6年目に聞かれたお祈り
最後に、お父さん・お母さんの前で、涙を流しながら『6年目に聞かれたお祈り』と題し、6年間の歩みを話したS君の姿が、今でも脳裏に焼き付いています。唯一入学から卒業まで久慈川三育小学校に在学した思いを話してくれました。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ぼくが入学して時、1年生は2人でした。ぼくともう一人です。もう一人の子は、テストもほとんど100点で、頭が良かったです。それに、恐竜の絵をかくのがうまかったです。そのとき僕は、絵をかくのがうまくなって、その子をぬかそうと思って努力しました。そうしたら絵をかくのが好きになりました。そして、学校で毎日絵をかくようになりました。するとぼくも恐竜の絵をかくのが、うまくなりました。僕は、よかったとおもいました。 僕が3年生になった時です。その子が、他の学校に転校してしまいました。僕は一人になってしまったので、さびしくて家で毎日のように泣きました。でも、上級生のやさしいお兄さんやお姉さんにはげまされて、学校に来るのがとっても楽しくなりました。 泣くこともなくなりました。今までよりももっと、上級生のお兄さんやお姉さんと遊ぶようになりました。 あとでわかったことですが、学校の先生や教会の人は、僕のために、「同じ学年の人がもっと増えるように」と、お祈りして下さったそうです。 5年生の3学期に、僕と同じ年齢の転校生が、入ってくることになりました。5年生が2人になると思ったら、ドキドキしました。いい友達になることができました。すごくうれしかったです。6年生になって、1学期に転校生が2人も入ってきてくれました。6年生は、いっきに4人になりました。おどろきました。 今まで、「1人」って、馬鹿にされていたけど、もう、4人になったので、馬鹿にされなくなりました。すごく,うれしかったです。これは、学校の先生や、教会の人のお祈りのおかげです。 毎日のように、お祈りしていたら、最後の学年の、6年生になって、4人になりました。それに、勉強もとっても楽しくなりました。とくに歴史が大好きです。「神には、なんでもできないことはありません。ルカによる福音書1章37節」 みなさんお祈りしていただいて、ありがとうございました。それに、願いを聞いてくれた神様ありがとうございました。