テーマ:お彼岸(66)
カテゴリ:ごはん
お彼岸なので作ってみました。 典座(てんぞ)とはお寺のお台所を預かるお坊さんのことで、 禅宗の世界では野菜に感謝しながら手元にきた野菜をおいしくいただく、 それも修行のひとつなのだそうです。 お野菜は味も香りも千差万別。 一見淡泊と思われますが、じつは繊細でふくよかな味わいがあります・・・(中略) 中でも一汁一菜の考え方の中には、豊かに食べるための知恵があります。 「飯+汁+鉢」の3つのうつわのなかで、 うまみ、甘み、苦み、塩味、酸味が組み合わさる。それらが口のなかで混ざり合うと、しみじみとおいしい。 野菜らしさと感じながら、料理が身体になじんでいくのを感じます。そんなところも、野菜の懐の深さです。 さて、今日も野菜が育っています。 野菜をいただくことは、季節を丸ごと身体に入れること。 You are what you eat. 「なると屋+典座」の野菜をいただく」より ごま豆腐、久し振りに葛を捏ねました。 娘が小さい頃(ハワイ時代)毎日のようにおやつは葛餅で、一度にお鍋にたくさん作っていたら 腱鞘炎になってしまったんです。それからしばらく(10年位)手首を動かす度に痛んだので 練りものはお休みしていましたが、そういえばここ数年痛まないなぁ…と再挑戦。 葛餅の時ほど固くなく、捏ね時間も短かったので手首は大丈夫でした。 かぼちゃ煮、今回は栗のようにホックリと煮上がりました。^^ トマトとわけぎのお味噌汁は濃い目のいりこだしで赤味噌仕立て。 本に書いてあった通りのお味噌の分量では濃いのでは?と思いましたが、 赤味噌のお汁はソースのような感じで使われているので、 (…と私が勝手に思っただけかもしれませんが。。) お味噌とだしの分量はこの比率が美味しいので、勝手に変えてはいけません。 ハイ、ここに勝手にかえたモノ一人。。。汗 うどとわかめとたけのこの揚げものは今回一番の娘のお気に入り、 うどと葛の食感がなんとも言えず合っていて不思議な一品でした。 オリジナルはわさび菜が使われていますが、手に入らずサラダほうれん草で代用。 春、地面から芽が吹き出る様子を鉢の中で表現してみました。(笑) 菜の花と新たくあんとふきのとうご飯でしみじみ春なのだなぁと・・・・・・・ お彼岸にご先祖さまのお墓参りに行くことも大切ですが、 普段の食事からいただいている様々な食べ物のいのちに感謝しつつ、 精進して作るお料理というのもまた穏やかな気持ちになれていいものです。 ご馳走様でした。。。合掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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