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アメリカは日本に戦争を仕掛け、簡単に勝てると思ったが、意外に強靭な日本に驚き、日本が二度と立ち上がって復讐できないように、特別な占領政策を実行した。
戦闘3年半で終わったのに、占領期間にその二倍の7年間もかけた。それは、日本人の精神的武装解除と、日本文化の根切りをするためにそれだけの時間が必要だったからだ。 マッカーサーがワシントンから受けた第一号命令は、「日本を再び米国や連合国の脅威にならぬよう徹底的に無力化、弱体化すること」であった。そのため、日本人の精神の底にある強烈な「愛国心を抹殺すること」、つまり「大和魂を抜くこと」が求められた。つまり日本的な心をすべて否定させることだった。さらに魂を抜いただけでは気がすまず、その穴埋めに戦争犯罪意識を日本人の心に深く植えつけることであった。 これを戦争犯罪宣伝計画(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)と言う。
有色人種で唯一白人に歯向かった国である日本を叩きつぶす計画は、昭和20年の8月15日で終わったわけではなかった。この日を境に、侵略はいよいよ総仕上げというべき新たなる段階に入ったのにすぎなかったのである。 終戦から一ヶ月もたたない昭和20年9月8日から「戦犯狩り」が始まった。 A級だけで350人が巣鴨の牢屋にぶち込まれた。B、C級で投獄された者の数は5000名を超え、中国や東南アジアで絞首刑や銃殺刑に処せられた者、1068名に及んだ。さらに国の指導者を全部、公的地位から追放するという公職追放(パージ)が下され、21万人が追放された。 続いて「神道指令」が発せられ、神道と国家の結びつきを禁止し、同時に建国の理想とされた「八紘一宇」の使用をはじめ、民族の理想やロマンを伝える伝承や神話の抹殺を命じた。次に教育管理令を発した。教育勅語は勿論、修身・地理・歴史の教育を禁止し、新教科書ができるまで生徒は従来のテキストにスミ塗りをさせられた。 これは明らかに戦時国際法違反である。
その民族を滅ぼすには、まず記憶(歴史)を消すことだというしんげんに従って、古事記も日本書紀も神武の建国も、古くからのおとぎ話まで消してしまった。 国のために尽くした楠木正成、東郷平八郎、乃木希典などの忠臣や武将の名を削り、反対に足利尊氏、幸徳秋水ら反逆者や不忠者を称えた。戦後日本の歴史教科書が反日的で偏向してしまった原因はここにある。 GHQのスミスが、勝者の立場で独断ででっち上げた「太平洋戦争史」を強制的に全国紙とNHKに流させ、何もかも日本が悪かった、残虐であったと米側の正当性を宣伝しつづけた。GHQが最も活用したのは情報発信の中枢NHKと朝日新聞と岩波書店であった。 そこには検閲官が常駐し、厳重なチェックをするばかりか、占領政策に都合のよい報道を積極的に流させた。これらの機関が今でも著しく偏向しているのはこのためだ。 マッカーサーは30項目の検閲指針を発して言論統制をし、虚偽のマッカーサー大本営発表を流しつづけた。このため国民は、戦時中の日本の大本営発表は全部ウソだったと洗脳されてしまった。また日本には古代から天皇制、家族制度の美風があったのに、これらはすべて封建的で時代おくれのものとして蔑まれ、アメリカのデモクラシーが一番だとすっかり刷り込まれてしまったのである。 こうしたマッカーサーの日本洗脳計画の集大成が、いうまでもなく東京裁判である。 「侵略の世界史」 清水馨八郎著 詳伝社黄金文庫より抜粋 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月08日 14時59分40秒
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