みつや交流亭 へようこそ
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8月17日、交流亭で「落語deカルチャ!」を開催しました。 今回は、国内外で活躍していらっしゃる明楽(あけら)みゆきさんによるチェンバロ演奏とのコラボが実現しました。いつもの交流亭と変わってハイ・カルチャーな雰囲気。 我らが笑福亭仁勇さんによる落語の演目は「鉄拐(てっかい)仙人」。上海が舞台という異色の落語です。上方で演じる落語家はいらっしゃらない、なかなか聴けないお噺だとか。興行師に上海まで連れてこられた仙人が術を披露して人気者になり、いい気になってだんだん…という、へんてこりんなストーリーです。 「はめもの」は明楽さんのチェンバロ!仙人の術の効果音にぴったり。
なんだか不思議な雰囲気の中での大笑いとなりました。 落語終了後は、明楽さんによるチェンバロの演奏です。交流亭1階の事務所スペースにチェンバロを置いて、コンサート会場を特設。さながらサロンでの演奏会という趣になりました。 バッハ、ヘンデルというバロック音楽の巨匠から、日本の童謡、BIGINやアンジェラ・アキの曲まで、幅広い曲目。元来の古楽器としてのチェンバロから、沖縄民謡、モダンな音色まで、様々な表現を楽しむことができました。 前回の交流亭でのリハーサルでもそうでしたが、演奏はもちろんのこと、明楽さんの解説がとても価値ありなのです。演奏会は、曲や作曲家、歴史、チェンバロの仕組みなど、とても興味深いお話満載のセミナーでもあるのです。さらには、ご先祖が北前船の船主でもある明楽さんがとりくむ「現代版北前船プロジェクト」(http://kitamaebune.com/)についての説明もありました。「プロジェクト」はかつて物産や文物が行き交った北前船寄港地を結んで、文化のつながりを現代によみがえらせようという活動。ヨーロッパではバロック音楽の時代、チェンバロが盛んに演奏されていたちょうど同じとき、日本では北前船による各地の交流が行われていました。明楽さんと仁勇さんとのコラボで、時代や場所を超え、日本とヨーロッパ、過去と現代とがつながった一夜でした。
チェンバロを間近で体験する貴重な機会となりました。 実は、チェンバロは明楽さんが札幌からマイカーに積んで持って来ていただきました。交流会終了後、足をはずしてマットにくるみ、助手席を倒すとサイズもぴったりに入るステーションワゴンに積み込みました。他の演奏会では体験できませんね! 明楽さん、はるばる札幌から贅沢な一夜を運んでいただき、ありがとうございました!
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