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  大江戸巨魂侍 四 復讐の夜叉姫　鳴海丈

  以前書いた 大江戸巨魂侍 の続編です。   大江戸巨魂侍 四復讐の夜叉姫鳴海丈     大江戸巨魂侍 四 復讐の夜叉姫　廣済堂文庫鳴海丈 タイトルや表紙絵からもわかるかと思いますが、思いっきり艶福家な主人公の話ですから、好き嫌いがハッキリ分かれるジャンルの本かもしれません。作家によって表現の差はあっても、娯楽時代小説と艶って切り離せないものがあるのかもしれませんね～。これがカチッとした歴史小説なら、また話は違ってくるんでしょうね。しっかりとした剣戟もあり、時代小説として十分面白いです。サブタイトルの夜叉姫が活躍するのか？と思ってたら、そうでもなくてほぼ脇役でした（笑）今までに登場した女忍の黒百合と悪鬼女(あきめ)が大活躍でした。主人公の巨城魂之介が悪をバッタバッタと倒していく様は読んでいて痛快です。いいヤツなんですよね魂之介。いつものように作者が大好きな男装娘（この本では黒百合）は当然登場します。強きを挫き、弱きを助く時代小説の王道+艶。あいかわらず、お子様には絶対にオススメできない小説ですが、面白い小説ではあります。この作家の時代小説は面白くて好きなんですけど、昔は「完殺者真魅(ジェノサイダー・マミ)」の原作を書いたり、名作「妖刀伝」や「超電子バイオマン」の脚本もやってたんですから、そっち方面の小説も書いてくれれば嬉しいんですけどね～。【送料無料】大江戸巨魂侍（4） [ 鳴海丈 ]価格：630円（税込、送料込）

  2014/03/04

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  東尋坊マジック　二階堂黎人

  私は小遣いに余裕があれば本はハードカバーで読みたいんですが、皆さんはいかがでしょう？別に単行本や文庫本になったからといって内容が変わるわけでもないんですが、なぜだかハードカバーが好きなんです。今回読んだ本もハードカバーでした。   東尋坊マジック二階堂黎人     東尋坊マジック　実業之日本社二階堂黎人鬼蟻村マジック と同じシリーズです。宇宙神の不思議　智天使(ｹﾙﾋﾞﾑ)の不思議 稀覯人(ｺﾚｸﾀｰ)の不思議 誘拐犯の不思議 とも主人公は共通します。主人公の水乃サトルの学生時代を描いたのが不思議シリーズで、社会人になってからを描いたのがマジックシリーズです。どちらも面白いですが、私は社会人になってからのマジックシリーズの方が面白い気がします。サトルは「日本アンタレス旅行社」のツアー企画部で課長代理なんですが、提案するツアーは全部変です。今回の本でも「自殺の名所。恐怖の断崖見学巡り旅行！」「離れ小島。一ヶ月サバイバル生活体験！」「新潟県巨大怪魚ナミタロウ釣りに挑戦！」を提案し、上司に即却下されてます。そしてツアーの名前を変えて「新春の見所。絶景の断崖巡り」の案がOKになったので、部下である美並由加里と共に東尋坊を訪れます。名探偵必須の条件でもあるんでしょうけど、名探偵あるところに事件ありで、今回も当然の如く事件に巻き込まれていきます。東尋坊で起こった銃撃事件から始まって、シリア・ルキラーのの事件も含め二件の難事件の解決がサトルの双肩にかかります。一冊で二件の難事件を解決。普通の推理小説なら小難しい内容になってしまいそうですが、頭が良くて顔も良いけど変人な水乃サトルですから、重いだけの内容にはなってないです。殺人事件ですから重く暗くなってしまいがちですが、サトルが見事に事件を解決するその過程は読んでいて十分楽しめます。物語の終盤で美並由加里と婚約したことが描かれてますから、今後の展開が楽しみなところではあります。【送料無料】東尋坊マジック [ 二階堂黎人 ]価格：1,785円（税込、送料込）【中古】 東尋坊マジック ／二階堂黎人【著】 【中古】afb価格：700円（税込、送料別）

  2014/03/01

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  総門谷　高橋克彦

  これは私が小説に本格的にはまりだすキッカケになった本です。   総門谷高橋克彦    総門谷　講談社 高橋克彦この本の作家である高橋克彦は歴史・ミステリー・ホラー・伝奇と幅広く様々なジャンルを書く作家なんですが、私が読むようになったのはこの本に出会ったからです。若かりし頃にダラダラ・ブラブラしてた私に「暇なら読め」と叔父さんがくれました。それまでもたまに小説は読んでたんですが、どちらかといえば漫画の方が圧倒的に多かったです。今回はその本「総門谷」のことでも書いてみようかと。読めばわかるんですが、主人公の霧神顕の特殊能力が凄まじくチートです（笑）詳しく書いてしまうのは未読の人に悪いので軽くだけふれますが、その能力に気付いて悪用すれば世界征服は一瞬でできるな～ってのが私の感想です。登場人物も豪華絢爛で、第一死徒・プラトン第二死徒・ハンニバル第三死徒・ヘロン第四死徒・クレオパトラ第五死徒・イエス第六死徒・役小角第七死徒・テムジン第八死徒・レオナルド第九死徒・ホムンクルス第十死徒・ブラド第十一死徒・ヴランヴィリエ第十二死徒・ジャンヌそして、その死徒達を使役する「総門」総門→ソウモン→ソーモン　その正体は伝奇・伝説・伝承なんかが好きな人ならピンとくる人も多いと思います。死徒も有名・高名な人物ばかりです。全員はわからなくても、知ってる名前も多いと思います。それらの人物が作中で暗躍します。タイトルにもなっている総門谷は3000年続く共同体らしいです。他にもピリ・レイスの地図や日本のピラミッド、ＵＦＯ、極移動、フリーメーソン...。御馳走てんこ盛りです。作者は岩手県出身で東北に並々ならぬ愛着を持っているようで、この本の中でも早池峰山が重要な場所として登場します。同作家の「炎立つ」や「火怨 北の燿星アテルイ」も東北が舞台ですしね～。とにかく分厚くて読みごたえのある面白い本だと思います。私が持ってるのは文庫の初版で1989年出版です。一応帯つきですが、何度も読んでるうえに古い本ですから日焼けもして汚いです。しかし、思い入れのある本ですから捨てる気にもならず、大事にとってあります。当時の価格で760円。いま新品で買うと1040円するようです。文庫でその価格ですから、分厚さが想像できますよね。続編の「総門谷R 阿黒篇」「総門谷R 鵺篇」「総門谷R 小町変妖篇」「総門谷R 白骨篇」も読みましたが、やはり「総門谷」が一番面白いと思います。【送料無料】総門谷 [ 高橋克彦 ]価格：1,040円（税込、送料込）総門谷-【電子書籍】価格：840円（税込、送料込）【中古】 総門谷 講談社文庫／高橋克彦【著】 【中古】afb価格：150円（税込、送料別）

  2014/02/25

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  誘拐犯の不思議　二階堂黎人

  今回のは不思議シリーズの中では推理小説な要素が多かったです。宇宙神の不思議　智天使(ｹﾙﾋﾞﾑ)の不思議 稀覯人(ｺﾚｸﾀｰ)の不思議 と同じシリーズです。    誘拐犯の不思議二階堂黎人     誘拐犯の不思議　光文社 二階堂黎人そのタイトルから、今回は誘拐事件が物語りの主要部分になるんだろうなと考えてたら、そのとおりでした。しかし、始まりは意表をついた心霊写真の話からでした。私は昔から心霊写真とか娯楽としては面白いとは思うんですが、信用とか全然してないです。宗教同様に胡散臭いです。中には本物もあるのかもしれないですが、私には見分けるすべがありませんからね～。心霊写真の話から入り、そこに写った人物が水乃サトルの新しい恋人である二之宮彩子を、誘拐した犯人だったところから物語りは本格的にスタートします。今回は推理小説らしい要素が多く、アリバイトリックなど面白かったです。犯人が罪を犯した理由に少し強引さを感じないこともないですが、いつものようにサトルの大活躍は読んでて楽しいです。事件自体は残酷なんですけどね。心霊写真から始まり心霊写真で終わりましたが、個人的には「そこで終わるんかいっ！」って突っ込みをいれたくなるラストでした。【送料無料】誘拐犯の不思議 [ 二階堂黎人 ]価格：820円（税込、送料込）【中古】 誘拐犯の不思議 ／二階堂黎人【著】 【中古】afb価格：500円（税込、送料別）

  2014/02/20

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  稀覯人（コレクター）の不思議　二階堂黎人

  今回は手塚治虫マニアが物語の中心でした。智天使(ｹﾙﾋﾞﾑ)の不思議 宇宙神の不思議 と同じシリーズの本です。  稀覯人(ｺﾚｸﾀｰ)の不思議二階堂黎人     稀覯人（コレクター）の不思議　光文社二階堂黎人何にでもマニアって存在しますが、手塚治虫マニアって強烈で熱烈な気がします。今回は手塚治虫マニアの中でも特濃な人達の集団「手塚治虫愛好会」の人間関係を中心に物語りは展開します。手塚治虫の希少本はファンが多いだけに凄い高額になってますよね。金を出せば買えるって品でもないですしね～。いろんな集団に所属して、その変人ぶりを発揮している主人公・水乃サトルは「手塚治虫愛好会」にも所属しています。超男前で軽薄でガチなオタクなサトルは今回も探偵役をすることになるんですが、名探偵だったり迷探偵だったりで読者を飽きさせません。希少本と稀覯本をめぐっての殺人事件でしたが、手塚治虫に興味がなくても面白く読める本でした。【中古】 稀覯人の不思議 光文社文庫／二階堂黎人【著】 【中古】afb価格：200円（税込、送料別）【古本】稀覯人の不思議　長編本格推理/二階堂黎人【中古】 afb価格：100円（税込、送料別）

  2014/02/19

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  宇宙神の不思議　二階堂黎人

  いや～分厚い本って読みごたえがあって面白いですよね。今回のは帯に怒涛の1100枚って書いてあっただけのことはありました。    宇宙神の不思議二階堂黎人    宇宙神の不思議　角川書店二階堂黎人不思議シリーズですから学生時代の水乃サトルが活躍します。智天使(ｹﾙﾋﾞﾑ)の不思議 なんかと同じシリーズです。今回はタイトルにある宇宙神を信仰する新興宗教《天界神の会》ってのを中心に話が進んでいくんですが、これがまた特徴だらけの宗教で、ＵＦＯ体験があると教団内で優遇されるとか云々かんぬん、胡散臭いったらありゃしない典型的なアレな感じがする教団でした。サトルが活躍した最初の小説「奇跡島の不思議」で登場したシオンも活躍して、シリーズを読んでる人には面白い本になってると思います。サトルが大学で所属しているサークル「宇宙人侵略対策地球評議会」の先輩三人、ブタモさん、ハラキリさん、ハカセさんも大活躍でした。サトルは大学では「百のサークルに入っている男」と呼ばれる超男前な変人ですが、三人の先輩もその斜め上をいく変人です。でも、皆一芸に秀でていて優秀なんですよね～変人ですけど（笑）現実世界でもクセの強い人間の方が面白かったりしますよね。限度はありますが。今回はＵＦＯによるアブダクション、人体実験、記憶操作、ＭＩＢに新興宗教と読みどころ満載です、推理的な要素は少ないですが面白いものは面白い。読み始めると止まらなくなるのはいつものことなんですが、さすがに分厚い本でしたから深夜3時ぐらいになってやっと読み終えて就寝しました。読みはじめると一日一冊ぐらいは普通に読むんですが、他にもいろいろやりたいことがあるのでもっと時間が欲しいです。【中古】 宇宙神の不思議 / 二階堂黎人価格：345円（税込、送料別）【中古】 宇宙神の不思議 角川文庫／二階堂黎人(著者) 【中古】afb価格：450円（税込、送料別）

  2014/02/13

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  ビブリア古書堂の事件手帖 5　～栞子さんと繋がりの時～　三上延

  続巻発売を待ってた本ですから発売日に買って、その日のうちに読んでしまいました。  ビブリア古書堂の事件手帖 5～栞子さんと繋がりの時～三上延    ビブリア古書堂の事件手帖 5　～栞子さんと繋がりの時～　メディアワークス文庫三上延今回も今まで同様に面白かったです。活字恐怖症の大輔とビブロフィリア(愛書家)の栞子さんの関係は三歩進んで二歩下がるように少しずつしか進展しませんが、確実に二人の間に育まれているものは大きくなっているようです。そして相変わらず妖怪さとりなみに人の心を読む謎人物・篠川智恵子。栞子さんの母親で同様にビブロフィリア(愛書家)なんですけど、この人物はどちらかといえばビブリオマニア(猟書家)なんでしょうかね～。毎巻、本に関する事件が描かれてるんですけど、今巻では手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」について語られる話しが興味深かったです。どの話も書籍に関して深い造詣がないと、まず思いつかないような内容ばかりで読みながら感心することしきりです。ビブリア古書堂の事件手帖は2013年にＴＶドラマ化もされてますから、知っている人も多そうです。賛否両論もの凄いことになってましたが、私は第一話目を10分ぐらい見て、その後は視聴しませんでした。原作小説は面白いですから、今後も続巻が出るたびに即行でゲットするんだろうと思ってます。【送料無料】ビブリア古書堂の事件手帖5 [ 三上延 ]価格：599円（税込、送料込）

  2014/02/05

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  終物語・中　西尾維新

  終物語・上 からの続巻なんですけど、内容的には鬼物語の続編です。傾物語 → 鬼物語 → 終物語・中 の順番らしいです。   終物語・中西尾維新     終物語・中 講談社BOX西尾維新 この巻は私の好きな神原駿河が大活躍でした。相変わらず自分に素直な変態で、阿良々木君を敬愛してやまない素晴らしい人物でした。阿良々木君と恋人の戦場ヶ原との会話よりも、神原との会話の方が読んでて面白いんですよね。八九寺真宵に代わり活躍している憑藻神の斧乃木ちゃんも無表情なまま感情豊に阿良々木君を助けたり、阿良々木君を罵倒したりで良いアジだしてます。この巻では今までその存在は知られていても、名前すら語れていなかった忍野忍こと旧キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの初代眷属・怪異殺しが登場し、二代目眷属の阿良々木君とのバトルに突入するんですが、その結末まで書いてしまうと、まだ未読で読むのを楽しみにいている人の邪魔になるので、詳細は省きたいと思います。いつものことながら、一冊読み終えると続巻が読みたくなります。「終物語・下」の発売が待ち遠しいです。【送料無料】終物語　（中） [ 西尾維新 ]価格：1,575円（税込、送料込）

  2014/02/03

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  グランクレスト・アデプト 無色の聖女、蒼炎の剣士　夏希のたね

  この小説はグランクレスト戦記　1　2 や メイジ オブ リージュ　と世界観を共有する小説です。  グランクレスト・アデプト無色の聖女、蒼炎の剣士夏希のたね    グランクレスト・アデプト 無色の聖女、蒼炎の剣士　富士見ファンタジア文庫著・夏希のたね監修・水野良巻頭のカラーページでセーラー服の女子高生が描かれてたので、平穏な世界から異世界に飛ばされるって、ある意味ファンタジーの王道パターンか？とか読み始める前に思ったんですけど、読んでみるとキッチリ設定にひねりが加えられていて面白かったです。主人公の少年・ロイは邪紋使い(ｱｰﾃｨｽﾄ)の傭兵です。君主(ﾛｰﾄﾞ)に雇われた傭兵団の一員で、セーラー服の少女・真璃がグランクレストの世界に現れる瞬間に遭遇します。ま～そこからは、葛藤・成長・剣・魔法ってファンタジーな世界が展開されていくんですが、基本的には後に無色の聖女、蒼炎の剣士と呼ばれる真璃とロイの物語です。独自の設定に基づく君主(ﾛｰﾄﾞ)の爵位制度や、邪紋使いや吸血鬼・人狼・魔女、それはこの本を読んでも楽しめますが、できれば本編のグランクレスト戦記から読んだ方がより楽しめると思います。世界観を共有しつつ違う作家が書く小説。作家によって作風が違いますからシェアードワールドノベルって面白いんですよね。【送料無料】グランクレスト・アデプト [ 夏希のたね ]価格：609円（税込、送料込）

  2014/02/01

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  メイジ オブ リージュ　内山靖二郎

  この物語は グランクレスト戦記　1　2 と世界観を共有するシェアードワールドノベルです。   メイジ　オブ　リージュ内山靖二郎   メイジ オブ リージュ　MF文庫J内山靖二郎監修　水野良水野良のグランクレスト戦記はいわゆるファンタジーの王道、剣と魔法の立身出世物語なんだと思いますが、この小説は世界観は共有してますが、メイジ(魔術師)学校・魔法大学に通う少年ビンスを主人公にファンタジーな学園生活が書かれてます。表紙を見てもわかるように、ヒロインとして少女が二人登場します。銀髪がメノウ、ピンク髪がマルティナです。メノウは無表情キャラ...。ふと疑問に思ったんですが、この系統のキャラっていつぐらいから流行りだしたんですかね～？うる星やつらの「おユキ」ぐらいからでしょうか？もっと昔からいそうですよね～。最近では涼宮ハルヒの憂鬱の長門有希でしょうか？ハルヒが当って以降増えてきたような気がするんですけど、気のせいでしょうかね～。気になります...。話を戻して、マルティナはお嬢様キャラです。主人公は無自覚にモテてます。ま～魅力のない人物が主人公なんて読んでてもつまらないですから、それでいいんですが内容は甘いだけの学園小説ではありません。グランクレストの世界観を踏襲しつつ面白く学園生活を描いてます。そして読みながら、魔法大学...通ってみてーよ！とヲタなオッサンは思ってしまうのでありました。【送料無料】メイジオブリージュ [ 内山靖二郎 ]価格：609円（税込、送料込）

  2014/01/29

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  源内なかま講　高橋克彦

  この本も「だましゑシリーズ」の一冊です。だましゑ歌麿から始まりおこう紅絵暦　春朗合わせ鏡 蘭陽きらら舞 と続きこれで5冊目になるんだと思います。   源内なかま講高橋克彦    源内なかま講　文藝春秋 高橋克彦タイトルにもあるように今回は源内、有名な平賀源内が主人公です。しかし、以前から登場する蘭陽や春朗は変わらずに登場して活躍します。幽霊話から宝探しまで、源内にピッタリな内容になってると思います。死んだと思われていた源内が実は生きていて、仲間たちと様々な事件に遭遇するってのが大筋です。細かい内容は書くと読む楽しみがなくなってしまうので書きませんが、この時代は後世まで名前が伝わる有名人がイッパイなんですよね。特に浮世絵に造形の深い作者が得意な時代なんだと思います。喜多川歌麿・葛飾北斎・山東京伝・窪俊満・十返舎一九などなどビッグネームがシリーズに登場しますからね～。有名すぎるぐらいに有名ですから、作品を目にしたことのある人も多いかと思います。私は浮世絵はけっこう好きです。見てて飽きないんですよね。これで、シリーズ五冊読んだんですが、六冊目の「かげゑ歌麿」も発売されてますから、いずれは読みたいと思ってます。【送料無料】源内なかま講 [ 高橋克彦 ]価格：620円（税込、送料込）【中古】 源内なかま講 ／高橋克彦【著】 【中古】afb価格：800円（税込、送料別）

  2014/01/25

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  グランクレスト戦記 2 常闇の城主、人狼の女王　水野良

  グランクレスト戦記　1 虹の魔女シルーカ　の続巻で今回も安定した面白さでした。   グランクレスト戦記 2常闇の城主、人狼の女王水野良     グランクレスト戦記 2 常闇の城主、人狼の女王　富士見ファンタジア文庫水野良 今回はある意味ファンタジーの王道「吸血鬼」と「人狼」と「魔女」が登場します。普通、吸血鬼といえば吸血による伝染が一般的なんでしょうけど、そこはグランクレスト独自の世界観による解釈が加えられ、吸血鬼･人狼・魔女の成り立ちも違ってます。人狼も吸血鬼に支配される配下ではないです。魔女も大鍋で不気味スープを煮ている老婆だけではありません（笑）主人公は前巻で一度手に入れた力を失い、そこからの再度出発です。新しい仲間も増えて、敵味方双方の新キャラも登場して、物語は盛り上がっていくのであろうと思います。早く続巻が読みたいですが、いつものことながら、そこは作者次第なんですよね～。【送料無料】グランクレスト戦記 [ 水野良 ]価格：630円（税込、送料込）

  2014/01/23

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  蘭陽きらら舞　高橋克彦

  これは前に書いた　おこう紅絵暦　春朗合わせ鏡 同様に「だましゑシリーズ 」の一冊です。   蘭陽きらら舞高橋克彦     蘭陽きらら舞　文藝春秋 高橋克彦タイトルにもあるように蘭陽が主人公な本なのかな？と思ってたんですけど、シーリーズ本ですから、今までと同じような感じでした。主要な登場人物も同じですから、シリーズを読んでる人なら面白いと思います。しかし、この本から読み始める人でも問題なく楽しめそうです。軽業(ｱｸﾛﾊﾞｯﾄ)が得意で、女よりも美しい蘭陽の心の奥底に封印されていた事件などが書かれてますから、今回の物語の中心にいるのはやはり蘭陽なんでしょうね～。蘭陽が活躍するのは読んでいて痛快ではあるんですが、今回は事件解決とともに心に深い傷を負うことになったのかもしれません。次巻ではそれが物語りに影響しているのか？春朗は父親の跡を継ぐのか？とか気になることがイッパイです。前回も書きましたが春朗は後の葛飾北斎です。作者は浮世絵研究もしてるひとですから、そのあたりの物語は得意なんでしょうね～。そこに、いつものように人情や幽霊・事件なんかが絡んできて面白い本になっていると思います。続編の「源内なかま講」「かげゑ歌麿」も早く読みたいです。【中古】 蘭陽きらら舞 ／高橋克彦【著】 【中古】afb価格：200円（税込、送料別）【送料無料】蘭陽きらら舞 [ 高橋克彦 ]価格：680円（税込、送料込）

  2014/01/21

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  春朗合わせ鏡　高橋克彦

  おこう紅絵暦 と同じ 「だましゑシリーズ」の一冊です。この作家は伝奇・SFから時代モノまで幅広く書いてるんですけど、浮世絵研究もされてる人なので、時代モノの登場人物はその関係者が多く登場したりします。  春朗合わせ鏡高橋克彦    春朗合わせ鏡　文藝春秋 高橋克彦主人公がタイトルにもなってる春朗、後の葛飾北斎です。葛飾北斎は有名ですから名前ぐらいなら誰でも聞いたことぐらいはあるかと思います。しかし、春朗と言われてもほとんどの人は？？？ってなりますよね。安永7年（1778年） 浮世絵師・勝川春章の門下となる。狩野派や唐絵、西洋画などあらゆる画法を学び、名所絵（浮世絵風景画）、役者絵を多く手がけた。また黄表紙の挿絵なども描いた。この頃用いていた号は「春朗（しゅんろう）」であるが、これは師・春章とその別号である旭朗井（きょくろうせい）から1字ずつもらい受けたものである。（Wikipediaより抜粋） ってことです。北斎は生涯に様々な名前を名乗ってましたから、聞き覚えのない名前がイッパイです。引越しマニアでも有名ですから、そのあたりから北斎隠密説が生まれたんでしょうね～。この本は春朗時代の北斎のことが書かれてるんですが、幽霊話あり人情話ありの様々な事件を解決していく過程が面白いです。登場人物も個性的で、相方の歌舞伎役者(女形)の蘭陽がいいアジだしてます。女よりも美しく、華麗に軽業(ｱｸﾛﾊﾞｯﾄ)をこなし喧嘩も強い。情に厚いですが短気でわがまま。名前だけなら窪俊満や山東京伝などの有名人も登場します。同じ作者の小説で山東京伝を主人公にした「京伝怪異帖」があります。この本はシリーズの一冊ですけど、この本だけでも十分面白く読めると思います。【中古】 春朗合わせ鏡 ／高橋克彦(著者) 【中古】afb価格：105円（税込、送料別）【送料無料】春朗合わせ鏡 [ 高橋克彦 ]価格：570円（税込、送料込）

  2014/01/16

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  おこう紅絵暦　高橋克彦

  これはシリーズモノの中の一冊なんですが、今回は人情話が多かったように思います。  おこう紅絵暦高橋克彦    おこう紅絵暦　文藝春秋 高橋克彦「だましゑシリーズ」の中の一冊で、だましゑ歌麿に続く第二弾です。北町奉行所筆頭与力の妻で、元柳橋の芸者のおこうが活躍する短編集でした。知力も胆力もあるおこうが、夫の仙波一之進とそれに関わる人々との暮らしの中で不審に感じたり、不思議に思ったことを、仲間と協力しながら紐解いていきます。おこうの過去に関わる人間が今回は多く登場して、涙ながらに物語がすすんだり、非情な悪人に怒りを覚えたりしながらすすんでいきましたが、今回の本も面白かったです。人間描写が登場人物に厚みをもたせています。このシリーズは続編もまとめて読んだので、人間関係など忘れる前に楽しく読めました。読んでいるシリーズの続巻がでると嬉しくて買って読むんですが、続巻が発売するまでに間があきすぎると、そのあいだにも本をイッパイ読んでるので、設定とか細かい人間関係とか忘れてしまうんですよね（苦笑）読みすすめていくうちに、ある程度は思い出すんですが、やはりシリーズものは続けて読みたいと思ってしまいます。でも、全部出るのまで我慢できるわけもなく発売すると買ってしまうんですよね。【送料無料】おこう紅絵暦 [ 高橋克彦 ]価格：570円（税込、送料込）【中古】 おこう紅絵暦 文春文庫／高橋克彦(著者) 【中古】afb価格：200円（税込、送料別）

  2014/01/14

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  智天使(ｹﾙﾋﾞﾑ)の不思議　二階堂黎人

  私の好きな水乃紗杜瑠シリーズなんですが、このシリーズは大きく二種類に分かれてます。社会人になってからの物語である  「～マジック」 シリーズと、学生時代の物語である「～不思議」シリーズです。タイトルを見れば一発でどちらのシリーズかわかります。ですから今回の本は学生時代の紗杜瑠が主人公です。  智天使(ｹﾙﾋﾞﾑ)の不思議二階堂黎人    智天使(ｹﾙﾋﾞﾑ)の不思議 　光文社二階堂黎人私は水乃紗杜瑠のシリーズはどちらかといえば「～マジック」とタイトルにつく社会人になってからの物語が好きなんですが、より推理小説らしいのは「～不思議」のシリーズなんだと思います。今回の本は読む前にそのタイトルから学生時代の紗杜瑠のことしか書かれてないんだろうと思ってたんですが、関連した事件が何年にもわたり起こるので、紗杜瑠の学生時代から現代までが書かれてました。当然ですが学生時代から紗杜瑠は変人です。戦前から戦中、戦後まで長く暗く重い事件が書かれてました。今回は私でも読んでる途中で、物語の最後に書かれる犯人の正体というか出自といえばいいのか、がなんとなくわかったので、推理小説マニアな人ならもっと早い段階で気付いてしまうのかもしれません。事件自体は暗いものですが、主人公の水乃紗杜瑠の性格のおかげで暗いだけではないのが物語を読みやすく感じさてくれてるのかもしれません。推理小説に抵抗のない人なら二階堂黎人の本は面白いと思います。今はとりあえず、東尋坊マジックを買って読みたいです。【送料無料】智天使の不思議 [ 二階堂黎人 ]価格：860円（税込、送料込）【中古】 智天使の不思議 ／二階堂黎人【著】 【中古】afb価格：350円（税込、送料別）

  2014/01/08

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  鬼蟻村マジック　二階堂黎人

  以前書いた 名探偵 水乃紗杜瑠の大冒険 と同じシリーズです。   鬼蟻村マジック二階堂黎人    鬼蟻村マジック　原書房 二階堂黎人前回も書きましたが主人公の水乃紗杜瑠は超美男で頭脳明晰。しかし、多趣味で変人。個性の塊で憎めないヤツです。いつもは会社の後輩で紗杜瑠に淡い恋心を抱いている美並由加理とのコンビが多いんですが、今回は会社の先輩でタイトルにもなってる鬼蟻村出身の臼田竹美とのコンビになります。鬼蟻村は昔は鬼有里(きあさ・おにあり)と呼ばれていた土地で、臼田竹美の出身地です。その地名から鬼無里を想起することと思いますが、作中では阿倍比羅夫に敗れて逃げた鬼が行き着いた土地が鬼有里に、鬼がいなくなった土地が鬼無里になったということになってます。臼田竹美に頼まれ婚約者のふりをすることになった紗杜瑠は、鬼蟻村で犬神家の一族並みの旧家のドロドロした確執と、殺人事件に巻き込まれていきます。ちなみに婚約者のふりをするにあたって紗杜瑠が臼田竹美からいただく謝礼は、初代から四代目までそろってる箱付きの完品リカちゃん人形です（笑）多趣味な紗杜瑠は箱付きの完品リカちゃん人形コレクターでもあります。エサにつられて仕事をほっぽらかして鬼蟻村に行くことになった紗杜瑠が前時代的で封建的な村の中で知恵を絞って事件の真相に迫るという話でした。トリックや細かい内容などを書いてしまうのは無粋ですから、興味がある人は読んでみてください。同作者の「二階堂蘭子シリーズ」と比べれば読みやすく、紗杜瑠のキャラも明るいですから、重すぎる推理小説が苦手な人でも面白く読めるかもしれません。【送料無料】鬼蟻村マジック [ 二階堂黎人 ]価格：1,890円（税込、送料込）【中古】 鬼蟻村マジック 文春文庫／二階堂黎人【著】 【中古】afb価格：250円（税込、送料別）【送料無料】鬼蟻村マジック [ 二階堂黎人 ]価格：800円（税込、送料込）

  2014/01/07

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  えびす聖子　高橋克彦

  高橋克彦の本は今までに何冊も読んできましたので、今回のも本の帯やタイトルから好きな内容に違いないとの確信もと読んでみました。   えびす聖子高橋克彦    えびす聖子 幻冬舎高橋克彦 今回の主人公の出身地は斐伊の里(現在の島根県木次町辺り)で、主な舞台となるのが因幡国です。因幡と聞けば因幡の白兎を想起する人も多いのではないでしょうか？私はそうでした。本の帯にも出雲神話を大胆に解釈した高橋版「古事記」とありますから、それは正しかったです。主人公のシコオ(醜男)本文から一部抜粋しますが、醜は神に召された者を示す言葉であって、それに男がついて醜男となれば最強の武人という意味になるらしいです。主人公が出雲神話をベースに活躍する物語なんですが、そこに作者が得意な伝奇ロマン的解釈がくわえられてます。普通の歴史小説も好きですが、それだけだと宇宙人とか登場しませんからね～（笑）スサノオ・スクナヒコ・スセリ...好きな人にはたまらない名前が並んでます。主人公の父親は名前しか登場しませんが、フユギヌというらしいです。天冬衣神のことだと思います。そこから考えれば主人公のシコオの正体は誰なのか？ってのはおのずから導き出されるんですが、全部書いてしまうと読む楽しみが無くなってしまうので、興味のある人は読んでみてください。作風はいつもの高橋克彦ですから、そこに抵抗の無い人は面白く読めると思います。【中古】 えびす聖子 ／高橋克彦(著者) 【中古】afb価格：200円（税込、送料別）【送料無料】えびす聖子 [ 高橋克彦 ]価格：760円（税込、送料込）

  2014/01/02

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  十二国記　丕緒の鳥　小野不由美

  面白いんですよねこのシリーズ。   十二国記 丕緒の鳥小野不由美   十二国記 丕緒の鳥 新潮文庫小野不由美ずっと講談社X文庫で読んでたんですけど、完全版になって新潮社から出版...。どんなかたちにせよ続編が読めることは読者としては凄く嬉しいんですが、できれば途中から出版社の変更とかやめてほしいんですよね。本棚に並べたときに途中から背表紙が違ってて不快なんです。すでに持ってるものを内容も同じなのに、新しく買いなおすのも馬鹿らしいですしね。ま、いろいろ大人な事情があるんでしょうけどね～。表紙絵が山田章博から変更されてないのは良かったです。十二国記は十二の国からなる架空の世界の話なんですが、その世界観は古代中国に近似してるんだと思います。今回は短編集で、私の好きな景王 陽子はほんの少ししか登場しませんでした。陽子を主人公に据えた長編が読みたいんですけどね～。しかし、なかなかに面白い短編集でした。あらかじめ十二国記の世界観をある程度知らないと面白くないかもな～と思いました。十二国記は ＮＨＫでアニメ化 されてます。 けっこう面白かったです。アニメオリジナルの登場人物とか賛否の分かれるところでしょうけど、異世界で王となった陽子と、そうでない一般人としてのオリジナルキャラとの境遇の差とか、見るべき部分もあったんでしょうね～。私としてはオリジナルキャラは不必要かな～と思ってました。【送料無料】月の影 影の海（上巻） [ 小野不由美 ]価格：546円（税込、送料込）【送料無料】月の影 影の海（下巻） [ 小野不由美 ]価格：546円（税込、送料込）【メール便不可能】【中古レンタルアップ ディスク単品】 DVD アニメ 十二国記　全16巻＋総集編...価格：34,100円（税込、送料別）

  2013/12/27

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  終物語・上　西尾維新

  シリーズを通してずっと読んでますが、今回は今までと違った物語？になってました。   終物語・上西尾維新    終物語・上 講談社BOX西尾維新物語シリーズは全体を通して怪異の物語だったんですが、今回は怪異は登場せず、ミステリー小説のような内容になってました。普段なら登場する怪異関係の人物も全然活躍しない...。戦場ヶ原ひたぎは登場しても普通の学園小説のようなシーンしかありませんでした。羽川翼は探偵？のような役回りで、いつものように「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」 と言いつつも明晰な頭脳をフル回転してました。表紙絵にもなってる忍野扇・扇ちゃんは不吉な雰囲気を漂わせてるんですよね。暗いというか黒いというか、物語の重要人物で黒幕なんでしょうけど、その正体はいまだに不明。話は主人公・阿良々木暦の過去へと遡っていくんですが、今回はなにしろ暗いです。いつものような明るさはありません。できれば、いつものような展開を下巻では期待したです。あまり内容に触れると、未読の人の邪魔になるので、このあたりでやめておこうかと思います。【送料無料】終物語（上） [ 西尾維新 ]価格：1,575円（税込、送料込）

  2013/12/19

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  新約とある魔術の禁書目録・8　鎌池和馬

  やっと読み終えました。読もう読もうと思いつつやることイッパイでなかなか時間が...。    新約とある魔術の禁書目録鎌池和馬     新約とある魔術の禁書目録・８　電撃文庫鎌池和馬相変わらず分厚くて面白い小説でした。今回は約400ページ。そろそろ登場させてちょーだいなとここ数巻ずっと思ってたインデックスがやっと活躍する巻が出たと喜んで読んでたんですけど、途中から存在感が薄らいでいきました。やっぱり、あんまり活躍しないのね～と諦めの境地で読んでました。御坂はそこそこ活躍、しかし新しいキャラたちのほうがいつもどおりに活躍してました。ま～面白いから良いんですけど、やっぱりタイトルにもある禁書目録（インデックス）の活躍が読みたいんですよね～。どんどん新キャラが増えるのは面白くて楽しいんですけど、登場人物の把握が難しくなっていきます。人間関係とか複雑に絡み合って、たまに登場するだけのキャラなんか「誰？」ってなりますからね～。主人公は毎回凄まじいい災厄に見舞われながらも、着実にハーレムを築いてます。戦いはどんどん大規模に、科学と魔術が交差しまくりです（笑）この小説は、北欧神話・キリスト教系の話・科学vs魔術、学園総括理事長として登場するアレイスター・クロウリー等々、ソッチの方に興味のある人には面白い内容になってると思います。

  2013/11/27

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  講談 碑夜十郎 半村良

  時代小説って細かくいろんな内容のものがひとくくりにされてると思うんですよね。正史とか偽史とかごちゃ混ぜで混沌としてます。その中から好みの作家を探し当てるのってなかなか難しいと思うんです。今回の小説は、まず作者の半村良の本が好きってことで買って読みましたから、いわゆる作家買いです。面白いんですよね。半村良の小説って。   講談 碑夜十郎半村良   普通の時代小説かと思いきや、そこは半村良ですから、期待通りな面白い小説になってます。主人公は素っ裸で気を失っているところを、花房のお絹に助けられます。このお絹が姉御肌ないい女なんですよね。記憶が無く名もないと不便なので、碑の側で夜に拾われたから碑夜十郎。そのまんまですが妙に格好の良い名前です。その名の似合う美男子なんですけどね夜十郎。脇役として登場する「天保六花撰」もいいアジを出してます。講談・歌舞伎が好きな人なら知ってるかもしれないですけど、普通は知らないですよね。この小説は「天保六花撰」をベースに書かれているらしいので、講談・歌舞伎好きな人も面白く読めるのかもしれません。うんすんカルタの柄の着流しを颯爽と着こなし、悪に敢然と立ち向かう。痛快時代小説です。何をどう書けばいいのか迷うのはいつものことなんですが、面白い部分のネタバレにならないように本のことを書くのって難しいです。とにかくこの本は普通の時代小説ではないので、普段時代小説を読んでいる人でも、違った面白さを感じられると思います。時代小説を読まない人でも、半村良的な小説が好きな人なら面白く読めることでしょう。ＮＨＫの金曜時代劇で阿部寛を主役にしたドラマ「天晴れ夜十郎」の原作でもあります。細かい設定は違いましたが面白かったです。また、再放送してほしいものです。次こそキッチリ録画するのに...。半村良なら「石の血脈」 「産霊山秘録」  この二冊もオススメなんですが、江戸の昔に思いを馳せながら痛快な時代モノを読むのもたまにはいいと思います。 ＳＦ的な内容を含む独特な時代小説ですが、だからこその面白さがありました。

  2013/10/17

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  吸血鬼ハンターＤ　菊池秀行

  一時期凄く人気があった小説です。昔アニメ化されて、忘れた頃に再びアニメ化されました。最初はＯＶＡで次が映画でしかも英語で字幕...。   吸血鬼ハンターＤ菊池秀行 吸血鬼ハンターＤ　朝日ソノラマ文庫菊池秀行表紙絵にもなってるトラベラーズハットを被った男が主人公のＤです。現在、38巻まで出てるようですが、私は19巻までしか読んでません。面白いんですけどね。最近、菊池秀行の新刊を読むことが少なくなりました。20代のころはガンガン読んでたんですけど。この小説のタイトルにもなっている「Ｄ」はダンピールです。ダンピール（Dhampir）は、東欧やロシアの伝説に登場する、ヒトと吸血鬼の混血。(Wikipediaより抜粋)吸血鬼でＤ...。イヤでも想像してしまうＤの頭文字を持つ吸血鬼。Ｄはその神祖と呼ばれる男と人間の女性の間に生まれたバンパイアハーフです。吸血鬼の力をもって吸血鬼を狩ります。時代は今よりもはるかな未来。美しくて強くて冷酷に見えて男くさくて優しい。ま～格好良い主人公です。世界は吸血鬼に支配され、繁栄した吸血鬼が永い月日とともに衰退した時代。登場する武器は凄く科学的なんですが世界観は中世ヨーロッパな感じです。この小説は内容が評価されて売れたってのもあるんでしょうけど、表紙絵が確実に売り上げに貢献したことは間違いないと思います。なんせ 天野喜孝 ですからね～。名前を知らなくても絵を見たことのある人は多いと思います。超有名ゲーム・ファイナルファンタジーシリーズやアニメ・タイムボカンシリーズ等のキャラクターデザインをしてた人ですからね～。小説は19巻まで読みましたが、何巻読んでも1巻が一番面白かったです。登場人物も一番魅力的だったと思います。しかし、こーして思い返しながら書いてると続きを読みたくなってきますね。古本でまとめ買いして読もうかと検討中です。【送料無料】【smtb-u】【中古】ライトノベルセット(文庫) 吸血鬼ハンターD(ソノラマ文庫版) 全...価格：4,180円（税込、送料込）【楽天ブックスならいつでも送料無料】吸血鬼ハンターD [ 菊池秀行 ]価格：3,545円（税込、送料込）【送料無料】【smtb-u】【中古】CDアルバム 吸血鬼ハンターD オーディオドラマコレクション 5枚...価格：17,900円（税込、送料込）

  2013/10/07

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  鋼殻のレギオス25 アンド・ゼン・アフター・ザット　雨木シュウスケ

  この前の巻で終わったのかと思ってたんですけど、新刊が出てたので読んでみました。  鋼殻のレギオス 25アンド・ゼン・アフター・ザット雨木シュウスケ      鋼殻のレギオス25 アンド・ゼン・アフター・ザット　雨木シュウスケ1巻以前の話と、24巻から数年後の話があったので、まー短編集ですよね。時代はにかわり、女王アルシェイラに息子が産まれてました。主人公のレイフォンは相変わらず存在感が薄いです。読んでいて？と疑問に感じる部分が少なからずありましたので、いずれ「○○のレギオス」って新しいタイトルで新刊が出るのかもしれません。すでに色々出てますからね～。「鋼殻」「聖戦」「レジェンド・オブ」最終巻なのに新キャラや新設定を出すのってどうよ？とも思うんですが、レギオスの新シリーズに向けての前フリなら、それもまたＯＫですよね。でも、レギオスではない別のシリーズがすでに始まっていて、1巻も出版されてるようなので、レギオスは期待を持たせておいて、続編が全然出ないなんてことになるんだろうな～と嫌な予感しかしないんですよね、今のところ。いつかは続編が出ることを期待しつつ、最終巻まで読んだ感想は「面白かった」でありました。

  2013/09/27

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  グランクレスト戦記　1 虹の魔女シルーカ　水野良

  この人の本は面白いんですよね。新しいシリーズが始動したようなので、とりあえず読んでみました。   グランクレスト戦記 1虹の魔女シルーカ水野良    グランクレスト戦記 1 虹の魔女シルーカ　富士見ファンタジア文庫水野良この作家の小説は出版されてるのは全部読んでると思います。ロードス島戦記・クリスタニア・魔法戦士リウイ・ブレイドライン...。どのシリーズも面白かったです。遅筆なんですけどね（笑）ロードスやクリスタニアに共通するフォーセリア世界のように、今回の物語はシェアワールドノベルになるようです。すでに何冊かは出版予定があるようなので、それも読んでみようと思ってます。物語は剣と魔法の世界。聖印と領土を奪い合いながら爵位を得ていく君主を主人公に物語りは展開します。表紙の二人が主人公・テオと魔法使いシルーカです。放浪の君主で領地を持たないテオ、才気溢れ自らもそれを自覚しているシルーカが出会って、契約し、戦い、敗れ、再起を目指す。一冊の中にてんこ盛りです。他の作家が同じ世界の物語を違う視点から描いた小説が今後出版されるので、そちらも読んでいく気満々です。ただ、いまのところフォーセリア世界ほどの広がりをもつことができるかは不明です。そのあたりは、今後どれだけ面白い物語が出版されるかにかかってると思います。とりあえず、早く次巻が読みたい一冊ではあります。【送料無料】グランクレスト戦記（1） [ 水野良 ]価格：630円（税込、送料込）

  2013/09/25

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  大江戸巨魂侍　鳴海丈

  このシリーズは買い忘れてたので、既刊分三冊まとめ買いして一気に読みました。  大江戸巨魂侍鳴海丈   大江戸巨魂侍　廣済堂文庫鳴海丈まずタイトルがアレな感じですよね（笑）しかも表紙絵が天狗って...。この作家の小説は、艶っぽい時代小説と普通の時代小説の二系統に分かれるんですが、大江戸巨魂侍はタイトルからも想像できるとおりに艶っぽい方です。私は別に小説に艶っぽさを求めてないので、そちらはどうでもいいんですが、この作家の時代小説は面白いので読んでます。眠狂四郎の昔から時代物と艶っぽさは切り離せないものなんでしょうかね？水戸黄門にもお銀の入浴シーンがありましたし（笑）この作者の時代小説の多くに登場する 男装の女性 が当然の如く今回も登場します。女忍なんで変装しても不自然な設定ではないんですが。刀腰女ってのもよく出てくる気がします。頭を剃りあげた女性剣士なんですが、男子禁制の大奥の警備などを担っていたという設定です。実際にそんな役職があったのかどうかは不明です。で、主人公なんですが、その名が 巨城魂之介（おおしろたまのすけ）略して巨魂（笑） 大身旗本ですが老中筆頭を殴ってからブン投げて、身分を捨ててしまった正義漢なんですが、気は優しくて力持ち ってかんじでモテまくります。当然、剣戟も面白いです。この作者、昔は「完殺者真魅(ジェノサイダー・マミ)」の原作を書いたり、名作「妖刀伝」や「超電子バイオマン」の脚本もやってますので、そっちのほうでも面白い小説を期待したいんですが、今は時代小説がメインですからそこは少し残念ではあります。

  2013/09/13

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  僕は友達が少ない 9 平坂読

  コレはアニメ化もされたので知ってる人も多いと思います。新刊が出てたので読んでみました。   僕は友達が少ない 9    僕は友達が少ない 9  MF文庫J 平坂読ハーフで金髪で目つきが悪くて人付き合いが苦手で言葉足らずで臆病で料理上手な主人公・羽瀬川小鷹と、同じようにそれぞれに問題を抱えた仲間達・隣人部の物語なんですが、9巻も今までと同じく人間関係に悩みながら成長していく過程が描かれてます。以前、作中で登場したゲーム、その名も ロマンシング佐賀 佐賀県の会社が開発したファンタジーＲＰＧが今回も登場します。佐賀だけに敵はワラスボ風のモンスター...。私は普段ゲームってまったくしないんですが、実在したらチョットだけプレイしてみたくなるようなステキなタイトルと内容です。新しい人間関係に、明かされた人間関係。毎度の事ながら面白く読ませていただきました。リア充をうらやんだり、やっかんだり、ひがんだりしている主人公をはじめとした仲間たちですが、それぞれに天才だったり美女だったりで、それはまー架空の物語ならではの設定ですよね。普通だったら、それだけでスターを食ったときのマリオ並みの無敵パワーを発揮できるだけの才能・容姿・能力を持った人物が、それぞれの理由でとても残念な人になってるのが面白くもあり歯がゆくもありで、そんなところが楽しいです。【取寄せ品】☆1万円以上の御注文で送料無料☆僕は友達が少ない 新品 1〜10巻 + CONNECT 1巻 + ...価格：8,143円（税込、送料別）

  2013/09/02

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  暦物語　西尾維新

  色んな本を読みながら撮り溜めた番組を視聴したりしてるんで、たまに頭がパンパンになりそうになります。趣味なんでそれでいいんですが、何もしないでユックリするのも良いなと最近考えることもあります。性格的に無理でしょうけど...。  暦物語西尾維新  暦物語 講談社BOX西尾維新いつも思うんですが講談社BOXは高いです。面白いので物語シリーズは買ってますが、普通に出版してもらいたいです。ハードカバー並みの価格ですからね～。今回の暦物語は主人公・阿良々木暦の物語です。長編ではなく、今までの物語の隙間を埋めるような短編集です。未読の人もいると思うので細かい感想は書きませんが、最後の最後で八九寺真宵が復活？したのがナイスでした。その後の話は『終物語』に続くんでしょうから楽しみです。いいキャラなんですよね八九寺真宵。小学生女子の幽霊ですがとても知的で愉快なやりとりを主人公と繰り広げてくれます。アニメでは加藤英美里さんの声と相まって魅力的なキャラと化してます。私は登場人物の中では神原駿河が好きなんですけど、これまた面白いキャラですからね～。本人は百合な性癖なのに読む本はＢＬ全開。主人公のことを誇大に尊敬していて、それを隠そうともしない男前なサッパリした性格が読んでて面白いんです。同作者の「刀語」も全部読みましたが、私は「物語シリーズ」の方が面白いです。しかし、ヒロインの「とがめ」はアニメ化したときに中の人が田村ゆかりさんになって魅力倍増しましたよね（笑）「ちぇすとー」って掛け声を「ちぇりおー」って間違ってたのが面白かったんですよね。高いと思いつつも面白いので買ってしまう「物語シリーズ」の感想？でした。 【送料無料】暦物語 ［ 西尾維新 ］

  2013/08/22

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  鋼殻のレギオス24 ライフ・イズ・グッド・バイ

  最終巻が出たので読んでみました。 鋼殻のレギオス　24ライフ・イス・グッド・バイ    鋼殻のレギオス　1～24巻 富士見ファンタジア文庫雨木シュウスケ長く続いてましたが、とうとう終わってしまいました。超鈍感の主人公レイフォン・アルセイフが誰とゴールするのかと、世界の命運と同じぐらい興味のあった恋愛事にも決着が（笑）三人の誰かとくっつくんだろうとは思ってたんですが、ある意味順当な結末でした。そりゃーあからさまに自分を好いてくれる可愛子ちゃんとくっつきますよね。戦いは最終決戦なはずなのに、実に盛り上がりに欠けるものでした。アイレインも活躍してましたが、コレって「レジェンド・オブ・レギオス」「聖戦のレギオス」「鋼殻のレギオス」の三作を読んでないと、アイレインやサヤ、ディクセリオの登場が唐突な感じはするよなー、とか思うんですよね。鋼殻のレギオスだけ読んでても面白いんですが、三作読んでるともっと面白い。そんな感じです。でも鋼殻以外の二作は、ラノベ感が無くて内容が重い・暗いってのがあるんですよね。鋼殻の方は天剣授受者なんて最終的にはほぼ関係なかったですからね～。活躍はしてたんでしょうが、描かれてる場面が少なかったんですよね。けっこう戦死しちゃいましたしね。もっと活躍してる場面が読みたかったです。

  2013/07/05

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  俺の妹がこんなに可愛いわけがない

  面白い小説だったんですが最終巻です。買った当日に読んでみました。 俺の妹がこんなに可愛いわけがない  俺の妹がこんなに可愛いわけがない伏見つかさ電撃文庫とうとう最終巻が発売になりました。面白かったんですよね。この小説。今回でシスコン兄とブラコン妹の物語は終幕を迎えましたが、予想外のエンディングでした。ココからはネタバレになるので、これから読もうと思ってる未読の人はパスしてください。主人公・高坂京介は読モで陸上選手で超勝気で超ヲタクな妹・高坂桐乃の人生相談から始まるドタバタに巻き込まれていくんですが、この男はパンピーな風貌のクセに超モテます。まー性格が良いからなんですけどね（笑）桐乃の友人で同じく 読モの新垣あやせ桐乃の友人で外見がロリッ娘な来栖加奈子桐乃と京介共通のヲタ友で、レイヤーの黒猫こと五更瑠璃京介の幼馴染で地味メガネの田村麻奈実中学の同級生で巨乳不登校な櫻井秋美これら全ての自分を好いてくれる娘を突破撃沈して実妹に突っ走りました...。告白して、プロポーズして、擬似結婚式して、誓いのキスして、って読んでて姉も妹いない私は別に何も考えずに読めましたが、いる人は楽しく読めるんだろうか?＆読めたんだろうか？と素朴な疑問が...。ガチな人以外は「無いわー」ってなもんなんでしょうかね？ 学校を卒業するまでの短期間の恋人って約束で付き合ってたらしいですが、それだけでは終わらない面白そうな場面が描かれたエンディングでした。スピンオフなんかが出たら、間違いなく買ってしまうことでしょう。現在アニメも放送されてますが、はたして原作に忠実に放送できるのか興味が尽きません。アニメは原作の面白い部分を大量に省略してしまっているのが残念なトコロです。以前から書いてますが、何の魅力もない平凡な主人公の本なんて読んでも面白くなさそうですよね。登場人物は、モテたり変人だったりした方が面白いんです。そして、私の感想文はとても偏った書き方になってるのは自覚してますが、普通に感想文なんて書いても私が面白くないんです（笑）

  2013/06/13

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  カムナビ

  本はいいですよね。想像(妄想)力を鍛えてくれます。特に好きなジャンルの本ならたまりませんよね。 カムナビ梅原克文   カムナビ　上下巻梅原克文角川書店 高温で焼かれた死体・謎の土偶・旧辞・蛇身・超能力なんてキーワードが出てきたら、私は確実にピクリと反応します（笑）主人公は若き考古学者・葦原志津夫です。父親の失踪から始まる事件は、古代の謎から宇宙の謎まで壮大なスケールの物語に発展していきます。謎のナイスバディーな超能力美女・安土真希（性悪）や、これまた謎の力を使う少女・稲川祐美（中性的美少女）など、魅力的な人物も登場します。 そんな女性陣に接しながらも、主人公はなかなかの艱難辛苦に苛まれます。ただのモテキャラではありません。 変化していく自身の体、どんどん深まっていく謎、衝撃的な再開。上下巻でけっこうなボリュームのある本ですが、前述したキーワードに私同様にピクッと反応した人なら面白く読めると思います。それにしても、あんまりネタバレしないように文章書くのって難しいですね（笑）面白いと思うところをそのまま書いたら、これから読もうと思ってる人の邪魔にしかならないですからねー。しかし、コレだけは書いておきたいと思います。主人公は最終的にはモテ野郎であったと。

  2013/06/11

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  名探偵 水乃紗杜瑠の大冒険

  推理小説って小難しそうで敬遠されがちだと思うんですが、キャラが立っていたり、テンポが良かったりで読むと面白い本も多いです。 名探偵水乃紗杜瑠の大冒険二階堂黎人   名探偵 水乃紗杜瑠の大冒険二階堂黎人実業之日本社まず主人公の名前が「水乃紗杜瑠」で、名前がすでに男前です。なので当然美男子です。さらに実家は名家で、交友関係も広く外車を乗り回し、頭脳明晰で多趣味です。なにこの完璧超人って感じですが、非常に残念なトコロもきっちりと書かれてるのが面白いんです。多趣味が限度を超えていて、奇行の絶えない変人です（笑）でも顔は良いので、モテるんですよね。結局はリア充なんですが、凡庸な主人公の推理小説なんて読んでも面白い気がしないので、これぐらいで丁度良いんでしょう。本編は「『本陣殺人事件』の殺人」等の短編集ですが、推理小説好きから推理小説に興味のない人まで、本好きなら誰が読んでも面白い内容になっていると思います。推理小説好きなら『本陣殺人事件』ってだけでピクっと反応するでしょ？同主人公の本は複数出版されてますので、興味がある人は読んでみてください。本格的な推理小説が好きなら、同作者の「二階堂蘭子」シリーズがオススメです。長編で濃厚な推理小説が楽しめます。

  2013/06/06

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  妹十手　乳兄妹捕物帖

  とうとう時代小説にも妹萌えの波がやってきたか...。と、思って買った本です。 妹十手乳兄妹捕物帖   妹十手　乳兄妹捕物帖鳴海丈学研M文庫実妹ではなく義妹でもなく乳兄妹なところに時代小説らしさが感じられます。猛神流拳法免許皆伝の男装娘岡っ引の人呼んで「火の玉お京」が表紙の女性です。持っている十手は桜色の柄糸で花びらの模様が入り房も桜色。その十手をお京に渡したのが、桜吹雪の「遠山の金さん」こと、南町奉行・遠山左衛門尉景元です（笑）乳兄妹の同心・尾形徳之介の事が大好きで「お兄ちゃん」と呼んで慕っています。内容的には人情捕物帖なんですが、ヲタ風に言えば妹萌えのリア充野郎と、男装ブラコン妹の話です（笑）面白かったので続編が出版されたら購入すると思います。この作者は男装の麗人が大好物で、他の作品にも多く登場します。時代小説に登場する女性って、その作者の趣味が思いっきり反映されてますよね。絶対。

  2013/05/27

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  ラノベ

  私は本が好きです。 基本的に恋愛小説以外は何でも読みます。「漫画は読んでも小説は読まない」これは昔から聞く話です。面白い本はイッパイあるんですけどね～。今回は、私がラノベを読むキッカケになった本の事を書いてみようかと。ロードス島戦記 ロードス島戦記水野良角川スニーカー文庫 昭和63年発行ですが、私が読み出しのは平成5年ぐらいだったような気がします。読み始めたら面白くて一気に全巻読んだのを覚えてます。OVAやPCやドリームキャストなどのゲームをプレイして知っている人もいるのではないでしょうか？私は ロードス島戦記 邪神降臨(ﾄﾞﾘｰﾑｷｬｽﾄ)はプレイしました。内容は、「呪われた島」ロードスを舞台にした英雄譚です。挿絵は出渕裕で、好きな人にはたまらない絵でしょう。 自由騎士　パーンハイエルフ　ディードリット神官　エト魔術師　スレインドワーフ　ギム盗賊　ウッド・チャック この一行が、様々な冒険を繰り広げていきます。名作「指輪物語」のような壮大な物語が描かれ、ファンタジー好きなら読んで損のない小説でしょう。  ロードス島伝説水野良角川スニーカー文庫 前述のロードス島戦記の時代に、王や賢者として存在する「六英雄」と、ロードス最大の英雄になれたかもしれない亡国の王子・ナシェルの物語です。六英雄が誕生した魔神戦争の始まりから終わりまでが描かれてます。挿絵が山田章博なのも秀逸です。  六英雄　神官　ニース　　　　　 傭兵　ベルド　　　　　 聖騎士　ファーン　　　　　 ドワーフの王　フレーベ　　　　 　魔術師　ウォート　　　　　 名もなき魔法戦士  新ロードス島戦記水野良角川スニーカー文庫 こちらは、ロードス島戦記の直後の世界が描かれています。 平和が訪れたと思われていたロードス島に新たな戦乱の兆しが...。ロードス島戦記の後半の主役・スパークを中心にした物語です。挿絵は最初が出渕裕で、途中から美樹本晴彦になります。どちらにしても豪華な挿絵です。 公王　スパーク 侍祭　ニース（初代ニースの孫娘）ハーフエルフ　リーフ魔術師　 アルド・ノーバ近衛騎士団長　ギャラック元盗賊　ライナ司祭　グリーバス（ドワーフ） この新ロードス島戦記で、長く続いたロードスの物語は幕を下ろしますが、パーンとディードリットは、後述する「魔法戦士リウイ」にもゲスト出演します。  魔法戦士リウイ水野良富士見ファンタジア文庫 ロードス島と同じ世界（フォーセリア）の物語です。魔法戦士リウイが世界に破滅をもたらす魔精霊アトンを討伐するまでの物語です。この物語は、TVアニメや漫画にもなっているので、知名度は高いのかもしれません。アトン討伐の冒険の最中に、 パーンとディードリットが登場して、ロードス島ファンには嬉しい驚きでした。  ここに書いた以外にも、同じ世界（フォーセリア）の物語は多数存在します。多くの作家が参加する国内最大規模のシェアード・ワールドです。「ロードス島戦記」「ソード・ワールド」「クリスタニア」すべて同じ世界観の基に描かれています。少しでも興味が出たら是非とも読んでいただきたい本達です。ラノベは本格的な小説と比較して軽く見られることが多いですが、私はそのようには思いません。挿絵が多いだけで、内容は近年多岐にわたっています。ファンタジー色が強い本が多いですが、食わず嫌いならぬ読まず嫌いな人には、何でもいいので是非ともラノベと呼ばれる本をご一読いただきたいものです。

  2013/04/04

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  今までに読んだ本

  私はジャンル関係なく、恋愛小説・恋愛漫画以外は大概何でも読むので、読書量は多いほうだと思います。濫読していると人に言われたりすることもあります。そこで本棚の一部を紹介してみようかと...西風隆介「神の系譜」シリーズ 神道・仏教・キリスト教・本地垂迹・南光坊天海の山王一実神道・霊・等、私の興味を引くキーワードがタップリです。神の系譜に連なる高校生「天目マサト」を中心に物語りは進んでいくんですが、とにかく寡黙な主人公で、存在感は大きいのに影が薄いです。マサトが所属する高校の歴史部の仲間・麻生まな美の兄で、文学部心理学科・認知神経心理学研究室の分室「情報科」の室長・火鳥竜介がほとんど主人公になってます。漫画家・星野之著「宗像教授」シリーズ等が好きな人には、たまらない内容になってます。 画像で西風隆介「神の系譜」シリーズの隣に並んでる、藤木稟の本も面白いです。 伝奇的な要素が多く含まれた話が興味深いです。主人公の盲目の弁護士・朱雀十五の頭脳も冴え渡っています。 こんな感じの本が大好物です。  

  2013/03/27

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