2年国語『ふきのとう』
2年生の国語(光村図書)に『ふきのとう』という単元があります。竹やぶの竹の葉・ふきのとう・雪・竹やぶたちが、春を待ちわびる話です。ふきのとうたちの「春の到来」の願いを知ったお日さまは、「寝坊している春風」を優しく起こします。たっぷり寝て、元気いっぱいの春風が息を吐き、みんなの願いが叶うというお話です。 学習する前に、音読をしてきた2年生は、元気よく「さむかったね。」「うん、さむかったね。」と読み、その後の「ささやいています。」にも無頓着でした。学習後は、ささやく声で会話しました。同様に、「どこかで、小さなこえ」や「ふんばっている」様子にも気づいたり、「ごめんね。」と優しく言ったり・・・など、工夫しながら音読をしていました。 学習後に、自分の好きな人物の役になり、みんなの前で発表しました。聴いている4人は、その音読の「よいところ」と「ここに気をつけたら、もっとよくなるところ」をメモに書きました。以下は、そのメモです。「雪」の役のAくんへ・「ごめんね。」というのが、すごくよかった。でも、ちょっと早かったです。・「ごめんね。」がやさしいからいいとおもいます。・「ごめんね。」というところが、とてもよかったです。・「ごめんね。」というところが、やさしくいえてよかった。もうちょっと、大きくいえるといい。「ふきのとう」役のBさんへ・ちょっと、はやかったけど、よかったです。・(文のまえに)小さなこえと書いてあるから、小さなこえで言うといいですよ。・ふんばっているところがいい。・「よいしょ。」というところが、大きくてよかった。「ふきのとう」の役のCくんへ・すごくやさしくて、とろっとしていました。・こえが大きかったところが、とてもよかった。・ちょっと元気がよすぎるかな。そのこえのたかさはいいよ。「春かぜ」の役のDさんへ・大きなこえがよかった。・ふうっといきをはくところがよかった。もうすこしゆっくり言えるといい。・もうちょっとゆっくりだったら、とてもよかった。ことばはよかった。「お日さま」の役のEさんへ・ちょっと言うのがおそかったけれど、やさしくてよかった。・大きなこえにしたら、お日さまらしいよ。・お日さまがわらうところがいい。・「おうい、はるかぜ。おきなさい。」のところが大きなこえだといいです。 友達の発表をよく聴いて、「よいところ」と「もっとよくなるところ」をきちんと分かっていることを嬉しく思いました。アドバイス後の発表は、今回とどのように違うのか、期待しているところです。