎) ********* が持つと、赤黒い炎と共に意のままに世を変えてしまう。 ということ。 つまりこの3つの剣のうち、二つは悪事に、残りの一つは正義、平和に導くモノとなる。」 [近衛軍長]チーラン 「キーは炎か・・・。」 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「炎にも種類があり、一緒にとあるなら炎を持たせないってのも見えてくるぜ。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「すると、各炎の場所に、この剣が存在しているかも? となるか、 剣とは別に炎の存在があり、二つを同時に持たないといけない? となるかの2っに 1っだ。」 リツコ 「それと、持った人、手にした人を選ぶ。とも取れる文面も。」 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎)は全宇宙の支配者・・・が手にしたら。 [[ 覇者創世の剣 ]] (白黄色の光と炎)は、覇者に選ばれし者・・・が手にしたら。 キーをいうなら、それも入るわね。」 [近衛軍長]チーラン 「んーーーー、なんか混乱するーーー(><; 」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「利江殿の告知の中に、 *********************** まもなくの刻、この地を滅ぼさんとする輩(やから)が現れ、この地のみならず、他 の惑星もろとも、太陽系そのものを消滅せしめんことを。 *********************** とあった。 もしかすると、その現れる輩(やから)が全宇宙の支配者で 手にさせてはならない から利江殿が皆に告知して防ごうとしたのではないだろうか。」 ~~~ ~~~ ~~~ -つづく- (ムキになるとつい・・・(^^; ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月09日 13時52分11秒
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