練習の虫!
札幌の卓球名門校を卒業して…30年程が経過しているのに、ここ数年前から週に4回から6回の練習を欠かさない、先輩・後輩の2人組がおります。(主導権は後輩が持っているようです。)仕事が終わってから、2時間程度の練習と聞いておりますが、このスケジュールでの練習は、年齢はもちろん社会人としてまっとうな生活を送れるものとは到底思えず、呆れて見守ることしかわたくしには出来ませんここまでくると、健康のためとか、ダイエットのためとか、なんて事ではないようです。ただひたすら“白球を追い続ける”事が、心のより所となっているとしか思えませんし、何か宗教的な匂いまで感じてしまいます。しかし、二人の様子を鳥瞰的に見下ろしてみると、二人はお互い二人の子を持つ家庭人ではありますが、若い頃は家庭を顧みる事なく、己の欲望のままに「ススキノ界隈」にどっぷりと浸っていたため、現在は家庭内孤立を絵に描いたような状況になっておりますので、茶の間どころか、玄関にも身の置き所がないため、日々白球を追い続ける事でしか生きている事を実感出来ないと言うのが本当のところだと思います。ですが、これだけ練習をしているからといって、マスターズで北海道チャンピオンになったり、札幌市の大会で好成績を残しているかというと…「然に非らず…」「ええ来週は会長杯ですから、きっと僕は優勝すると思います。あぁKさんはまたチョンボすると思いますけど。ええ優勝したら連絡しますから…」などと、威勢のよい電話が試合前には掛かってくるのですが、試合当日、優勝報告の電話が待てど暮らせど有りません…きっと大会の進行が遅く、試合が続いているのだろうと思ってもみるのですが、さすがにサザエさんの放送が終わる時間になっても、なしの礫だったりすると、結果を聞くのが怖くはありますが電話をしてみようと思ってしまいます…「もしもし~どうでしたか?」「いやぁ~今日はね湿気が多くてねぇ~なんか皆ボトボト落としてましたよ。ではまた…プツン」「えっちょっと待ってまだ…」とか、結果を言わずにすぐに電話を切られてしまいました。ああきっと準決勝か決勝で負けてしまい、話にくいのだろうと思い、そっとメールで「誰に負けたの?3位?2位」と優しく送ると…「またO森に負けた!賞状はなしですよ~(T_T)」と、メールが送られて来ました。わたくしの頭の中がある言葉がよぎりました。「練習の虫、試合のさなぎ」 これでは手も足も出ませんなぁ…札幌市中島体育館 美香保体育館…その他体育館で、無心でボールを打ち合う2人…今年のマスターズでは、きっとさなぎから“蝶”へ脱皮し、きっと全国への切符を勝ち取る事でしょう…あぁ蝶なんてことにはならないか…”毒蛾”に脱皮に訂正します。( ̄(工) ̄)