松本市美術館 再訪また再訪で草間彌生を見る
松本を訪ねた時は必ず行ってみたくなる松本市美術館、何といっても常設展の草間彌生コレクションが充実しているのがすごい。初めての訪問だった去年、通路の両側に鏡があり、その前に水玉模様のスティック状の物が無数に配置された「鏡の通路」には衝撃を受けた。6年前、意識不明の状態から覚醒しつつあるとき、脳裏に浮かんだ情景とあまりに良く似ていた。友人と美術館で待ち合わせ一回り展示を見て歓談し、別れた後もう一度ゆっくり見ようと入り直した。暗い部屋の天井と床の鏡の間に梯子を配置した「天国への梯子」も好きな作品。去年見た時よりも明るくなっていたような気がする。スタッフに密接防止かと尋ねた。怖がるお客さんがいたり、秋篠宮の娘の何とか子様が不気味だと言ったとかで少し明るくしたとのこと。それは作者の意図に反するのではないか、絶対に暗くすべきだ、と余計なことを言ったかもしれない。特別展のミュシャも見た。スラブ民族を描いた大作の絵が無かったのが残念。去年駐車場には数台、今年は満車、すごい人気のようだ。ぼくの美術館見学はものすごく速い。だからカミさんは一緒に美術館に行こうとは絶対に言わない。まず、ほとんど説明を読まない。展示会場で渋滞するのは、詳しい説明をじっくりに読んでいる人が多いからだと思う。海外は詳しい説明がない(あっても読めないが)。訴えるものが無ければ素通り。その代わり衝撃を受けたものはじっくり見るし、何度でも見る。草間彌生は去年一回、今年二回。特別展も含めると入場料は1,500円。3回人なら4,500円。ちょっとこれは考える。「松本市公共施設ご招待券」というものが非常に役に立った。10,000円のふるさと納税をすると3,000円相当の返礼品が貰え、これに招待券が10枚付く。特別展の美術館に10回入場すれば15,000円相当と言う事になり、寄付(納税)額を上回り、こんなお得なふるさと納税は無い。総務省からクレームが付かないのだろうか。美術館に10回入場する人はいないだろうが、入り口で「旦那、いい券がありますぜ」と言って1,200円で転売するとか。松本城だって700円だから、10回で7,000円。数年に一度は松本を訪ねる私のような者には非常にありがたい。前庭のオブジェ 撮影できる作品はこれだけ水玉模様の自販機 一番上にある缶を買おうと思ったら、非売品だった