抹茶の味わいの違い
抹茶もだいぶ飲み慣れてきたので、味わいの違いがだんだんと分かるようになってきた。2つの銘柄を飲み比べてみるとだいぶ違う。三木の栄 30g (税込1,365円) 緑寿 30g (税込2,520円) 三木の栄の方は薄茶用で値段も若干安い(とはいえ、それなりのもの)なのだが、値段も高く濃茶用の緑寿と比べると、渋みや苦みがやや強く、甘みや柔らかさ、上品さの点においても劣る。とはいえ、モーニングに飲むのなら柔らかくパンチに欠ける緑寿よりも三木の栄を飲みたい感じがする。逆に、まったりとしたいときには、緑寿のようなものの方が適しているような気がする。緑寿は濃茶で飲んでいるので濃いから、飲み終わった後、口の中に薄茶で飲んでいる三木の栄よりも苦み、渋みが残ってもよさそうなものなのだが、逆に三木の栄の方が苦みや渋みが口の中に残る。やはり高いものは上品なのかな。もう少し別のものも飲んでみることにしよう。抹茶は、抹茶のできるまで(裏千家)を見ても分かるが、手がかかるから値段が高くなるのだな。で、このページには、製茶の方法に違いはありません。 苦みや渋みの少ない高級なものが濃茶に、それ以外が薄茶になります。仕上茶にして茶壷(ちゃつぼ)に詰められるときに、 濃茶は紙袋詰めにされますが、薄茶はその間に詰められるお茶です。本来はこうして茶壷で届けられたお茶を、 そのつど石臼で挽いていただくのです。やっぱり、濃茶用の方が高級なものが必要なのだな。それにしても、抹茶のできるまで (あいや抹茶館)の写真を見ると、枝・茎・葉脈などを取り除き、葉肉だけにするところも機械でやっているようだが、どうやっているのだろう。篩いの類を使うのか、風を送り込んで飛ばす方式なのか、どうやっているのだろう。また、単一の茶葉だけで作るのではなく、やはりブレンドしているようだ。このブレンドするときに使う茶葉の割合とそれぞれの値段で価格を中心に決まるのかな。「抹茶のブレンダー」で検索するとヒット0。いくつかのページを見て回る。電動石臼の写真を見つけた。石臼を電動で回している。そのまんまだ。どうも「ブレンダー」で検索するより、「茶師」で検索した方がよさそうだ。茶と環境 を見ると、「茶師、香具師(やし)、ごまのはえ」という諺があるそうです。香具師は縁日などで怪しげなものを売っていたりします。ごまのはえとは、盗賊のことです。いずれの共通点も人をごまかすというとこにあります。茶師はいわゆるブレンダー、様々な産地のお茶・茶園のお茶を混ぜ合わせて商品に仕上げていく人のことです。ブレンダーの腕一つで良いお茶も出来るし、悪いお茶も出来ます。それは秘伝であるがゆえ、ごまかすことも出来るので前出の諺が生まれた背景にあります。 そして、そのごまかし部分が問題になっています。その一つが産地表示問題です。静岡茶・宇治茶と表示されていても、実は鹿児島・三重、さらには中国・ベトナムなど外国のお茶もブレンドされている場合があります。ふむ。最終加工した場所を産地と表示したりする飲食物はたくさんあるがお茶も例外ではないということか。さらにふらついていると、覆下栽培法の写真をみつけたなるほど、こうやって直射日光を遮るのか。茶摘みまでの二十日間、葭簀と稲藁で新芽を覆い守るこの栽培法は、茶のうまみのもとであるテアニンを増加させることが証明されているのです。それにしても、茶道のページを見ればいろんな茶菓子を目にすることも多いし、抹茶のページを見ていれば、抹茶を使った菓子類が目につく。非常に目に悪い。Google で「抹茶」を検索すると、3,510,000 件。「茶菓子」は204,000件。「抹茶 茶菓子」は 23,700 件。「抹茶 スウィーツ」140,000 件。